第102話 1994年 6月20日

父ちゃんと遊んでやるゾ ☆☆  
ひろしは、急に課長から接待ゴルフに誘われ、明日家族で行く予定だったハイキングに行けなくなってしまいました。夜みさえにそのことを言うと、みさえも了解してくれました。しんのすけには近くの公園にみさえと行くということでごまかすつもりです。しかし、事情を知らないしんのすけはハイキングに行くのを楽しみにしているのでした。やがて朝、ひろしは別の部屋で目覚ましをかけて寝ていて、5時に目覚ましの音で起きました。で、みさえが弁当を作ってくれるはずだからということだったのですが、みさえはまだ起きていません。そこでひろしがみさえを起こしに行きます。すると、しんのすけがふと体を起こしたりして、慌てて寝るふりをするひろしなのです。やがてみさえが起き、ゴルフに行く準備は整っていくのですが、うっかりひろしが大きな声を出してしまいます。そこで寝室をのぞいたひろしとみさえですが、とりあえずしんのすけは寝ているように見えました。しかし、しんのすけは起きてしまっていたのです。まだ早いからもう少し寝てなさいと言うと、しんのすけは布団に入りました。このすきにひろしは2階からゴルフバッグを持ってきて、みさえが弁当を渡して出かけます。しかし、玄関を出たところにしんのすけが立っていたのです。ひろしはゴルフバッグを背中に隠しますが、しんのすけがしつこく背中を見ようとするのです。そうしてひろしは家の中に後退します。するとみさえが、お天気おねいさんが出るからと言ったところ、しんのすけはひろしから離れていきました。そしてひろしは車に乗って発進しますが、いつの間にかしんのすけが車に乗っていたのでした。そんなわけで、ひろしはしんのすけにすべてを白状しました。しんのすけは落ち込みます。そこで、ひろしは仕方なくゴルフに行くのを遅らせてしんのすけと遊んでやることにしました。そんなわけで、しばらくしんのすけとひろしはアクション仮面ごっこをすることになりました。その結果、ひろしは疲れた体でゴルフに出かけることとなりました。 阪口和久
川崎逸朗
寺川英和
樋口善法
しんのすけ
みさえ
ひろし
山のぼりはつらいゾ ☆☆  
そんなわけで次の休み、よく晴れたわけだし、一家でハイキングに出かけることとなりました。電車で山ふもと駅まで行くのですが、満員です。晴れた休日だから仕方ないですかね。そして登山開始なのです。登山コースは2つあるようで、一方はお気軽コース、他方はどっこいしょコースといいます。お気軽コースの登山口は人がいっぱいなのですが、どっこいしょコースはがら空きなのです。そこで野原一家はどっこいしょコースを行くことにしました。すると、途中で茶屋がありました。そこで一休みするのですが、ここで二つの事実がわかります。お気軽コースはロープウェイで登れるということ、そして分岐点にあった看板は古い物だったということです。ひろしは、ロープウェイなんかで登る家族に負けてたまるかということで再び歩き出します。実は茶屋から高速エスカレーターもあったのですが。そして、ついに頂上に着きました。しんのすけもひろしにおんぶしてもらったりもしたものの、しっかり歩いてきたのだし、頂上に着いた達成感を存分に味わうことができるのです。そうして、野原家登頂記念に写真を撮るのですが、しんのすけは仏頂面になってしまうのです。そして今度は下山なのですが、下りは楽ちんということでみんなオーバーペースになりました。その結果、翌朝ひろしもみさえもひざが笑っていて起き上がれなくなっていたのでした。 萩田寛子
川崎逸朗
寺川英和
樋口善法
しんのすけ
みさえ
ひろし
食品売り場は楽しいゾ ☆☆  
アクションストアにやって来たしんのすけとみさえです。とりあえず、もし迷子になったらサービスカウンターのおねいさんのところに行きなさいと教えておいて、買い物開始です。すると、ウィンナーの試食をしていました。しんのすけは食べたがるのですが、買わされたら困ると思うみさえは、しんのすけに「ママと離れて食べて、絶対においしいよとかママに話しかけちゃダメよ」と注意します。そしてしんのすけは試食しに行きました。味を聞かれるのですが、「こんなちょっとじゃ味なんかわからない」と答え、結局大量のウィンナーを持っていってしまうしんのすけです。その様子を見ていたベテラン試食販売員、大利根川みねこ(通称:食わせのおみね)が見本を見せるのです。試食販売の基本その1、匂い・音・視覚で客を引きつける。基本その2、試食したら買わされそうという警戒心を与えるな。基本その3、エサを食わしたら買うまで話しかける。ということで次々と高級ステーキ肉を買わせていくのです。それを見ていたみさえはなかなかやるわねと思うのですが、私だけは絶対に引っかからないと思っていました。しかし、女子大生のお嬢さんと言われて、つい試食してしまいました。早くここを離れないとと思うみさえの元にしんのすけがやって来ます。すると、しんのすけもステーキ肉を試食します。結局、みさえは高級ステーキ肉を3枚買うことになってしまいました。すると、そこに閉店30分前、生鮮食品一斉割り引きの始まりを告げるチャイムが鳴りました。七色の割引シールを自在に操る、人呼んで6時半の男、丸山ふみおが登場します。この人はおだてられるとどんどん割引してくれるようなのです。さて、そんなわけでみさえたちはふみおに群がりますが、ふみおがポケットから半額シールの束を落としてしまいました。それをしんのすけが拾ったものだから、テレビなどの家電や、大利根川が売っていた高級牛肉も半額ということになっていたのです。 萩田寛子
川崎逸朗
寺川英和
荒川真嗣
しんのすけ
みさえ
大利根川みねこ
丸山ふみお