仏弟子「道を求める人びと」　　　　　　２００７．７．２１

　

皆是大阿羅漢　衆所知識　長老舎利弗　摩訶目�ﾉ(けん)連、摩訶迦葉(まかかしょう) 、摩訶迦旃延(かせんねん) 、

　

摩訶倶?羅(くちら) 、離婆多(りはだ)、

　

みな、これ、大阿羅漢なり　衆に知識せられたり。長老舎利弗、摩訶目�ﾉ(けん)連、摩訶迦葉(まかかしょう)

　

摩訶迦旃延(かせんねん) 、摩訶倶?羅(くちら) 、離婆多(りはだ)、

　

阿羅漢　あらかん　仏教における最高のさとりを開いた人をさすことばで、人々の供養をうけるにふさわしい価値ある人、苦悩の原因を根元からたちった人、さとりに入って再び迷わぬ人という意味をもち、仏の称号ともされました。のちには、大乗のさとりに対して小乗のさとりの最高位をえた人を阿羅漢というようになりました。

　

舎利弗・摩訶目�ﾉ(けん)連　一双の上首、この経典の聴主（対告衆）のサーリプッタとマハーモッガラーナ（目連）。舎利弗が上首とするのは１．年長者である。２．法に明らか。３．よく人を教化する力があった。最初、二人とも懐疑論者サンジャヤ・バラモンのもとで修行。舎利弗がラージャガハ（王舎城）で仏弟子アッサジの托鉢して歩く姿に感動。 モッガラーナもアッサジの教を受け、同僚の弟子たち２５０人とともに、仏弟子となった。

サーリプッタは、もとウパティサという名でしたが、母ルーパサーリの子という意味で、サーリプッタ（舎利子）と呼ばれました。十大弟子の中でも智慧第一と呼ばれる人で釈尊も信頼を置いて、モッガラーナとともに、つねに釈尊の左右に座ることを許されていました。祇園精舎を建てるときの責任者。釈尊より先に亡くなる。亡くなる前、教団に暇乞いをしてマガダの国ナーラという林で病み、亡くなりました。（一説には、舎利弗の故郷）、舎利弗に連れ添っていた弟子のチュンダが、遺骨と遺品を持って釈尊に死の報告をした。そこから、遺骨のことを舎利とか舎利頭と言うようになった。釈尊は、悲しむアーナンダに対して、私はいつも、いっているのではないか。「かたちあるものは滅びゆき、愛するものとは、いつか必ず別れると。みずからを灯とし、他人を依りどころしてはならぬ。法を灯とし、他を依りどころとしてはならぬ。」と

　モッガラーナは、神通第一といわれた。お盆の話の主人公。サーリプッタが亡くなったまもなく、仏教の栄えるのを妬んだ異教徒のために殺害されました。

　

摩訶迦葉(まかかしょう)　勢力あるバラモンの出身。衣食住にたいする執着をすて、心身を修行する頭陀行第一の人。釈尊が亡くなった後、教えを伝える為に、五百人の長老の比丘とともにラージャガハの郊外、ヴェバーラ山の七葉窟に集まって、結集 （正法と正律を整理・編集すること）をしました。教団の統治をした。

　

仏弟子「道を求める人びと」２　　　　　　２００７．７．２１

　

摩訶迦旃延(かせんねん) 　マハー・カッチャーヤナ、論議第一。ウッジェーニーの出身。西インドの西辺。十六大国の一つのアヴァンティ国の首都。釈尊が足を踏み入れなかった都城の一つ。王は、釈尊の名声と仏教教団のことを聞いて、どのようなものかを知りたかった。

七人の家臣を派遣。その一人がカッチャーヤナ。釈尊に会って仏弟子となる。のちに、帰国して王を仏教に帰依せしめた。多くの人々を出家させた。受戒にには、十人の比丘が必要だったが、辺鄙な地では、十人比丘が集まらない。それを聞いた釈尊は、辺地の場合五人の比丘でも具足戒（出家の儀式、比丘は二百五十戒、比丘尼は三百八十四戒）を受けることができるとした。論議第一は、釈尊の説いた法を、詳しく解説することが優れていると考えた方が良い。釈尊は、議論で相手を打ち負かすようなことは良くないと言われている。

別説、実名ナラダ、南インド・アヴァンティ国のマッカラカタ村のバラモンの第二子、父は、国王の師、兄も優秀、ナラダも優秀、兄にうとまれていることを知った父は、アシタ仙人（母方の叔父）に預けた。（釈尊誕生の際、教えに会うことが出来ないと泣いた方）亡くなるとき釈尊の弟子になるように望んだ。最初は、自分の才に溺れて釈尊の出会いはなかった。しかして、釈尊の教えに触れ、仏弟子となった。

　

摩訶倶?羅(くちら)　マハー・コッチタ、四弁第一、南インドで研学。サープリッタの叔父。

ディーガナカ（長爪(ちょうそう)）梵志。「一切の説を認めない」それを釈尊は、一切を認めないという、その認めないが、汝の自説ではないかと見破る。無常四諦の理を説く。帰仏後、１５日で証りを開く。

　あらゆる説の義理を明らかにするは義弁。一二部経中のあらゆる法相を総てくくって

欠点のないことが法弁。過去の人々の用いた言葉、明らかに会得して法を説くは辞弁。

いささかも恐れることがなく、大衆を悦服するのは応弁。これが出来た人。

明解聡利第一である。

　

　

離婆多(りはだ)　（離越）レーヴァタ、無倒乱第一、静かに座禅することを好んだ。