まず、このゲームは相手の体力を0にすれば勝ちなのだが、
そのために最も有効な手段は、石を3個集めて変身してしまう事にある。
変身時は強力な技が使えるほかに、攻撃力、防御力ともにアップし、
何より相手にとって恐怖である。
それ故、石はどのアイテムよりも優先して取るべきものであり、
相手が持っていたときは何としてでも落とさせて奪いたいものでもある。
そこで、石を落とさせるにはどうすればよいか、が問われる。
その答えは「ダウンさせること」である。
ダウンすると必然的に石を1個落とす。
では、ダウンさせるにはどうすれば良いか。
そのためにはダウンする攻撃を当てる必要がある。
では、ダウンする攻撃とは何か。
それは様々なものがある、というかむしろダウンしない技のほうが少ない。
ダウンしない技とは、主に近接攻撃の途中までや、ソード、ハリセン、みすぼらしいカサ、
等の攻撃であり、それ以外の多くの攻撃はダウン効果がある。
だが、近接攻撃はハイリスクハイリターンであり、通常のアイテムは宝箱からランダムで出るため、
これに頼り切ってはいられない。
だが、ステージ上に設置されている箱や棺おけ、サボテンなどの物は、
いつ如何なる場合でも置いてある、唯一普遍のダウン技と言える。
それだけに物の扱いの上手さは、序盤を制し、引いては試合をも左右する程の影響力がある。
遠距離から適当に投げてあたんねぇとほざき、物を弱い武器だと見なしている初心者諸氏、
兵(つわもの)との差は物投げにあると心得よ。
さて、前項で物投げの重要さを長々と語ってきたわけだが、
いよいよここからが本ページの主旨である。
では、本題にはいるとしよう。
ここを見ている多くの人は恐らく初心者であろう。
だが、自称上級者も一目してもらいたい。
どちらにしろここでは初心者をターゲットとした解説を行う。
では、初心者の皆は物をどう扱っているだろうか?
筆者が出会った初心者の行動として多いのは、遠距離でおもむろに物を投げる行為である。
この行為は確かに反撃を受けにくいが、それ以上に当てることは困難だ。
何故か。
それは以下の理論から答えが導ける。
通常、物を投げるときはアタックボタンで投げることのほうが圧倒的に多い。
それはこっちのほうが相手の位置をサーチして向き直って投げてくれるからだ。
実際、上級者もこの投げ方のほうを多用する。
が、ここが当たらない理由でもある。
物は、当然投げてから相手に届くまでに時間がかかる。
そしてその時間の間も相手は動いているわけである。
つまりこの時間の間に相手は当たらない位置に移動しているわけである。
それ故、遠距離から適当に投げているうちは当たらないのである。
では、当てるためにはどうすれば良いか。
方法は2つある。
1つは、発射から着弾の間までに相手が逃げられないくらい間合いを詰めること。
もう1つは相手の逃げる方向を読んで、その方向に投げることである。
実際重宝するのは前者のほうで、後者のほうは上級者同士の闘いになって初めて使われる技法である。
そして、最初に述べたとおりここでは初心者をターゲットにしているので、
前者を重点的に解説する。
さて、それでは物投げと間合いの関係に関して解説しよう。
物を確実に当てるためには確実に当たる間合いまで間合いを詰める必要があるわけである。
しかして、その間合いは自分のキャラと相手のキャラの性質によって異なってくる。
一般に重量級は物投げの速さが速いが、移動速度が遅い。
軽量級はこの逆であり、中量級はこの中間である。
どのキャラが重量級とか軽量級であるとかはデータのページを見て判断してもらいたい。
概ね見た目通りのはずだ。
話を戻すが、つまりは自分のキャラの物を投げる速度が速いほど、間合いが広くてよく、
相手の移動速度が速いほど間合いを詰める必要があるわけである。
この辺はイメージしやすいと思う。
では、お互いに物を持っていたらどうなるか。
お互いに当たるか当たらないかの距離を計りながら移動することになる。
このとき万一相手が不意に物を投げてきたときでもかわせるように、
上手いプレイヤーは物の進行方向に対して垂直、
つまり相手を中心とした同心円上か、平行移動を行うことになる。
もっと簡単に言えば、ぐるぐるまわってるか同じ方向に進んでいる、ということだ。
そして、この間合いを保ちながら様子を見るわけである。
ここでこの均衡を崩す手段は主に2つ。
間合いをさらに詰めるか、物を投げるか、である。
前者は、ぎりぎりあたらない間合いからさらに踏み込むわけだから、
ここまできたら物を投げてしまうのが定石である。
だが、当然それは相手の間合いであると言うことも十分にあり得るので、
すぐに間合いを離す、という選択肢もある。
この辺は読み合いであり、経験が物を言う瞬間でもある。
では、後者はどうだろうか。
一見当たらない間合いで物を投げているので無駄に思える。
だがそれは前者の選択肢と対になっていることが気付いてもらえるだろうか。
先程の当たらない間合いと言うのは、あくまで当たらない動きをしているからであって、
相手に向かって直進したり止まっていたりすれば、当然当たるわけである。
そう、この物を投げると言う選択肢は、間合いを詰めに来た相手の出鼻をくじく意味合いがあるのである。
これらが、続に言う物投げ合戦である。
さて、前項で物投げ合戦の基本を解説したので、
この項ではさらに踏み込んだもの投げ合戦に関して解説していこう。
このゲームのジャンルは何かと問われたらどう答えるだろうか?
筆者は「対戦アクション」と答えるであろう。
間違っても格ゲーとは言わない。
そしてその理由はいくつかあるが、そのなかでも「X,Y,Z軸が存在する」
というのが最も大きな理由であると、筆者は考える。
他の、格ゲーでは2Dにしろ3Dにしろ、基本的には縦と横の軸しか存在しえない。
もう1つの軸である奥行きも、大概は補佐的要素にとどまっている。
だが、このパワーストーン2の場合は、3つの軸がすべて同じくらいの存在力がある。
例えるなら、飛んできたものをかわすのには横に移動するほかにもジャンプしてかわすと言う方法もある。
つまりはそう言うことだ。
このゲームは3次元であることを理解しておかなくてはならない。
さて、何故このようなことを冒頭で語ったのか。
それはこの物投げ論と少なからず関わってくるからである。
前項で物を投げると言う表現があったが、筆者は地上か空中かは特筆しなかった。
実際は地上か空中かで異なるのである。
そこで、この項では地上と空中に関する事柄がテーマである。
では、次のような場面を想定してみよう。
物投げ合戦の最中、どちらか一方がジャンプしたとしよう。
この場合、空中側の選択肢は物を投げるかそのまま降りるか。
地上側は物をアクションで投げるか、アタックで投げるか、なにもしないか、である。
この場合空中側が物を当てるためには間合いを詰める必要がある。
これは結構なリスクを背負っている。
対する地上側としては空中で撃墜するか、地上で撃墜するか、様子を見つづけるか、
となってくるわけで、空中側に比べれば比較的ローリスクと言える。
つまりはジャンプ側不利なわけだが、ジャンプする意味がないわけではない。
それは相手が物を投げてくると読んだときだ。
読みが当たっていれば相手の攻撃をかわしつつこちらは物を当てることが出きる、
という、非常に美味しい場面に巡り会えるわけだ。
だが、毎回読みが当たるとは限らないし、実際地上対空中のシーンは頻繁に起こり得る。
そこで、空中と地上側の選択肢による成功の可否に関して検証してみよう。
空中側が物投げを行ったとしよう。
このとき地上側がアタックで投げていたとしたら。
このときはお互いの物が相殺しあって仕切り直し。
アクションで投げた場合はその投げた方向が正確であったならばお互いに食らって、
やはり仕切り直し。
狙いがずれていれば空中側勝利である。
地上がなにもしなかったら。
空中側の攻撃ははずれて、地上側が追う形になり、地上側有効といったところか。
では、空中側がなにもしなかったら。
地上がアタックで投げたら、間合いが近ければヒットし、遠ければ外れることになる。
アクションで投げて狙いが正確ならばヒット、そうでなければ空中側が有効となる。
地上側もなにもしなければ、再び様子見が始まるわけである。
5月某日。対戦時に偶然発見された新技術がこの物捨てガードだ。
ただ、砂漠ステージにてのみ確認された、というか他では使ったことがないだけなのだが、
サボテンのような高度の高い物でなら十分活用できるはずだ。
して、そのやり方は至極簡単、物を捨てるだけである。
ただ、捨てたものは自分の背後に落ちるので、相手に対して背を向ける必要がある。
具体的なやり方だが、相手が物を投げたのを見てから物を捨てるわけである。
で、実用度だが、これはかなり高い。
個人の反応速度にもよりけりだが、重量級クラスでなければかなり近くても防げる。
どうやら物を捨てた瞬間にそこに存在判定が出現して、物を防いでくれるようだ。
さらに、この方法だと相手が投げた物は壊れるが、自分が捨てたものは壊れないのだ。
勿論、自分の捨てた物がまた持てるようになっていたならば壊れてしまうが。
つまりまだ物が設置される途中の段階ならば壊れない、ということだ。
加えるなら、背の低いジャックとピートはこの戦法を生かしやすい。
ただし、物やアイテムは4回捨てると消えてしまうので、3回捨てた物ではガードできない。
以上、長々と解説したが、物投げ合戦は非常に奥が深い。
初心者のかたがこの文章を読んで理解してもらえたのか、いささか不安ではある。
もし不明瞭な点や誤字脱字、基本的に理論が間違っているなどの指摘は、
当掲示板にて受け付けているので、気軽に発言してもらいたい。
では、機会があればアクションを使用した相手の移動方向を先読みして投げる理論に関しても、
解説を行いたいと思っている。
それでは、以上長文に付き合っていただきご苦労様でした。