天使の羽根を見つめて彼女は思う。 「きれいだなぁ。私にもあったらなぁ」
かなわぬ夢と知りつつ。
でも彼女は自分の欲望に忠実であった。だから悪魔なのだ。
人間のように、つまらぬ常識にとらわれたりしない。
そして、つぶやく。 「私、天使になりたい・・・」
彼女はあくまでも自分に忠実である。
しかし、彼女は一つだけ勘違いをしている。
彼女は天使にあこがれているのではなく、天使の美しさにあこがれているのだ。
でも私は、今の君の方が魅力的だと思うぞ。