第98話 1994年 5月23日
衣がえをするゾ | ☆☆☆☆ | げんこつ |
しんのすけが幼稚園から帰ってくると、みさえがタンスの中身を整理しています。しかし、その様子を見たしんのすけは「とうとうオラんちも夜逃げか・・・」とつぶやきます。夜逃げじゃなくて衣がえをしているとみさえは言いますが、しんのすけは”子どもがえ”と聞き間違えてしまいます。「オラ良い子になるから」と言ってみさえに泣きつくのですが、さらに続けて「三段腹じゃなくてガミガミ怒らなくておムネがある、フーミンみたいな母ちゃんがいい」と言ったためにげんこつとなりました。その後、しんのすけも衣がえを手伝うことにしますが、服をめちゃくちゃに折ってしまい、がっくりするみさえです。次はアイロンをかけますが、しんのすけもやりたがります。しかし、熱くて危ないので、さすがにみさえはやらせません。でも、アイロンをかけて服のしわがなくなるのを見ていたしんのすけは「母ちゃんのお顔もアイロンをかければいいんだ。そうか、おムネもアイロンかけたんだ、だからそんなにぺっちゃんこなんだ」と言い、またげんこつです。その後、みさえに追い出されたので、しんのすけはどこかに行ってしまうのでした。ちょっと陰険だったかなと思ったみさえは、しんのすけを捜します。外には行っていないみたいだけど、どこにもいないのです。すると、洋服ケースの中で「棺桶の中の死体ごっこ」をしていたのでした。やれやれ・・・。そして、衣がえはだいたい終わりました。すると、ひざに穴が開いたズボンがありました。そこでみさえは、ハサミでズボンを切って半ズボンにしました。とその時、おケイさんから電話がかかってきます。みさえは電話で話をするのですが、その間にしんのすけが、たくさんの服をはさみで切りまくってしまうのです。その惨状を見たみさえは、立ち直れないほどにショックを受けています。しかししんのすけは無邪気に、今日はたくさんお手伝いして、夕食は何かと楽しみにしているのでした。 | 阪口和久 | |
寺川英和 | ||
寺川英和 | ||
樋口善法 | ||
しんのすけ みさえ シロ | ||
ランチは焼肉だゾ | ☆☆☆☆ | |
みさえとしんのすけは、ランチセット880円ってことで安いし、昼食を食べるために焼き肉屋に入ることに決めました。混雑しているかもしれないのでまずみさえが中を見に行きました。すると、その店には桜田家のネネちゃんとネネママがいたのです。外で待っているしんのすけでしたが、その姿をネネママが見つけます。見つかるとまずいと思うネネママは、ネネちゃんに伏せるように言います。焼いているときは伏せるのが本場のマナーだとかごまかすのです。しかし、しんのすけはすでに姿を見つけていたのです。そして、みさえも桜田家がいるのに気がつくのでした。いっぱいだったけれど、しんのすけとみさえは桜田家の相席ということで座ることができたのです。そして、野原家の注文は「ファミリーセット並コース」でした。桜田家はと言うと、「ファミリーセット特上コース」とのことです。で、すでに桜田家の肉は焼けていました。ということで先に食べ始める桜田家ですが、しんのすけが食べたがります。そこでネネママは「美人で優しくてリッチな桜田夫人で通っているから一切れやるか」と考えて、焦げた小さい一切れをあげようとします。しかし、しんのすけはネネママが狙っていた食べ頃のロース肉を食べてしまうのです。その感想は「ちょっとしつこいお味」とのことです。すると、ネネママはトイレに入り、暴れるのでした。そして、野原家の並コースの肉もやって来ました。するとネネママは、特上と並がごちゃ混ぜになってどちらがどちらかわからなくなってしまうといけないと考え、特上肉をしんのすけから遠い方に寄せて、さらに境界にネギを置きました。そして、空いている方に野原家の並肉を焼き始めるのでした。そして、しばらくしてどちらの肉も焼けたのですが、ネネちゃんが間違えて野原家の並肉を食べてしまうのです。ネネママは、とりあえず冷静に「さっき食べた肉のお返しだと思えば」と思います。そしてみさえが、並肉に箸を伸ばそうとしますが、しんのすけが「ネネちゃんがこっちのを食べたから、うちのは反対側だぞよぉ」と言い、特上肉を食べてしまうのです。みさえも「そうだっけ?」と思いつつも桜田家の特上肉を食べ始めます。ネネママは、注意しようかと思いますが、しみったれてると思われるのはしゃくだしと思い、悩んでいます。すると、いい案が思いついたようです。わざとネネママがコップの水をこぼし、注意が他に向いているうちに肉を入れ替えたのです。すると、ネネちゃんが「よく考えたら、うちのお肉はそっちによけたわよね」と言い出すのです。そこで、みんなさっきまで間違っていたと自覚し、みさえやしんのすけはまたしても特上肉を食べ、ネネちゃんは並み肉を食べるのです。そして、食後ですが、ネネママはまたトイレに行って、大暴れします。ネネちゃんは、ネネママがあまり食べなかったことを心配しているのですが、しんのすけはたくさん食べてあげたからよかったと言います。しんのすけが原因なのにね(笑)。 | 阪口和久 | |
川崎逸朗 | ||
寺川英和 | ||
樋口善法 | ||
しんのすけ みさえ ネネちゃん ネネママ | ||
競馬場はおもしろいゾ | ☆☆ | |
今日は一家で競馬場に来ています。最近の競馬場は、遊園地のように家族でピクニック気分で行ってもおかしくはないとのことだそうです。さて、野原家が着いた頃のレースでは万馬券が出たらしいのです。そこでみさえは、がぜんやる気が出ます。でも今日はピクニックで来たんだし・・・とひろしは言うのですが、せっかく来たんだしとみさえが言うと、ひろしはすかさず競馬新聞を取り出すのです。とりあえず、特別予算3千円ということになりました。とりあえず広場に行くと、家族連れがたくさん来ています。とりあえず、馬を見るためにパドックに移動しました。しかし、しんのすけが素朴な質問をして、ひろしは困ってしまいます。そこで話をそらすために「馬体といい毛づやといい、なかなかの仕上がりだ」とごまかします。すると、しんのすけも「体といい毛づやといい、なかなかだぞ」と言うのです。しかし、しんのすけが見ていたのは馬ではなくて若い女性でした・・・。そして、メインレースの予想をするのですが、みさえが「ミサエショーグン」という馬名を見つけます。しかし、ひろしによれば、こんな馬がなぜこのレースに出場できたのかというくらいにダメな馬だそうです。みさえは、ミサエショーグンに有り金全部つぎ込むと言いますが、さすがにそれは冗談でした。とりあえず、ミサエショーグンがらみの枠連もダメもとで買うことにしました。そして発走の時間です。しかし、やはりミサエショーグンは出遅れます。ミサエショーグンは差し馬ってことで後から追い上げる性格だからということで、みさえは必死で応援します。そして、最終コーナーを回って直線に入りました。すると、ミサエショーグンが猛然と追い上げます。そして、ミサエショーグンを含む3頭がほぼ並んでゴールしました。写真判定になりますが、その結果、ミサエショーグンが1着でした。しかし、ひろしが買っていたのは枠連で、残念ながら2着が当たらなかったのでハズレです。がっくりするみさえでしたが、突然笑い出します。そして、ひろしにある物を見せました。それは、ミサエショーグンの単勝馬券でした。単勝なので、1着を当てれば的中です。だからみさえは大当たりってことなので笑ったのですね。いつの間にか買っていたようです。初めから他人とは思えなかったからだというのです。そしてその帰り、みさえは競馬新聞を見て、◎=本命、○=対抗などの記号の意味をひろしに聞いていたのでした。えらいことを覚えてしまったようですね。 | もとひら了 | |
川崎逸朗 | ||
寺川英和 | ||
荒川真嗣 | ||
しんのすけ みさえ ひろし |