第390話 2001年 3月 9日

しあわせウサギ物語* ☆☆☆☆  

おもちゃ屋「マンモス堂」のショーケースにウサギのぬいぐるみが展示してありました。このぬいぐるみの名前は「しあわせウサギ」。買ってくれた人が幸せになれるようにと願いを込めてつけてもらったということです。そして、そのぬいぐるみをネネちゃんが見つけて、ほしがります。しかしネネママは、さっき未亡人ミカちゃん喪服バージョンを買ってあげたばかりだからダメと言います。しかし、ネネちゃんのおだてに乗って買うことになりました。そしてある日、手作りババロアをネネちゃんとネネママの二人で食べようとしたところにしんのすけがマサオ君の家と間違えて桜田家にやってきたのでした。そして、いつの間にか庭から上がり込み、ババロアを食べることになりました。ネネママは、ネネちゃんには4分の1の大きさに切り、しんのすけにはごく薄く切りました。しかし、しんのすけは残りの約4分の3部分を食べてしまったのです。そんなわけで、ネネママは切れ、しあわせウサギを殴るのでした。ということで、その日からしあわせウサギは、うさばらしウサギと名前を変えたとのことです。

萩田寛子
ささきひろゆき
ささきひろゆき
小川博司
しんのすけ
ネネちゃん
ネネママ
ネネちゃん家のウサギはかわいそうだゾ ☆☆☆  

幼稚園にて、ネネちゃんがコンビニのデザートについていろいろと話をしています。プリンならエイトイレブン、チョコレートケーキならレーサン、ジェラートならエミリーマートと、おすすめの店を紹介しています。するとしんのすけが「しつこいお味のババロアは?」と聞きます。それに対してネネちゃんは「やぁーねぇー、しつこいお味だったらコンビニよりうちのママの手作りの方が・・・」と言いかけ、そして怒鳴ります。するとあいちゃんがやって来て、ネネちゃんは機嫌が悪くなります。さらに、あいちゃんが酢乙女家お抱えのパティシエのことやらいろいろと言うので、ネネちゃんは園庭の植え込みの向こうに行き、隠し持っていたウサギのぬいぐるみを殴ってストレス解消したのです。一方その頃、隣の奥さんの態度にむかついたネネママも、家でやや硬めのウサギのぬいぐるみを殴っていたのでした。そこにネネちゃんが帰ってきます。ところが、ネネちゃんが幼稚園にウサギのぬいぐるみを持っていってストレス解消をしていることを知ったネネママは、子は親を見て育つ、このままじゃいけない、と考え、そして親子でもうウサギでストレス解消はやめましょうと誓うのでした。そして、この日のおやつはいちご大福です。おいしいものでも食べてストレス解消しようと、お茶を入れかけたところでまたしてもしんのすけがやって来ました。今回のしんのすけは助けを求めてきたのです。あいちゃんからデートに誘われて逃げていたのですが、結局桜田家の玄関で捕まってしまいます。ネネママは、早くしんのすけとあいちゃんに出ていってもらいたかったのですが、あいちゃんがネネママに対してお世辞を言い、ネネママはあいちゃんを家に上がらせました。しかししんのすけも上がり込み、そして程なくいちご大福を見つけるのでした。するとあいちゃんは、いちご大福なら京都の老舗からスカウトした専属の和菓子職人にこないだ作らせたと言うのです。その言葉にネネちゃんは我慢の限界が来て、そして台所に走っていき、ウサギのぬいぐるみを引っぱり出しました。しかしネネママが必死に止めます。ネネママのなぐさめにネネちゃんも納得し、そして居間に戻ろうとしたのですが、そこで親子が見たものは、空っぽのお皿でした。さらにあいちゃんが、お茶が全然香りがないとか言っているのでした。その様子を見た親子は無言で台所に戻り、そろってウサギのぬいぐるみをどつき回すのでした。

萩田寛子
ささきひろゆき
ささきひろゆき
大森孝敏
しんのすけ
風間君
ネネちゃん
マサオ君
ボーちゃん
あいちゃん
ネネママ
黒磯
上尾先生のひみつをさぐるゾ ☆☆☆  

ある寒い朝、黒磯はひまわり組の教室前で寒そうに立っています。よかったら職員室にでも、と園長が誘いますが、黒磯は、ここが自分のポジションだからということで断ります。そんなわけなのですが、上尾先生が何やら笑っています。というのは、上尾先生は黒磯のためにマフラーを編んでいたからなのですが、すでに3月、早くしないと暖かくなってしまうので幼稚園に持ってきているのです。しかしマフラーが入った紙袋をまつざか先生に見つかり、慌てて逃げ出します。逃げ出した上尾先生ですが、今度はしんのすけにからまれます。しかし上尾先生は、子どもには関係ないことよと振り切って体育館に行きます。しかししんのすけが後をつけてきていて、再び上尾先生は逃げ出します。今度は園庭にあるニワトリ小屋の裏に行きました。しんのすけは、ネネちゃんたちに上尾先生のことを教え、みんなでニワトリ小屋から様子をうかがうのでした。すると、小屋の網にしがみついていたしんのすけにニワトリがお尻をつつきました。激痛が走るしんのすけは、その後職員室で治療を受けます。その後、ボーちゃんが上尾先生を見つけました。上尾先生は幼稚園バスにいたのです。しかし、このところ寝ていなかった上尾先生はマフラーを編みながら寝てしまっているのです。そして、しんのすけが上尾先生の編み棒を手に取ってしまいます。ネネちゃんが制止しますが、しんのすけはみさえがやっているのを見ていたから大丈夫だと言い張ります。そしてマフラーを奪い合うしんのすけとネネちゃんです。その結果、マフラーが編み棒から外れてしまいました。とりあえずよしなが先生とまつざか先生が修復しようとしますが、二人とも編み物はうまくできません。しかし、園長が編み物が得意だったのです。そんなわけで園長が修復し、さらにかなり編んでいったのです。しばらくして、上尾先生が起きると、こんなに編んだっけ?と思うのですが、とりあえず今日中には完成できそうだということで編み続けるのでした。そして次の日、同じようにひまわり組の教室前にいる黒磯に対してよしなが先生やまつざか先生がニヤついています。何事かと思う黒磯でしたが、その後上尾先生が完成したマフラーを背中に隠して近づいてきました。しかしながら、この日は暖かいようで、上尾先生が「また寒くなりますか」と言ったのですが、黒磯は「いや、暖かくなる一方でしょう」と答えました。そんなわけで、上尾先生はマフラーを渡せないまま教室に消えていきました。その様子をうかがっていたひまわり組の面々とまつざか先生、外にいた園長がいっせいに黒磯をにらみつけるのでした。

もとひら了
ささきひろゆき
ささきひろゆき
大塚正実
しんのすけ
風間君
ネネちゃん
マサオ君
ボーちゃん
あいちゃん
黒磯
よしなが先生
まつざか先生
上尾先生
園長