CART第5戦

FIRESTONE・FIREHAWK500

ツインリンクもてぎ

(01/05/19)

  

ハヤシは結構モータースポーツは好きな方だ。F−1とかもテレビで良く見る。95年だったか岡山でパシフィックGPとしてF−1が開催されたときには見に行った。アイルトン・セナが亡くなる一つ前のレースだ。

そのF−1と人気を二分するのがインディ。主にアメリカで行われているレースで形なんかはF−1に似ている。ちなみに昔は一くくりに”インディ”と言っていたが何だかわかんないが内部のごたごたで”CART”と”IRL”に分裂してしまった。あの”インディ500”は”IRL”の方だが、”CART”の方がなんだかメジャーだ。で、今回はCART第5戦ファイアホーク500。アメリカが主だが何戦かは国外でも行われる。国外で行う場合はオーバルコースに限られるらしい。オーバルコースというのはコースがぐにゃぐにゃ曲がってなく、ほぼ円に近い(楕円とかおにぎり型等)レイアウトのコース。単純な分平均速度が目茶高い(ちなみにもてぎでは一周2.45kmでタイムは25〜26秒、平均速度が340〜350kmだ!)アメリカ人の好きそうなレースだ。

   

当日はクルマで行くことにしたが、場内駐車場の前売り券が完売していたので30kmくらいはなれた無料駐車場(本田技研)に置く。駐車場に着くともうかなりの台数が止まっている。無料バスが出ているが当然長蛇の列。しかし、老若男女けっこうそれっぽくない人(?)も多い。1時間くらい待ったか。やっとバスに乗り出発。40分くらいで到着。

中央エントランス前。

   

 

中野選手(左)と高木選手(右)の選手のマシン

  

いろいろ見たりしたかったけど、思いの外到着まで時間がかかったのでもうスタートまで30分もない。

すぐ場内に入って席を探す。当然観客はもうかなり入っていて、空いた席を探すのが大変だったがなんとかいいとこに座れた。グランドスタンドホームストレートとピット前だ。しかし、コースは丸いのでだいたいどこからでもコース全体が見渡せるだろう。

マシンはピットに並びドライバーは乗り込んでいる。そして「ジェントルメン、スタートユアエンジン!」の声で一斉に各車のエンジンに火が入る!エンジン音にゾクゾクする。

そしてペースカーに続きコースインする。オーバルコースのスタートはスタート位置に止まってからスタートするのではなく何周か走行しながらそのままスタートへと変わるのだ。

最初の何周かはペースカーに先導されゆっくり走るが、ペースカーがコースからはずれスタートとなる瞬間、エンジン音が変わる。全開だ!目の前のストレートを走る抜ける時鼓膜がふるえる。凄いスピード、音、迫力!こんなの201周も耐えきれないんじゃないかとさえ思った。当然話しなんかできない。しかし次の瞬間、クラッシュだ!すぐさまイエローフラッグが出てペースカーが入り徐行(?)となりその間に救急活動や事故車の撤去が行われる。ドライバーは無事のよう。そして再スタート。

 

はっきり言って、写真を撮るのも大変。速すぎる。

(左)高木選手、(右)中野選手

中野選手は予選13番手の位置から一時5位を走り、トップクラスの選手を追い抜くなど果敢な走り!そして8位入賞となった。高木選手は予選もふるわず、決勝もトラブルからリタイヤと残念な結果だった。

このスピードの中201周も走り、戦い続けるなんて凄いことだ。

最初オーバルコースのレースは単調かと思っていたが、この凄い状態が201周も続くというのは目が離せない。

またコース全体が見渡せるというのはいい。気になる選手がどういうふうに走っているかずっと見ることができるのだ。

残り10周くらいで再びクラッシュ発生、イエローが入る。作業が長引けばこのままゴールとなる可能性もある。

しかし、残り2周で再開、2周の超スプリントレースだ!そして優勝したのはチーム・レイホールのケニー・ブラック選手。去年のルーキー・オブ・ザ・イヤーで速いがなかなか優勝できなかったがとうとう初優勝となった!

   

 

コースのすぐ脇に立つと本当に凄い音と迫力!後ろは今回優勝のケニー・ブラック選手。

ゴール後1位から3位の選手がトラックの荷台に乗りあいさつ。

  

生のカーレースには久々に興奮した。

  

しかし、レースも終わり表彰式が行われる頃、空模様が怪しくなってきた。

レース終了後コースを歩くイベントなどもあったのだが、雷も鳴り始め本当にやばそうなので泣く泣くコースを後にした。傘を買おうと思ったが派手な傘しか売ってなく、買わずにバス乗り場に急ぐ。しかしどんどん空は怪しくなり雷鳴が轟く。あとちょっとのとこで降り出してきた。そんな中バスに乗る列はすでに長蛇の列。傘なしにここに並ぶことはずぶぬれを意味する。とりあえず建物の中で雨が止むのを待つ。建物の中にはあとから濡れた人が次々にやってきて悲惨な状態だった。もてぎは建物の部屋を開放して休憩場所としてくれた。感謝。

雨は幸い止み、また長蛇の列に並ぶ。しかし寒い中無意味に大回りに2時間も並ばされ、ちょっとJRのもたもたした対応は?

   

来年は前売り駐車場をゲットするぞ。