「阿弥陀経」について 2007.4.21
お経とは お釈迦様によって説かれた教えの事をいいます。
一般にお経と呼ばれているものでも、各宗派の祖師が書かれたものは、
正確にはお経ではありません。
経=お釈迦様の説かれた教え、スートラ(修多羅)√s”v貫く
律=生活規律を表したもの(ビナヤ)
論=アビダルマ(阿毘達磨)、仏弟子の撰述。
教義・教理ついて、解釈・解説したもの。この三つを、三蔵(ツリ・ピタカ)という。
お経は、釈尊が成道して亡くなるまで45年間、数多くのお経が成立しました。
一切経、大蔵経。中国に伝わった仏教。各宗派を形成する中で、各祖師たちは、大切にする経典を決めていきました。
→ 教相判釈(きょうそうはんじゃく)
天台宗智(ちぎ)は五時八教の教判を説いた。五時とは、@華厳時 A鹿苑
(阿含)時 B方等時 C般若時 D法華・涅槃時
八教とは、これらの仏説における説法形式を頓・漸・不定・秘密の化儀四教に分析し、説法内容を蔵・通・別・円の化法四教に分けている。
道綽は、聖道門、浄土門の二門判、空海は、顕教と密教と十住心の教判。
親鸞は、二雙四重の説。聖道門を竪(じゅう)、浄土門を横(おう)とし、それぞれに出・超を開く。
竪は、自力。横は、他力を表す。出は、ひとつひとつの階位をへて順次にさとりを得る教と、速やかに悟りを得る教とを示す。
しかし、近代(日本では明治時代)になって、ヨーロッパの学者がインド・仏教を研究するにつれて、
中国の諸師が考えた経典成立理解のは異なっていることが分かった。
お釈迦様が実際に説かれたお経。阿含経、法句経、スッタニ・パータなど。
小乗の経典。お釈迦様入滅後、在家信者から伝承していた経典を集めて、大乗の経典が成立した。
阿弥陀経、大無量寿経、法華経。この他、中国で作られた経(偽経)、盂蘭盆経、十王経など
真宗の経典、仏説無量寿経(大経)
歎仏偈(讃仏偈)、重誓偈(三誓偈)、東方偈(往覲偈)
仏説観無量寿経(観経)
仏説阿弥陀経(小経)
一論 無量寿経優婆堤舎願生偈(浄土論・往生論) 天親菩薩
その他 帰三宝偈(十四行偈・観衆偈)善導大師、正信偈 親鸞聖人
三帖和讃 親鸞聖人、御文(御文章)蓮如上人
阿弥陀経は、サンスクリット本は、スカバティビューハ(極楽の荘厳)という。
悉曇文字で日本に9世紀前半に伝えられている。(慈覚大師円仁)
漢訳 二存一欠 @姚秦(ようしん)鳩摩羅什(402年ころ)
A劉宋 求那跋陀羅訳(欠)B称讃浄土仏摂受経 唐 玄奘訳(650年)