第101話 1994年 6月13日

東京ドームへ行くゾ ☆☆☆☆ グリグリ
一家3人で東京ドームに来ました。対戦カードは巨人対阪神、伝統の一戦です。巨人ファンのひろしとしては、何が何でも巨人に勝ってもらわないとと意気込んで球場に入ります。しんのすけは入り口の回転ドア(しんのすけ初体験です)で苦労したりもしますが、ともかく席に着きました。ところが、その席はレフトスタンド、阪神側の応援席だったのです。当然ながら周囲には熱狂的な阪神ファンがたくさんいます。そんなわけで気まずいひろしは、巨人ファンであることを隠さざるを得なくなってしまいました。もし巨人ファンだと知られたらタダでは済まない雰囲気だったのですが、だからと言って阪神ファンがみんなこの話のような人ではないので念のため。一方でみさえは、新庄に声をかけたりしてはしゃいでいます(単なるミーハー)。だから、オレンジ色のメガホンを持ってはいるもののとりあえず巨人ファンだとはばれませんでした。そして、しんのすけとみさえは弁当を買いに売店に行きました。幕の内弁当を3つと頼んだのに、店員のおんりさんに勝手なことをベラベラとしゃべるのです。「どうでもいいことをベラベラと」とみさえが言うと「母ちゃんに似ちゃった」としんのすけが答えたので、通路でグリグリ攻撃です。そして、プレーボールがかかりました。「1回表、阪神タイガースの攻撃は、1番セカンド和田」とアナウンスされると同時に野原一家の周囲にいた阪神ファンがいっせいにラッパを鳴らして立ち上がり、声援を送るのでした。そして和田の打球はレフトへ飛んでいきます。しかし、フェンス際の打球を巨人のレフト緒方がナイスキャッチ。座り込む阪神ファンたちですが、ひろしはつい「よっしゃー」と叫んでしまい、周囲からにらまれます。関西弁もどきをしゃべってとりあえずごまかすひろしです。そして、しばらくして球場のオーロラビジョン(と言うんでしたっけ?球場によって大型画面の呼び名が違うんですよね)に野原一家が映りました。みさえは慌てて化粧をし直すのですが、その時球場内から笑い声が。しんのすけがケツだけ星人をやっていたのです。みさえはまたグリグリ攻撃です。その一部始終が全てオーロラビジョンに映し出されていました。さて、ビールの売り子がやって来ました。ひろしが注文します。すると、しんのすけがビールの注ぎ口をいたずらしたので大騒ぎになってしまいました。そして、いつの間にか9回裏になりました。試合の方は阪神湯舟の好投と、巨人の松井が腹痛で控えに回っているために0対0です。と、本日3三振の落合が四球で出塁します。次のバッターは不振の原でしたが、ひろしは「松井を出せ」と念じます。すると長嶋監督が出てきて、代打松井を告げたのです。で、またついうっかり喜んだために周りの阪神ファンににらまれてしまいます。と、松井が打ちました。打球はどんどん伸びてレフトスタンド、ひろしに向かって来ます。しんのすけがグローブを持ってきたと言うのですが、それはボクシングのグローブでした。「おバカ!」と言っている間に打球がひろしを直撃してしまいます。 中弘子
横山広行
水島努
高倉佳彦
しんのすけ
みさえ
ひろし
スケバンの掟はきびしいゾ ☆☆  
埼玉紅さそり隊が公園に集合していつものポーズを取っています。近くではしんのすけたちが「半ケツしんちゃん・泣き虫のマサオ・鼻水のボー、3人揃って、春我部赤パンダ隊」と言って紅さそり隊のマネをしていました。しんのすけもお笑い芸人になりたいからマネしたとのことです。さて、かまわずに紅さそり隊は集会を始めます。まずは掟3か条を言います。その掟とは「一、売られたけんかは買え 一、恋愛はしちゃならない 一、バイクに乗るときはメットをかぶれ」というものです。マネしてしんのすけも春我部赤まむし隊の掟4か条を言うように指示します。赤パンダ隊がいつの間にか変わってしまっています。と、その時公園の向こうを歩く青年を深爪竜子が見かけました。すると今日はこれで解散だと言いました。いつもならこのあとテーマソングの合唱と今週の目標を発表するはずなのにと不審がるお銀とマリーです。そして竜子はバイクに乗って行ってしまいました。お銀とマリーも帰ろうとしますが、しんのすけがリクエストして、テーマソングを合唱することに。しかし、公園にいた子供たちみんなに見られて恥ずかしがるのでした。その頃バイクに乗って青年を追いかけていた竜子は青年を見つけました。顔が赤くなっています。どうやら一目惚れしてしまったようですね。そして次の日、竜子が一人で公園に来ています。あの青年の顔が頭から離れなくなっていたようです。と、そこにしんのすけが。今日は春我部青白クマさんの集会があるそうです。赤パンダ隊じゃなかったのかい(笑)。すると、竜子の目の前を例の青年が通りすぎていきました。慌てて木陰に隠れた竜子を見てしんのすけが「あのお兄さんに借金して逃げ回ってるんだな」と言われ、竜子は「違う、恋してんだよ恋!」と言いました。すると背後からお銀とマリーの姿が。恋愛は禁止という掟があったわけで、竜子は掟を破ったわけですね。というわけで、竜子はペナルティーを受けることに。しかし、そのペナルティーとは、他の二人が手をくすぐるというものだったのです。そんなことだからお笑いだと思われるんですよね。 もとひら了
細田雅弘
細田雅弘
松本朋之
しんのすけ
マサオ君
ボーちゃん
紅さそり隊
スケバンのラブレターだゾ ☆☆☆  
Bパートの続きということになります。あれからは数日が経過したようですが、またまた公園で集会を始める紅さそり隊ですが、やはりしんのすけが紛れ込んでいるのですね。が、とりあえずしんのすけのことは放っておいてとか言っていたら、しんのすけがおやつの時間だからと言って勝手に帰っていきました。気を取り直して、紅さそり隊の集会です。まずは今週の目標の発表です。吹出物マリーの目標「買い食いは控える。ちょっとばかり財布が寂しいから」でした。魚の目お銀は「おかんを泣かせないこと。勉強はどうでもいいから、せめて卒業だけはきちんとしてと言われているから」とのことです。しかし、深爪竜子は目標を何やらごまかしています。で、次に掟3か条ですが、竜子が一部改正を持ち出しました。それは第2条の「恋愛はしてはいけない」を「好きになってしまったら仕方ない」にしようというものでした。とりあえず、リーダーの威厳で無理矢理その改正案を通してしまいました。そして、竜子は例の青年が通っている高校を突き止めていて、その高校(名前は私立兎巣囲高等学校)前でラブレターを持って待っていました。するとしんのすけが「何て書いてあるの?」と声を掛けたら竜子は手紙を読み始めてしまいました。しばらくして、例の青年が高校から出てきました。竜子は堂々とこの手紙を渡そうとしていたのですが、いざ本人を目の前にすると恥ずかしくなり、木陰に隠れてしまいました。すると、その青年は男友達と会話しながら歩いていて、そこにいた老女を突き飛ばしてそのままで通りすぎていってしまいました。それを見ていた竜子が老女を助けに行きます。そして、竜子は青年を呼び止め、怒りの鉄拳を食らわせたのです。その後、用意してあったラブレターを破り捨てました。その後、竜子はお銀・マリーと会い、そこで竜子が今週の目標を発表しました。それは「お年寄りは大切にしよう」というものだったのです。 もとひら了
細田雅弘
細田雅弘
松本朋之
しんのすけ
紅さそり隊