教 会 音 楽

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Last Update 2000.03.05

教会音楽といって皆さんが思い出されるのはどんなものでしょう。

讃美歌、一時ブームになったグレゴリアン・チャント、
演奏会などでよく歌われるミサ曲に代表されるローマ・カトリックの聖歌

等々、色々な種類がありますが、このホームページでご紹介するのは
いわゆる東方教会(オーソドックス)の聖歌です。

よく無伴奏の歌に当たり前のように使われる言葉に「アカペラ」というのがあります。
これは元々、教会で歌うように、という意味ですが、ここでご紹介する
東方教会の聖歌は文字通り「ア・カペラ」で伴奏には何の楽器も使われません。

ただ、一口に「東方教会」の聖歌といってもギリシァの流れをくむものと、
それを近代の音階に当てはめた?ロシア系のものと私の中では二通りに
区別されています。もちろんこれは学問的には正しくないのかもしれませんが・・・

というわけで、このページでご紹介するのはロシア系の聖歌です。

ソプラノの澄み切った声も魅力ですが、ロシア系聖歌の一番の特徴は
あのコントラバスとも呼ばれる重低音。楽譜をみても低音部記号の下ニ線(ハ音)は
当然のごとく要求されています。これはスラブ民族特有の声域なのでしょうか。
それともウォッカを普通に飲用しているせいなのでしょうか。

さらに加えて、東方教会では神父とそれを補助する輔祭にも音楽的な才能が
要求されます。祈祷のなかで何度も繰り返される「連祷」では、輔祭と聖歌隊が
応答する形式で歌うのです。ですからロシアでは通常、テノールの神父には
バスの輔祭、バスの神父にはテノールの輔祭というようなバランスがとられる
のが普通です。いわゆる助手である輔祭ですが、祈祷ではむしろ主役といっても
良いくらいなのです。事実、私のコレクションの中にも、「輔祭の芸術」というものもあるのです。

前置きが長くなりました。それでは私のコレクションをご紹介しましょう。