第400話 2001年 6月15日

プロローグ* ☆☆☆ げんこつ
「野原家の朝は遅い」のナレーションが流れ、みさえが「いや、こいつ(しんのすけ)だけ遅い」と反論します。そんなわけで、いつも朝起きるのが遅いしんのすけです。が、ここは前の家と違い、幼稚園までの距離は2倍、いや3倍あるらしいのです。しかも、最後には傾斜角39度、距離1272mの心臓破りの坂があるわけで、何としても幼稚園バスに遅れるわけにはいかないみさえです。教育にならないと悩みつつも、仕方なくしんのすけを起こして服を着替えさせ、ご飯を食べさせるみさえなのです。ついでにみさえはトイレにも代わりに入ったりします(笑)。ま、ともかくそんなわけでギリギリでバスに間に合う、綱渡りのような日々が繰り返されているのでした。「だが」とナレーションが入り、Bパートに続く。 中弘子
ムトウユージ
ムトウユージ
橋本とよ子
しんのすけ
みさえ
ひまわり
よしなが先生
園長
近道は遠い道だゾ ☆☆☆☆  
で、その日もまたバスが来てもしんのすけは寝ています。もうにっちもさっちもいかない、と嘆くみさえですが、その時しんのすけが起きるのです。今ならまだ間に合うかも、ということでみさえはしんのすけの服を着替えさせ、ご飯を食べさせます。そして支度が完了、この日は最短記録だったようで、うれしいみさえです。しかし、しんのすけがその後トイレに入ってしまいます。みさえは必死に止めようとしますが、お便秘になりたくないからってことでそのままトイレに入ってしまいます。で、みさえは涙ながらよしなが先生に事情を話しました。ついにバスに乗り遅れてしまったわけですね。それから20分後、やっとしんのすけがトイレから出てきます。みさえは幼稚園までの道を知らないわけで、とりあえず地図に線を引き、しんのすけにナビを頼みます。しかし、しんのすけは地図が読めないため、結局もとの位置に戻ってしまうのでした。そこでみさえは、方角を頼りに自転車をこぎ始めます。すると、しばらくしておしゃれな通りにさしかかりました。ということで、みさえはそのおしゃれな建物にひかれて幼稚園へのルートから外れていってしまいます。しんのすけが注意しますが、みさえはさらにのめり込んでいきます。やがてしんのすけがまたトイレに行きたくなったと言うことで、ハーブティーが飲めるという喫茶店にトイレを借りに入りました。しかしトイレを借りるだけ、というわけにもいかず、結局ハーブティーを飲むみさえなのでした。そこには美男子の店員がいて、みさえは4杯も飲んでしまいます。これから魔の坂があって汗をかくから水分補給と言い訳しますが・・・。で、いよいよ坂に入ります。気合いを入れ直し、坂を登っていくみさえでしたが、坂の下にあったスーパーから「30分限りのタイムサービスで、5箱250円のティッシュを200円でご奉仕」と聞こえてきました。思わず気が緩んだみさえは、そのまま坂を下っていってしまいます。ということで、次のシーンではしっかりティッシュを手に持っているみさえなのです。そしてようやく幼稚園に着きました。するとそこに幼稚園バスが。よしなが先生が降りてきて、「やっぱり相当迷いました?」と聞いてきます。一体このバスは何かとのことでしたが、今日は午前中で終わりで、もうみんなを家に送ってきた帰りらしいです。午前中で終わりというのはちゃんとプリントを配っていたらしいのですが、みさえは知らなかったようです。そのプリントはしんのすけのカバンに入ったままになっていたのです。もはや泣くしかないみさえなのでした。 中弘子
ムトウユージ
ムトウユージ
間々田益男
しんのすけ
みさえ
ひまわり
よしなが先生
園長
ギャルママ登場だゾ ☆☆☆  
スーパーのチラシをチェック中のみさえ、「午後3時からのタイムサービス、玉子1パック50円」を見つけ、これは絶対にゲットだ!ということで、しんのすけ・ひまわりと買い物に行きました。すると、そこに厚底靴を履いたギャルママ(名前は屈底厚子)がやって来ました。厚子の娘でベビーカーに乗せられているアツミがひまわりを見て、「イケてねぇー」と言います。怒ったひまわりでしたが、それを聞いたみさえが厚子よりも速く歩き、アツミの前に出たひまわりは喜びます。するとアツミが「激ヤバ」とか言い、厚子も歩くスピードを速めるのでした。やがてみさえと厚子はお互いにより速く歩こうと競争になってしまいます。そして前方に点滅中の青信号を見つけるみさえですが、何だか足が重い、やっぱり体力ではギャルママにかなわないのか、と思います。しかし、実はしんのすけがみさえの足にしがみついていたのです。そんなわけで、厚子は信号を渡りましたが、みさえは渡れませんでした。悔しがるみさえですが、しばらくすると冷静さを取り戻します。まだ3時までには時間があるからということで、薬屋らしき店に入ります。いつものクリームを探すみさえに対し、しんのすけが「シワ・シミ・タルミに、シワナッC」というクリームを見つけ、いつものやつあったよ!と大声で叫んだりします。と、その薬屋には屈底母子も来ています。そしてみさえは店員から声をかけられます。肌年齢を調べてみませんか、ということで調べてもらうと、お世辞込みで肌年齢26,7歳らしいです。そして、厚子も肌年齢を調べてもらうことに。すると、肌年齢は16,7歳とのこと。でも厚子は不満そうです。もっと若いと思っていたらしいです。ちなみに、厚子の実年齢は18歳ということで、みさえは「ぜいたくものめ」と言っていたりするうちに3時5分前になってしまいます。急いで店を出るみさえです。すると、厚子も追いかけてきました。やはり玉子が目当てのようです。そして、タイムサービスが始まりました。50円玉子に主婦が群がります。そして残りが1パックだけになってしまいます。みさえも厚子も火花を散らし、ベビーカーを押して必死に走っています。すると、厚子は足をひねって転んでしまい、アツミの乗ったベビーカーはそのまま建物の壁に向かって一直線です。それを見たみさえは悩みます。「あのままではあの子がけがをしてしまう、でも玉子は捨てたくない」と言うことで、みさえはしんのすけを玉子に向かって投げ、自分はひまわりのベビーカーを止めてからアツミのベビーカーに手を伸ばします。そして、壁の寸前でアツミを助けることに成功します。一方、宙を舞うしんのすけは、玉子に群がる主婦たちに向けてケツだけ星人をします。驚いた主婦たちはその場を離れ、そのすきにみさえが玉子を取るのでした。そして、厚子はみさえにお礼を言います。みさえが「子育てに厚底はやめた方がいい」と言うと、厚子は感激し、みさえのことを先輩と呼ぶようになりました。そして厚子はみさえに名刺を渡しました。すると、名刺を見たみさえの表情が変わるのでした。そして夕方、みさえは玉子を持って向かいの205号室に挨拶に行きました。そう、またずれ荘205号室に住んでいる人が屈底一家だったのです。 萩田寛子
ムトウユージ
ムトウユージ
林静香
しんのすけ
みさえ
ひまわり
屈底厚子
屈底アツミ