バケツでばん!<ONE COIN ROCKER BABY’S THEATER>


1999年3月10・11日 ウィングフィールド
作:伽羅子、宇月金時、だんね
演出:だんね
照明:中田裕之
音響:橘 きわ
音楽:福島正知
美術:福島正知


この芝居は舞台処女の番外公演として企画
されたものです。
思い起こせばこの時期にはすでに
”デフレスパイラル”って言葉はニュースなど
で使われていました。だから、
「500円」という安価な芝居を作るという
コンセプトが出てきたのだと思います。
とても、安直ですね。
でもこの後からですよね。
半額ハンバーガーや、280円牛丼が
出てきたのは。
*姑との関係の腹いせにバケツを痛めつける。 *亡くなった兄の部屋を掃除して見つけた、グラビアアイドルの
 写真集を見る。
この台本は役者に「バケツを使ったエピソードを持ってきて
それを芝居に仕上げましょう。」っていうとても他人、
いや役者まかせな芝居作りでした。
だから、台本なしです。役者自身が自分のキャラクターと
設定を考えて、セリフをしゃべっていくというお芝居です。
大変ですが、セリフまちがいということがあり得ない舞台でも
ありました。
*応えないバケツをなおも雑巾でシバキあげる *グラビアアイドルのマネをしてみる。
舞台処女の二台看板女優による競演というのも話題になりました。
「美しきチャレンジャー」の異名を持つ、気合の伽羅子か、
「ナグリを持ったら日本一」との誉れ高い、怖いもの知らずもう宇月金時か。
演出は二人をなだめすかしながらやっていくのが大変でした。
*バケツに溜まった不満を窓の外に投げ捨てる。 *バケツに溜まった思い出が、底から抜け落ちていく。
そしてこれが噂の「ピートンjr」
二人はバケツファンドマネージャーとの出会いによって、
大きなバケツの中へと誘われる。
彼女たちはバケツの本当の意味に出会う。
オールスターキャストでございます。
真ん中にいるのがバケツファンドマネージャーで
ございます。
500円の入場料は案の定、
大赤字だったのでございます。