「SARA 〜まっさらさらのさら〜」
2000/10/20・21 大阪スペース・ゼロ
  作    早乙女未紀
演   出  断寝俊太郎氏清
照   明  高橋健二郎
音   響  若林竜之
装置美術  福島正知
衣   装  山田幸子
        平尾有賀里
舞台監督  小澤通秀
制   作  山田幸子

生命は7つの偶然とたった一つの必然によって生まれる。
サラは生命の壁に突き当たっている。
遺伝子のダンス
小池の下宿。
学生の下宿といえば麻雀。
麻雀といえば留年・落第・長学歴。
学内のマドンナ?ユリは小池の彼女。
小池はこのときにユリのお腹に自分の赤ちゃんが
いることを知らされる。
花園の国は子供が生まれる前の国。
遺伝子ブロックで無邪気に遊ぶサラ。
時を告げる天使がケイに生まれるときを告げる。
でもその前に問題が。
ケイの親が出産を迷っている。
ケイは生まれ出るために親を説得に下界へ降りる。
その親は学生の小池とユリ。
二人には見えないケイが説得を試みるもうまくいかない。
ケイの様子が気になったサラは一緒に説得を
手伝う為に作戦を立てる。
小池やユリもまた、出産と将来の不安に心が揺れ動く。
操り人形大作戦を決行。
ユリのお腹にも風船を入れ膨らませ、
臨月の疑似体験をさせる。
生命のいとおしさを感じるユリ。
彼女の中で何かが芽生える。
そんなこんなで二人は仲直り。
ケイも一安心。
花園に戻ると今度はサラに時が告げられる。
喜ぶサラ。しかしサラの出生はクローンとしての
出生であった。
泣きながら落ち込むサラ。
それを励ますケイ。
必ず生まれ出た後、再開しようねと約束する。
仲直りした小池とユリはバカップルぶりを見せ付ける。 それから長い年月が流れる。
サラはアメリカの遺伝子研究所の有名なドクターとなっている。
人間の手で生命を作り出す研究をしている。
そこへ日本からの学生ケイが留学してくる。
二人は初対面だがなんとなく気があうところをみせる。
そしてまぁ色々あって、サラとケイは新しい生命体の
創生に成功する。しかし、自分がクローンであるサラは
その研究結果を封印し、ケイと再出発を誓う。
その頃花園では次の出産体制に入っている子供たちが
暴れまわっている。
大きなお腹を抱えてやさしくケイに手を引かれながら
現れるサラ。子供が生まれてくるのを楽しみにしている。
しかしそれが4つ子とは、お釈迦様でも気がつくめぇ。

以上、早乙女未紀処女作品「SARA」でございました。
オールスターキャスト&スタッフでございます。