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読めて聴ける英語>英語学習関連本(日本語)>「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」レビュー | ||
2008.12.22 「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」レビュー 外国人力士の日本語運用能力の高さにはずっと興味を持ってました。 というのも、英語学習のヒントになるのではと思っていたからです。 こんなピンポイントの本があることを知り早速読んでみました。 この本を読んでわかったのは、外国から来たお相撲さんが、特に、語学習得能力に長けていたわけではないということです。 【では何故、外国人力士は皆、日本語がうまいのか?】 @語学習得に対するモチベーションが圧倒的に高い すべては、これに集約されてしまうほど、重要なポイントです。 相撲はかなり特殊なスポーツで、入門すると、新弟子として、住み込みで、"親方"や"おかみさん"、"兄弟子"などと生活しながら相撲の稽古をします。 言葉が出来ないと、日常生活に支障がでるだけでなくて、本業の相撲にも影響があります。 また、兄弟子のいじめもあり、外国人力士は、悔しさから、必死で日本語を覚えようとするのだそうです。 例えば、流暢な日本語で有名なハワイ出身の元横綱、曙関も、新弟子の頃、言葉では苦労したそうです。 電話番とかもしなくてはならない時、曙関は、最初、兄弟子から、相手が「もしもし」と言ってきたら、必ず「亀よ」と答えろと教わって、ずっとそうやって電話に出ていたそうです。 たまたま、"おかみさん"が部屋に電話したら、曙が出て「亀よ」と返したため、発覚して、以後やっと修正されたそうです。 このような、悔しい思いをバネに、何がなんでも、日本語をマスターしようと思うのだそうです。 A24時間、日本語漬けの環境 @と多少かぶりますが、住み込みで、一日中日本語の環境に身を置くため、日本語に接する時間が圧倒的に多くなります。 また、間違った使い方をすると、必ず"おかみさん"が修正してくれたそうです。 "おかみさん"が最良の日本語教師となるわけです。 その為、敬語の使い方とかもしっかり身についてゆくのだそうです。 また、相撲の世界はファンを大切にする世界でもあり、タニマチとの付き合いも、力士にとっては重要です。 その為、日本語をしゃべれるのはあたりまえで、色紙にサインなどを書かなくてはならない機会も多く、漢字もかけなくてはなりません。 【コメント】 やはり、この本を読むと語学の習得に王道はないなと今更ながら思います。 外国人力士がみな、日本語がうまいのは、それだけ努力しているということです。 特に、人より秀でた、語学的才能をもっているわけではないということです。 英語学習にも当てはまります。 「モチベーションを高めて、英語に接する時間を増やす」 これが一番重要なのですね。 【書籍紹介】
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