第97話 1994年 5月16日

交通ルールの特訓だゾ ☆☆☆☆☆ グリグリ
ペンペン
みさえはいまだに学科・実技とも苦戦中で免許を取れず、すでに当初の予定だった年齢×1万円を越える費用がかかってしまっているようです。すっかり教習所の係員とも顔なじみになってしまっています。道路交通法改正が悪いと叫ぶみさえですが、そんなこと言っても仕方ないですね。一方、託児所のしんのすけはすっかり教官のそぶりを覚えていたりするのでした。何せ教習所に通い出してはや3カ月です(2週間しかたってないような気がするけど・・・)。絶対に今月中に免許を取ってやると決心したみさえは、交通ルールの特訓のために交通標識を作って勉強することにしました。しんのすけがランダムに標識を出し、みさえが答えるというものですが、さすがに「酔っぱらい運転禁止」(95話)なんていう珍解答は出ません。ちゃんと正解を出すわけですが、途中でわからない標識が出てきました。何だっけ?としんのすけに聞くと、「道路で野グソ中」だとのことです。しんのすけが作った標識だったわけですね。他にも「道路で死体ごっこ中」なんてのもあるようです。まじめにもう一度、でしたがやはり「母ちゃんのおムネでこぼこなし」「ケツでかおばさん注意」とかいう標識が混じっていました。みさえは、家の中を道路と仮定して標識通りに行動すれば体で覚えることができるということを思いつき、しんのすけに家中に標識を貼ってくるように頼みました。何でかとしんのすけが聞くと、「ママは今からお車になるの」と答えます。それに対してしんのすけは「うんちいっぱいためてるからバキュームカーだな」と言います。いや、実にうまいですね(笑)。でも、やっぱりみさえにげんこつされるのでした。さて、そんなわけでみさえは高級リムジンのつもりで運転を始めました。しんのすけもスポーツカーのつもりで廊下を走ります。ここは40km速度制限区間だからそんなに走っちゃいけないとみさえは注意します。ちゃんと守らないと罰金を取ることにしますが、しんのすけはみさえの口紅でナンバープレートをイタズラ書きしていたのです。それを見たみさえは、しんのすけを追いかけるのですが、ちゃんと交通ルールは守っています。徐行の標識があるところではゆっくり歩くなどです。で、しんのすけはいつのまにかスポーツカーから抜け出して、車両進入禁止の標識が貼ってあるトイレに逃げ込みました。みさえは入ることができません。すると、みさえは人間に戻ったと言い、トイレに進入します。そして、お尻ペンペンとなります。疲れたけどだいぶ自信がついて、この調子なら免許が取れる日も近いと言うみさえです。しかし、押し入れに貼ってあった落石注意の標識を見落としたみさえは、布団の下敷きとなってしまいました。これじゃまだまだ免許の取れる日は遠いと嘆くしんのすけなのでした。 中弘子
米谷良知
米谷良知
間々田益男
しんのすけ
みさえ
三木和目男
宇宙人に会いたいゾ ☆☆  
幼稚園にて、みんな各々の遊びをしていたのですが、すると、ボーちゃんが空に光る物体を見つけました。ひょっとしてUFOではと思うのですが、風間君は「今のは飛行機か何かに太陽の光が反射して光っただけだ」と言うのですが、他のみんなはUFOを信じるのです。マサオ君の隣に住んでいる人によれば、カスカベ山にはUFOの基地があるとのことなのです。そして、よしなが先生に「宇宙人はいるのか」と聞いたりしますが、よしなが先生は困ります。そして、その後いつものメンバーでカスカベ山の捜索に行くことになりました。風間君はそんなの宇宙人なんているわけないと言いつつも参加しています。マサオ君は「もし宇宙人の円盤に乗せられて連れて行かれたら」ということを考えて泣き出しますが、風間君が宇宙人なんていないと説明するのです。するとマサオ君は「宇宙人いないの?そんなのヤダァー」とまた泣き出してしまいます。どうすりゃいいんだか・・・。と、ネネちゃんが丘を指さします。UFOが降りてきそうな感じってわけで、みんなで丘の方に草をかき分けて進んでいきます。すると、草がザワザワと動いています。宇宙人が襲ってきたのかと思うのですが、その正体はシロでした。ばかばかしくなった風間君は、ついに帰ってしまいました。マサオ君も怖くなって帰ってしまいました。そんなわけで、丘に着いたのはしんのすけ・シロ・ネネちゃん・ボーちゃんだけです。しかしそこに宇宙人らしいものの姿はありません。しんのすけは鳥に話しかけたり石の下をのぞいたりしますが、そんなところにはいないですね。やがて夕方になり、やっぱり宇宙人なんていないのかなと思うネネちゃんですが、ボーちゃんが言うには、みんなで手をつないでUFOを呼べばいいとのことです。そこで、みんなでやってみます。すると、そこに何かがやってきました。それは、「アクション仮面のコーラ」宣伝用の飛行船でした。飛行船が去った後、空には1番星が輝いていました。すると、その星が突然変な動きをします・・・。 もとひら了
米谷良知
米谷良知
松下佳弘
しんのすけ
シロ
防衛隊隊員
よしなが先生
オラのサイン本だゾ ☆☆☆  
カスカベ書店の店長と中村さんは、開店前からうきうきしています。というのも、人気小説家の志茂根田ゲキガがやって来るからで、店の前には行列ができているからです。本来ならカスカベ書店なんかに来てくれるような人ではないのですが、店長の知り合いの出版社の人に頼み込んで来てもらえることになったのです。と、背後から「週刊株式売買もう出てる?」という声が。その声はしんのすけからでした。まだ開店前でシャッターが閉まっているのに、どこから入ってきたのかというと、裏口が開いていたからだそうです。で、まだ開店10分前だけど特別に店を開けることにしました。しばらくして、ゲキガが到着します。すると、しんのすけが勝手にレジに座っていたりするのです。中村さんがあめ玉を渡して帰らそうとしました。そして、ゲキガは店の奥の部屋に案内されるのですが、そこにしんのすけが。追い返せと言ったはずでしょ、と中村さんに言う店長ですが、中村さんは「追い返したつもりだったのですが」しんのすけが相手ですから、「つもり」ではダメですよね。ともかく、ゲキガによるサイン会が店の前で始まります。その様子を見ているしんのすけはも勝手にサイン会をしようとするのです。しんのすけは「ぶりぶりざえもんのぼうけん」を書いていたのですが、ゲキガによればその本は面白いらしいのです。そして、しんのすけとゲキガは意気投合していくのです。店長はブロックサインで「早くこのガキを追い返せ」中村さんが「ラジャー」と会話したところ、ゲキガが、暗号を解くのは推理小説で重要だと言うことで、そのブロックサインを解読してみせると言い出したのです。とりあえず、「追い返せ」が解読されるとまずいので、違うサインを出しますが、すぐ見破られます。仕方なく、「追い返せ」のブロックサインを出すと、ゲキガは「今日のおやつはいもようかんよ」と解読しました。違うとは言えず、バッチリだと答える店長です。夜になり、ま、いろいろあったけどサイン会は大成功、売り上げもかなりのものだそうで、店長も中村さんもうれしそうです。と、そこに一人の客が。「何だよこれ」と言って出してきた本には、ゲキガのサインの上からしんのすけがぶりぶりざえもんを落書きしていたのです。さらに、同様の被害を受けた人がカスカベ書店に大挙押し寄せてくるのでした。 中弘子
横山広行
米谷良知
大森孝敏
しんのすけ
店長
中村
志茂根田ゲキガ