第296話 1998年11月13日

オラと魔法の魔法ビンだゾ ☆☆☆☆  
昔々あるところにうすいよしとという漫画家がいました。うすいよしとは、ゴミ捨て場で魔法ビンを拾いました。磨くと、中から魔法ビンの精(名前はラベンダー増尾)が出て来て、願いを3つ叶えてやるとのことでした。が、どの願い事も中途半端で、結局よしいうすとは不幸になってしまうのでした。・・・というのは、しんのすけが読んでいた「よしいうすととまほうびん」という絵本だったのです。そして、「オラも魔法の魔法ビンがほしい」と言い出すのです。そんな時、みさえからおつかいを頼まれました。ひまわりが熱を出してしまい、みさえは看病しなくてはいけないとのことで、しんのすけが行くことになりました。すると、ゴミ捨て場に絵本に出てきたのとそっくりな魔法ビンが捨ててあったのです。しんのすけはその魔法ビンを持って帰り、磨いたところ、魔法ビンの精が現れたのです。で、願い事を4つ叶えてやるとのことです。3つじゃないの?としんのすけは言うのですが、その精はちあきなおみのファンだから4つでいいとのことです(「?」な人は年配の人に聞いてみましょう)。ということで、1つ目のお願いとして、しんのすけは水着写真集のおねいさんをここに出してとお願いしますが、出てきたおねいさんは風邪を引いて寝ていました。しかたなく「元に戻して」と言うと、それが2つ目のお願いとされてしまいました。さらに、精はしんのすけに次のお願いは何か、早く言いなさいとせかすのです。そこで、しんのすけは「少し黙っててよ!」と言いました。で、それが3つ目のお願いになってしまいました。何だかずるい精ですな。あと一つになってしまったしんのすけは、静かな場所でじっくりと考えることにしました。「家族のみんなをオラの家来にする」「オラ以外の人を全員水着ギャルにする」とか考えますが、しんのすけの最高のお願いと言えば、ななこさんと結婚できるようにすることだったわけです。と言うことで、精にお願いしようとしたのですが、みさえがひまわりを抱いて外に出ました。ひまわりの熱が40度もあるから、病院に行くところだったのです。それを聞いたしんのすけは、精に最後のお願いをします。すると、突然ひまわりの熱が下がったのでした。妹思いだねぇ、と言い残して魔法ビンの精は魔法ビンの中に戻り、またゴミ捨て場に戻っていったのでした。 阪口和久
堤規至
池端たかし
堤規至
しんのすけ
みさえ
ひまわり
シロ
よしいうすと
ななこ
ラベンダー増尾
怒るとこわいネネちゃんだゾ ☆☆☆  
公園で待ち合わせしているかすかべ防衛隊の5人です。しかし、最初にネネちゃんが来てから他の4人がなかなか来ません。そこにマサオ君が来ました。ネネちゃんはすべり台で焼きイモを食べていて、「とりあえず二人だけで遊びましょ」と言いすべり台を滑り降りてきます。すると、ネネちゃんはおならをしてしまいました。それを聞いたマサオ君は大笑いします。しかし、ネネちゃんから思いっきりにらまれるのです。逃げようとするマサオ君でしたが、すぐにネネちゃんに捕まってしまったのです。もし今のことを誰かにしゃべったら、ウサギさんの刑だとのことです。ウサギさんの刑とは、いつもネネちゃんがウサギのぬいぐるみをどつき回すように、マサオ君をどつき回すと言うものです。そこに風間君とボーちゃんがやって来ました。それで、しんのすけはまだ来てないようなので、4人で遊んでいようかと言います。ところが、実はしんのすけはだいぶ前から公園に来ていたのです。石ころになりすましていて、誰も気がつかなかったようなのですが、しんのすけがマサオ君に声を掛けたのです。と言うことは、しんのすけもネネちゃんのおならを聞いていたと思うマサオ君なのですが、ネネちゃんの視線が気になってしんのすけに聞き出せません。やがて、リアルおままごとが始まりました。いつもの配役ですが、しんのすけと風間君はマサオ君の会社の友達という設定になりました。そして風間君が「突然おじゃましたのにこんなにしていただいて」と言います。そしてしんのすけは「ほぉーんと、こんなにおならしちゃって」と言います。当然ネネちゃんはマサオ君にウサギさんの刑をしようとしますが、マサオ君はアクション仮面のミミ子ちゃんシールをあげるから許してと言い、許してもらいました。そして、ボーちゃんは赤ちゃんなのですが、しんのすけが車で遊んであげようと言うことになりました。ところが、「プップー、ブーブー」などと言うものだから、再びネネちゃんはマサオ君をにらみます。「ふしぎ魔女っ子マリーちゃんのカードを全部あげるから許して」と言うと、許してくれました。で、ままごとの続きです。もうあげるものがないマサオ君は、おびえています。何とかしんのすけが変なことを言わないうちに止めなきゃと思います。すると、しんのすけが「お茶と言えばお茶受けですな」と言い、「奈良漬け、丁寧に言うと、おな・・・」と言ったので慌ててマサオ君は止めに入ります。で、今度はしんのすけが「隣の家に囲いができたってねえ」と言うと、つられてマサオ君が「ヘェー」と言ってしまいます。そこで、マサオ君は「しんちゃんだってネネちゃんのおなら聞いてる」と弁解します。が、しんのすけはその時寝ていて、風間君たちが来た時に目が覚めたとのことでした。ってことで、マサオ君がどうなったかはご想像におまかせします。 阪口和久
池端たかし
池端たかし
松下佳弘
しんのすけ
防衛隊隊員
あずかった猫で大さわぎだゾ ☆☆☆ げんこつ
ひろしが、部長から猫を預かってきました。血統書付きのペルシャ猫で、値段は税込み262,500円もしたそうです。みさえは驚き、叫びます。ひまわりが触ろうとしたら、慌ててみさえは猫を取り上げます。「26万円を引っ張るんじゃない!」と。猫を値段で呼ぶなと言うひろしですが、みさえは名前を知らないので仕方ありません。ということで、ひろしが猫の名前を発表します。その名前とは「アカフントスペルトフューチャーミミハナホジクリッチ3世」と、めちゃくちゃ長いのでした。そこで、短くしようとしんのすけは「アカフン」「ハナホジ」を提案しますが、みさえは「クリッチ」とか「スペルト」を提案します。30分後、やっぱりいい名前が思いつかないしんのすけとみさえです。その頃、ひろしはお風呂に入っていて、「だから、縮めてミミちゃんと呼んでいるそうだ」とのことです。大事なことはさっさと言えとひろしをげんこつするみさえです。そして、エサを与えるのですが、カニとエビのグルメ缶、トロ、サーロインといった高級キャットフードを部長から預かってきていました。一方、野原家の夕食は野菜炒めとお新香です。「まさか、変なことは考えてないだろうな」と言うひろしですが、みさえは否定しつつ「これ食べれないかしら」と言うのです(笑)。そして食後、しんのすけとひろしがサッカー観戦をしていたら、ミミちゃんがサッシを開けて外に出ようとするのです。そこで、ひまわりが捕まえていたのですが、事情を知らないみさえは「猫が勝手に出て行くはずはない」と言うことで、そこで本当に外に行こうとするか見ていようということになりました。しかし、ずっと見ていたらミミちゃんも動きづらいだろうから、背を向けておいて合図で振り返ることにしました。「だるまさんがころんだ」の合図にしましたが、しんのすけは「ぼんさんがへをこいた」と言います。関西ではこう言うのです。気を取り直して、次にしんのすけは「りきんだらみまででた」と言います。これはしんのすけオリジナルですが、そんなことを言っているうちにミミちゃんがいなくなってしまいました。慌てて探しに行く野原一家ですが、シロが騒いでいます。実はミミちゃんはシロの小屋にいたのです。 萩田寛子
池端たかし
池端たかし
橋本とよ子
しんのすけ
みさえ
ひろし
ひまわり
シロ
ミミちゃん