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【やさしい単語を覚えよう〜日本人の語彙力】

もう何年も前の話ですが、海外旅行先で現地の人と話す機会がありました。かなり会話は弾んだのですが、その時『東京の人口はどのくらいなの?』とふと聞かれ、困ってしまった経験があります。別に数値を知らなかったわけではないのです。東京都全体の人口は当時約1200万人で、23区だけなら約800万というのはわかっていたのです。でも、英語で800万人ってなんていうのだろうと思った瞬間に固まってしまったのです。
今なら8ミリオンと即答できますが、当時はまったく駄目でした。その時その人に言われたのが『こんなにしゃべれるのに、いちばん簡単なことが言えないんだ』という一言でした。

これはこたえました。その時ふと気が付かされた事なのですが、我々日本人の英語学習者は受験や検定試験で要求されるような難しい単語は知っているけど、簡単な身の回りの単語や表現方法を知らないケースが多いということです。

例えばdeteriorateなどという単語を日常生活で平気で使っている英語上級者(?)が『リス(動物)』とか『鼻の穴』とか『おしっこ(小便の幼児語)』などのアメリカ人なら小学校上がる前の子供でも知っている単語を知らないケースが多いようです。私も間違いなくその1人でした。

ちなみにリスはsquirrel
鼻の穴は nostril
おしっこは pee とか wee-wee などといいます。

私はそれ以前も『英語表現ノート』と名づけたノートをつけていたのですが、それは単に映画や海外ドラマを見ていて『これはいい表現だとかこういう言い方もあったのか』と感動した時にその英文をノートに書き止めていました。でもそれ以来、簡単な単語も平行してこのノートにまとめて行くことにしました。

例えば、永久歯、観覧車、むかで、二等辺三角形などなど、アメリカ人なら子供でも知っているけど、日本の英語教育では要求されない(試験に出ない)単語をどんどん覚えてゆくのです。これは結構楽しいです。理由としては英語のかなりの上級者でも知らない単語を自分は知っているという変な優越感、または一種の教養としての語彙が増えるという喜びなどがあげられます。そしてそういった単語が日常生活では一番役に立ちます。もちろん英語を極めるにはビッグワードも知らなくてはなりませんが、順番としてはやさしい単語を覚える方が先のような気が私はします。



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