第111話 1994年 8月22日

郵便局におつかいだゾ ☆☆☆ グリグリ
みさえがしんのすけを優しく呼びました。しんのすけは居間にいたのですが、殺気を感じたのかしんのすけはどこかに行ってしまいました。と、みさえが部屋を見回すと、カーテンが膨れています。しかし、みさえがカーテンを開けると、そこにはクマのぬいぐるみがいるだけでした。変わり身の術とはこざかしい手を使いやがって、ということでみさえは本物を探しに行きました。すると、クマのぬいぐるみが動いたのです。みさえはトイレや浴室を探して再び居間に戻ってきます。すると、ぬいぐるみの位置が変わっていることに気がつくのでした。しかし、みさえは気がつかないふりをしてぬいぐるみで遊ぶことにしました。スイッチオン、歩けと命令したら、ぬいぐるみは歩き始めました。ロボットじゃないんだし歩くはずないですよね。ということでぬいぐるみはグリグリ攻撃されるのでした。はい、ぬいぐるみの中身を出してしんのすけが隠れていたわけですね。ということで、罰として郵便局までおつかいということになりました。「速達でお願いします」と言うようにしんのすけに言うみさえです。そして、しんのすけが郵便局に行くのですが、ついでにシロの散歩もさせられるしんのすけでした。いっぺんにいろんなことを言われたらわからなくなる、ということで「速達でお願いします」を繰り返しつぶやきながら郵便局に歩いていたら、よしなが先生に会いました。よしなが先生は、しんのすけが手に手紙を持っているのを見て、郵便局におつかいするのね、と当てるのでした。よしなが先生すごい、と素直に感心するしんのすけです。ところが、よしなが先生とのひとときでしんのすけは何をお願いするのか忘れてしまったようです。すると、通りかかった酒屋で「配達お願いします」と頼んでいる人がいて、しんのすけは「配達でお願いします」とつぶやき始めるのでした。すると、今度は「脚立」という言葉が耳に入ってきて、さらに「キャベツ」が耳に入ってくるのでした。そしてしんのすけは郵便局に到着します。係員に手紙を差し出し、「キャベツでお願いします」と言うのでした。そんなわけで困ってしまう郵便局員なのです。キャベツの産地直送とか、特殊扱いであるのかとかいろいろと考え、本局にも問い合わせるのでしたが、やはり謎は解けません。当たり前ですね。その頃みさえは、別に速達にしなくても良かったかな・・・とのんきに考えていたりするのですが、郵便局員は必死にキャベツ便なるものを探しているのでした。 翁妙子
川崎逸朗
寺川秀和
樋口善法
しんのすけ
みさえ
シロ
よしなが先生
おばけ屋敷に入るゾ ☆☆☆  
遊園地に来た野原一家ですが、券もなくなったし、乗り物にも全部乗ったし、そろそろ帰ろうかということになります。しかし、しんのすけは帰りたがりません。そして、まだ行っていない建物を発見しました。それは、ゴーストマンションすなわちお化け屋敷でした。みさえは、この手のものは怖くもなんともなくてつまらないと言いますがしんのすけは中に入っていってしまいます。ということで、しかたなく一家でゴーストマンションに入りました。そこには魔法の部屋という場所がありました。ソファが置いてあるだけで特に何もないと思うのですが、突然ソファが回転を始めました。驚く一家ですが、すぐにひろしがトリックを見破ります。ソファが回っているのではなく、部屋の壁が回っているだけで、ソファを少し振動させているだけだと。やがて、奥に進むと生首が置いてありました。作り物だし、怖くないとみさえは言いますが、生首が突然笑ったのです。しんのすけは相当驚いてみさえとひろしを呼びます。二人とも生首が笑った瞬間には驚きますが、これもすぐひろしがトリックを見破ります。単に映写機でのっぺらぼうの生首に表情を映していただけなのです。とひろしが説明しているうちにしんのすけはさらに奥に進んでいってしまうのです。やがてしんのすけには尿意が襲ってきます。そして、ちょうど我慢しきれずに用を足そうとした場所にミイラがスタンバイしていたのです。しんのすけは恐怖のあまりか全部出し切らないうちに止まってしまいますが、ちょうどミイラの包帯が少し見えていて、しんのすけはこれで手を拭きます。とその時、ミイラが現れました。しんのすけは驚き、ミイラの包帯を持ったままで走り出してしまいました。そこで、ミイラもしんのすけを追いかけて走ります。やがてしんのすけはみさえとひろしがいる所まで走ってきますが、すぐ後ろからミイラが追いかけてきているので、ひろしはしんのすけを抱きかかえて逃げ出してしまいます。そして、さっき入った魔法の部屋に逃げ込みます。ミイラも追いかけてきましたが、ちょうど野原一家がソファにしがみつき、部屋が回転を始めました。そんなわけでミイラは回転する部屋を必死に走らなければなりません。ミイラは大変ですが、そのあまりのすごさにしんのすけは出しかけで止まっていた尿を漏らしてしまうのでした。この時のしんのすけは本気で恐怖の表情になっています。そして、屋敷を出た後、しんのすけはズボンとパンツが乾くまでノーパンでいなければならないのでした。 翁妙子
川崎逸朗
寺川英和
樋口善法
しんのすけ
みさえ
ひろし
母ちゃんのストライキだゾ ☆☆☆  
暑い夏の朝、みさえが洗濯物を干すのですが、その直後しんのすけもひろしも新たな洗濯物を出してくるのです。そんなわけで再び洗濯機を回すみさえです。すると、ひろしとしんのすけは、居間を散らかしてゴロゴロとテレビを見ているのです。みさえが、部屋を片づけてと言いますが、二人とも聞く耳を持ちません。そればかりか、二人ともみさえに対してあれをしてくれこれをしてくれと言いたい放題なのです。ついに切れたみさえは、二人に怒鳴りつけます。そして、みさえは泣きおどし作戦に出ます。ひろしは謝るのですが、しんのすけは「鬼の目にも涙か」と言ってしまったのでみさえは怒り、ついに「今日1日夏休みを取るから、家事を一切やりません」と宣言するのでした。食事の用意も掃除もアイロンも全部ひろしとしんのすけがやることになりました、そこで、まずは昼食作りです。メニューは天ぷらつきのそうめんとサラダです。みさえはゆっくりと読書しつつお手並み拝見といきたかったのですが、二人の様子を見ていたら思わず口を出してしまうのです。しんのすけは天ぷらの衣をかき混ぜますが、普通にかき混ぜられずにいるのです。さらに、そうめんの鍋がふきこぼれたり、しんのすけの包丁さばきが危うかったりして、みさえは冷や汗ものです。そして、ピーマンも天ぷらにすることになったのですが、しんのすけはこっそりとキュウリを切って衣の中に入れるのでした。やがて料理が完成し、ひろしはみさえの大変さが身にしみてわかったようで、みさえに謝るのです。みさえも、言い過ぎたと反省するのです。そうして仲直りして、ほのぼのした雰囲気での昼食となるのでした。ところで、キュウリの天ぷらってどんな味がするんでしょうね。 萩田寛子
寺川英和
寺川英和
荒川真嗣
しんのすけ
みさえ
ひろし
隣のおばさん