根性カウンター

ロベルト「さぁ、早速根性カウンターの解説を始めようか・・・って将馬はどうした?」
夏「さぁ?アイツのことだからまた遅刻じゃないの?」
将馬「ワリィーワリィー、遅れちまったよ。」
夏「もう、なにやってたのよ!?」
将馬「いやさぁ、アイツをまくのに苦労しちまってよぉ・・・」
夏「アイツ・・・?」
もも「あ!ここにいたんですか〜センパ〜イ♪」
将馬「ゲッ!」
夏「!?」
もも「もー、センパイったら急にいなくなっちゃうんだもん〜。ももちゃん心配しました〜♪」
将馬「(ヤベ・・・・見つかっちまったか・・・)」
もも「ところでセンパイたち、みんなで集まってなにやってるんですか?」
将馬「いや・・・・、その・・・・・これから根性カウンターの解説をだな・・・」
もも「根性カウンター?なんですかソレ?」
夏「なにあなた、根性カウンターも知らないでよく・・・」
もも「ももちゃんはセンパイと違って、根性とか努力とかはカンケイないんです〜♪」
夏「いい?根性カウンターってのは、戦いの中でも極めて重要なことで・・・」
もも「年を取ると小言が多くなってイヤですね〜♪」
夏「誰が年を取ってるって!?」
もも「イヤだな〜、センパイったら〜。誰もセンパイのことだなんて言ってませんよ〜♪」
将馬「お前達、2人ともいいかげんに・・・」
夏「ウルサイわね!将馬は黙ってて!!」
将馬「ウルサイとはなんだコノヤロウ!!」
ロベルト「3人ともいいかげんにしないか!さっさと終わらせないと部活に間に合わないじゃないか。」
夏「う・・・・・そ、そうね・・・・。とにかく始めましょう!」

ロベルト「根性カウンターってのは、ガード中にレバー入れ大攻撃や必殺技の入力をすることでガード硬直をキャンセルして技を出せるシステムなんだが・・・」
もも「???」
ロベルト「あー、つまり他のゲームで言うところのガードキャンセルだ。」
もも「がーどきゃんせるってなんですか?」
ロベルト「・・・・・」
夏「そこまで知らないとなると重症ね・・・」
将馬「まぁ、コムズカシイことは考えてねぇで、とにかく使ってみれば分かるんじゃねぇか?」
夏「そうね。タマにはいいこと言うじゃない。」
将馬「タマに、は余計だぜ。」
ロベルト「で、根性カウンターを出すのは非常に簡単だ。おそらくできないヤツはいないだろうな。だが、問題は出せたからと言って必ず反撃できるとは限らないということだ。」
夏「出す技や、カウンターをかけるタイミング、無敵時間の有無なんかによって成否が決まるのよ。」
もも「??????」
将馬「あー、つまりだ、上手く使わねぇと逆に痛い目を見るってことだよ。」
もも「ももちゃん、なんとなく分かったような気がしますぅ〜。」
将馬「(まぁ、コイツが分かったんならみんな分かるだろ。)」
もも「ん?センパイ何か言いましたか?」
将馬「・・・・いや、別に。」

ロベルト「じゃぁ、出し方が分かったところで今度は的確な使い方について話すことにしよう。」
夏「簡単に言えば確実に反撃するための使い方ね。」
将馬「そのためにはまずは根性カウンターに適した技を捜すんだ。」
もも「それってどんな技ですか?ももちゃんも持ってますか?」
将馬「えぇっとだなぁ・・・・確か・・・・・・えぇっと・・・どうなんだ?」
夏「なぁんだ、将馬もちゃんと分かってないの?」
将馬「ちげぇーよ!ちぃっとばっかしド忘れしちまっただけだ!」
夏「フフ、まぁいいわ。冴えない将馬に変わって、このアタシが教えてアゲル。」
将馬「うるセぇ!」
夏「根性カウンターに何よりも必要なのは発生の早さ、つまり攻撃するまでの時間の短い技がベストね。」
ロベルト「あぁ、たとえリーチがあっても発生が遅かったら出る前に潰されたりガードされたりしちまうからな。」
もも「さっき言ってた無敵時間ってのはどうなるんですか?」
夏「あら、意外にちゃんと聞いてたのね。」
もも「ヘヘン!(なんか知ってないと九郎様に怒られそうだしね〜)」
夏「無敵時間があれば潰されることは少なくなるけど、遅いと結局ガードされちゃうわけだから、やっぱり一番重要なのは発生ね。」
ロベルト「そうだな。リーチや無敵時間は二の次だ。」
将馬「でもよぉ、根性カウンターに必要なのはそれだけじゃねぇだろ?」
夏「それはこれから話すわよ。」
将馬「(こんなセリフでもしゃべっていかねぇと出番が・・・)」

ロベルト「根性カウンターに適した技が分かったら、後はカウンターをかけるタイミングだ。」
夏「根性カウンターはガード硬直中ならいつでもできるわ。だから逆にいえば相手の連携しだいでは攻撃がくる直前でもできちゃうのよ。」
ロベルト「あぁ。だから根性カウンターを成功させるためにはなるべくガードしてすぐがいいんだ。」
もも「ハイハ〜イ♪つまりそ〜しないと潰されやすいってことですよね〜?」
夏「そういうことね。将馬より飲み込みが早いんじゃない?」
将馬「うるセぇ!オレは最初から知ってるんだよ!」
夏「本当にそうなの?アンタ、さっきから口数が少なくなってない?」
将馬「しゃべるチャンスがねぇだけだ!なんなら次はオレが説明すっか?」
夏「でも、もう根性カウンターに関しては大体しゃべっちゃったと思うんだけど。」
将馬「・・・・・」
ロベルト「まぁ、気を落とすな。次の機会もあることだしな。その時に将馬に活躍してもらおうじゃないか。」
将馬「おう!まかせとけ!」


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