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【Google チェックの仕方】 "Google" は英語学習には欠かせない存在です。 私が一番使っているのはネイティブチェックです。 例えば、日本の英語辞典(特に和英)に書いてある英語や英文をそのまま使うのは危険です。 必ず"Google" で検索してから使います。 日本製の辞書にしっかり印刷されている英文でも"Google"でヒットしなかったり 、又はヒットしても日本語サイトばかりだったり、又は、極端にヒット数が少ない場合は、疑ってかかったほうがいいです。 特に日本の和英辞書は怪しいです。 解りやすいように例を出します。 例えば、日本語で「カメラを首にかける」という文章を書いている時にふと思います。 「カメラを首にかける」って英語ではどういうのだろう? ぱっと思い浮かぶのは"wearing your camera around your neck" ですが、実際にネイティブがどういうか知りたいので、とりあえず和英辞典を引いてみます。 普通の和英辞典では文章は引けないので、英辞郎で調べます。 ●首に~をかける〔人の〕 place ~ around someone's neck ●首に~を着ける wear ~ around the neck これによると、かける行為が"place" で掛けている状態が"wear" だとわかります 。 問題はここからなのです。 これで、「カメラを首にかける」⇒ "place a camera around your neck" としてはいけないのです。 ここで、"Google" の登場です。 "place * camera around * neck" で検索します。 *はワイルドカードです。 冠詞や所有格はバリエーションが豊富なのであえて、ワイルドカード(*)で検索します。 検索後チェックするのは以下の2つです。
また、非英語圏のサイトしかヒットしない場合も同様に注意が必要です。 "place * camera around * neck"のヒット数は41件でした。 かなり微妙です。 但し、ヒットサイトは、ほとんどアメリカのサイトです。 つまり英語のネイティブが実際に使っていることがわかります。 単に使用頻度が少ないだけかもしれません。 ただ、これだけ少ないと一般的ではないと判断できそうです。 その後、"put" で検索してみます。 "put * camera around * neck" の検索結果は240件でした。 これで、カメラを首にかけるという行為は、"place"よりは"put"が良く使われていることがわかります。 ただ、240という数字も決して多くはないので、さらに一般的な言葉がある可能性はあります。 次に、"wear * camera around * neck" で検索してみます。 261件ヒットです。 3桁も微妙ですが、こちらもアメリカのサイトが多数ヒットしているので、ネイティブはこの表現を実際に使うということはわかります。 その後、"have, hang, sling, with"などで、同様に検索します。 その結果、"with * camera around * neck" のヒット数が22,000件と圧倒的に多いことがわかります。 この表現がネイティブが普段一番使う表現だということがわかります。 ここまで確認してはじめて、実際に使用することが出来ます。 ここで1つ発見がありました。 検索結果では多くの人が、 "Put your camera strap around your neck " としているのです。 つまり「カメラを首にかける」ではなくて「カメラ紐(ストラップ)を首に掛ける」と表現しているのです。 厳密に言えば、実際にかけるのは"カメラ"ではなくて"ひも"なので、非常に正しい表現ですが、日本語では 通常そうは言いません。 「カメラを首にかける」で通じるからです。 これが日本語と英語の違いなのかも知れません。 色々調べると新たな発見があって面白いです。 細かい所はネイティブに聞かなくてはわかりませんが、"Google"でもそれなりのネイティブチェックが出来ます。 【便利な表現】 カメラを持ち歩くという表現では"camera-toting"という便利な表現があります。 ●camera-toting 【形】カメラを携えた ●tote 【1-名-1】運ぶこと、荷物 【1-名-2】=<→tote bag> 【1-他動】運ぶ、背負う、携える、携帯する 【2-名】合計 【2-自動】合計(〜と)なる 【2-他動】合計する 【変化】《動》totes | toting | toted この"tote" は「トートバッグ」の「トート」です。 【例文】 camera-toting Japanese tourists 海外では日本人観光客と言えば、このスタイルと思っている人もまだ多いようです。 一昔前のステレオタイプです。 ●stereotype 【名-1】ステレオタイプ、固定観念、決まり文句、定型化された概念、固定概念、既成概念、定型概念、紋切り型 ・The characters in that book are all stereotypes with little depth. (あの本の登場人物は皆、深みのないステレオタイプだ) 【Google 関連のお役立ち本】 英語学習にもっと"Google"を活用したい方は下記の本もオススメです。 Googleに聞け!英語の疑問を瞬時に解決 もう辞書は要らない?!英語の疑問・難問が一発で解ける、目からウロコのGoogle(グーグル)活用術。大好評を得た『翻訳に役立つGoogle活用テクニック』(2003年10月刊行)に新しいテクニックを加え、Google初心者にもわかりやすく説明します。フレーズ指定、イメージ検索などの検索テクニックから、日本語検索時の注意点まで、英語学習にすぐに役立つアイディアを満載。学生、社会人、英語教師、翻訳者などすべての英語学習者の必読書。 翻訳に役立つGoogle活用テクニック 「英語の読み書き」が必要な人に贈るインターネット活用法。現在最も人気がある検索エンジン―Google(グーグル)を中心に、翻訳に役立つテクニックを解説します。この本を読めば、インターネットを生きた「表現辞典」として使いこなすコツがわかります。「基礎編」では、Googleの基本的な使用法や高度なテクニック、インターネット上で利用できる翻訳ソフト・辞書について説明。さらに「演習編」では、和文英訳・英文和訳の課題に取り組みながら、英語を読み書きするテクニックを丁寧に解説します。そして「まとめ」では、本書で紹介したGoogle活用のテクニックを整理し、役立つサイトを紹介します。 ちょっと検索! 翻訳に役立つ Google表現検索テクニック 新刊!2007.07.21発売 「英語・日本語の読み書き」に役立つインターネット活用法.Web上に存在する文章を全て言語表現のデータベースと見なし,ネット検索のヒット件数を用いた市場調査を行うことによって,「ネイティブスピーカー」の言語感覚を疑似体験し,より自然な表現を調べるための表現辞典として徹底活用するための方法を紹介しています. また,著者自らの実務で直面した様々な問題を例に,実際の検索方法を紹介しています. 英語を日本語に直すとき、日本語を英語にするとき、何を使いますか?英和・和英辞典を使っていることと思います。 そこからさらに、サーチエンジンを使ってみませんか? そこには100億を超えるページに、膨大な言語情報があります。賢く使って、ネイティブの表現を疑似体験してみましょう。
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