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【英語は2種類ある??】 私は以前本気でそう思った時期がありました。 同じ英語の中にも『聞き取れる英語』と『全く聞き取れない英語』があったのです。そして聞き取れない英語は実は英語ではなくて別の言語なのではと本気で疑ったこともありました。 その『聞き取れない英語』の代表が映画でした。 それまでの私はNHKの語学講座とか書店で売っている 音声付の教材等で学習していたので、そういった英語は比較的容易に聞き取れたのですが、映画は全く解らず、なんで同じ英語なのに聞き取れないのだろうと本気で思いました。 私のホームページの『サイト紹介』や『海外ドラマ』のページにも書いてあるので一部重複しますが、なんのことはない、英語には2種類あるのではなく、『聞き取れる英語』は実は英語ではなかったのです。『聞き取れない英語』こそが本物の生の英語だったのです。 ご自分が外国人相手に日本語をしゃべる時のことを考えると容易に理解できると思います。 例えば外国人に名前を聞く時には必ず、 『あなたの名前は何ですか?』と聞くと思いますが、 日本人に対してはこんな聞き方は絶対にしたことないと思います。 『名前なんて〜の?』『名前なんつーの?』など非常に砕けた表現を使います。 フォーマルな場面でも『お名前をお伺いしてよろしいでしょか?』などどいう表現になり、 けっして『あなたの名前は何ですか?』とは言わないのです。 そもそも日本語では『あなた』という単語自体日常会話で使用する機会はほとんどありません。(奥さんが旦那さんを呼ぶ時くらいでしょうか?) 稀に『あなた』を頻繁に使う人もいますが、なんか冷たい印象を受けます。 でも外国人相手に日本語をしゃべる時は『あなた』を含む完璧に文法的に正しい普段日本人同士では決して使わない表現を使ってしまうのです。 そしてそういった聞き方をしないと外国人にはわかってもらえないのです。(日本語上級者は別) 英語も同じです。 普段我々が容易に『聞き取れる英語』は『あなたの名前は何ですか?』レベルの英語なのです。 文法的にあっていても普段ネイティブは絶対に使わないのです。 そんな英語の代表が書店で見かける資格試験をはじめとする英語教材の英語なのです。 そのような教材で英語学習することがいかに無駄かわかると思います。 やはり『聞き取れない英語』が聞き取れるようにならなければ英語を理解したことにはならないと思うのです。 そのためにも日ごろの英語学習の教材は生のネイティブが使っている自然な英語にしないと意味がないと思うのです。 それが『映画』や『海外ドラマ』の英語なのです。 私も海外ドラマで学習するようになってやっと映画やドラマの英語が聴き取れるようになりました。 まだ目標である100%には達していませんが、以前『別の言語』のように感じた映画も今では字幕無しで十分に楽しめるようになりました。 だからより多くの英語学習者の人にも寄り道せずに今すぐ本物の生の英語を教材にしてもらいたいと思うのです。 【どんな映画を選ぶか】 よく英語学習本や英語学習サイトを見ると、映画も簡単な物を教材にするのがいいというようなことを述べている人がいて、中には親切に難易度までつけている人までいますが、首をかしげたくなってしまいます。 シアトルマリナーズの長谷川滋利投手の本に載っていましたが、ハリウッドの映画は10歳の子供でも理解できるようにつくられているのだそうです。だからハリウッド映画は本来難しくないのです。 それを日本の英語学習者が必要以上に難しいと感じてしまう理由は普段からそういった英語に接する時間が少なすぎるのが原因なのではと思います。 英語学習用の教材(『あなたの名前は何ですか?』レベルの英語)を教材にして学習しているからいつまでたっても映画が理解できるようにならないだけだと思います。 教材にする映画は、自分の好きな俳優の作品とか、自分の興味のあるジャンルから入ればそれでいいと思うのです。好きなものなら長続きするのです。長続きすれば自然と上達も早いです。 難易度なんて関係ないのです。もともとネイティブなら10歳でも理解できるものなのですから・・・。 2002年 12月11日の英語学習日記より 【後日談・補足コメント】 2006年4月10日(月) 当時、本当に英語は2種類あると思っていました。 正確には、英語にも書き言葉と話し言葉があり、その中にフォーマルな言い方があり、砕けた言い方があるのだと思います。 日本人が普通に英語を習う場合、書き言葉が中心で、話し言葉でもフォーマルな英語が中心だということです。 その為、いつになっても映画の英語が理解できないのだと思います。 映画の英語というのは話し言葉の中でも砕けた表現が多いです。 ただ、それが一番生の英語とも言えます。 私が追い求めているのはそういった英語です。 それには教科書英語は卒業して生の英語を教材にするしかないと思います。 2006年4月10日(月)記す
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