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読めて聴ける英語英語学習コラム通訳養成学校は刺激的

通訳養成学校は刺激的

今から5年位前に半年だけ通訳養成学校に通ったことがあります。そしてその学校で学んだ6ヶ月間は厳しかったけどすごく充実していました。

通訳養成学校に入るには、まず入学テストを受けなくてはなりません。そのテストの点によってクラスが決まるのです。但し一番下のクラスの点数にもみたない人は通訳コースには入れず、英語コースを受講しなくてはならなくなります。

テストで通訳コースに入れれば、晴れて通訳訓練を受けることが出来ます。

大概どの学校も合格の最低ラインの英語力を英検準一級程度と定めているところが多いようです。但しこれはあくまでも目安で英検準一級持っていれば入れるというものではありません。あくまでも学校が提供するテストである程度の点数を取らなくてはなりません。言い換えれば、資格試験など持っていなくても点数さえ取れば上のクラスに入れるのです。

テストの結果、私は通訳コースの下から3番目のクラスに入りました。他のクラスのことはわかりませんが、授業では先生がいきなりテープを流して、途中で止めて、それを生徒1人1人に訳させるのです。ぶっつけ本番です。私は最初は通訳についての解説とか勉強の仕方とか、そういう基礎的なことから入るのかと思ったのですが、初日の授業からいきなり、初めて聞くテープを訳させられるのです。

さすがに最初の日の一番最初は、シャードーイングやリプロダクションをやりましたが、それが終わったら、すぐ訳させられました。

私は初日で完全に落ちこぼれました。
リプロダクションが全く出来なかったのです。クラスメイトはみんなきちんと出来ているのです。出来ないのは私だけでした。

リプロダクションというのはテープを聞いて、一旦止めてそれを聞いたとおりに再現する通訳訓練です。

英語と日本語両方でやります。英語が出来ないのはわかりますが、私は日本語もまったく出来なかったのです。

結構辛い日々が続きましたが、諦めずにくらいついていったら、1ヶ月もする頃にはやっと授業にもついてゆけるようになり、最終的には上のクラスへの進級許可ももらえました。

通訳養成学校は半年が1タームになっていて、タームの最後に試験があり、その試験と通常クラスでのパフォーマンスによって生徒一人一人の成績が決まり、それにより進級できたり、同じクラスを再履修になったり、ひどい時はクラスを下げられる場合もあります。

進級できる生徒は全体でもかなり少数です。
私は最初はどうなるかと思いましたが晴れて進級できたのでよかったのですが、人によっては同じクラスを3回も4回も履修している生徒もいます。結構厳しいのです。

せっかく進級できたけど、私は半年で辞めました。もともと通訳者になりたくて入ったというより、なんとなくやってみたかったのと英語を上達させたかったのが理由だったのです。

通訳養成学校は半端でないほど厳しいところです。そしてクラスの生徒は皆ものすごく英語のできる人ばかりで、またものすごく努力している人たちでした。だからすごい刺激を受けたし、その学校に通っていた半年間は半端でないほど英語漬けの生活でした。授業の前になると決まって吐き気がしたほどでした。

だから例え半年でしたが、すごく自分にとってはプラスになったと思います。

英語学習で今一皮剥けないと悩んでいる方は半年くらい通ってみるのもいいかもしれません。



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