アルプスの若大将
![]() |
ヨーロッパ大ロケ敢行!滑りまくり歌いまくる加山雄三!
データ |
1996年5月28日封切
併映作品/クレージーだよ 奇想天外(監督・坪島孝) カラー/東宝スコープ/94分/2563メートル/モノラル |
スタッフ |
制作・・・・・藤本真澄 脚本・・・・・田波靖男 監督・・・・・古澤憲吾 |
キャスト |
田沼雄一・・・・・加山雄三
岸 澄子・・・・・星由里子 田沼久太郎・・・有島一郎 田沼リキ ・・・・・飯田蝶子 田沼照子・・・・・中真千子 石山新次郎・・・田中邦衛 江口敏 ・・・・・江原達怡 |
解説 |
「ハワイの若大将」に続く二度目の海外ロケ作品で、スイス、イタリア、オーストラリアに大規模なロケを敢行した。国体の出場経験を持つ加山雄三は、最も得意とするスキー選手として登場。音楽面でも力が入っており、大ヒット曲「君といつまでも」をはじめ、エレキ・ナンバーからカントリー調まで、多彩な楽曲が楽しめる。この時期、加山雄三のシングル盤は3ヵ月に1枚のハイペースでリリースされ、映画とレコードの相乗効果で若大将/加山雄三ブームの一つのピークを迎えていた。またフジテレビ「加山雄三アワー」も放映されるなど、66年は加山雄三の年だったといえる。本作も当然大ヒットし、この年の東宝映画配給一位を記録した。コメディー色を強調した古澤演出も絶好調。トニー・ザイラーをはじめ、当時の有名スキーヤー4名がゲスト出演。 |
楽曲リスト |
走れドンキー(作詞/安井かずみ 作曲/弾厚作) 君といつまでも(作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作) ブライト・ホーン(作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作) 夕陽は赤く(作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作) モンテ・ローザ(作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作) スキー・ア・ゴー・ゴー(作曲/寺内タケシ) 蒼い星くず(作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作) クレイジー・ドライヴィング(作曲/弾厚作) |
音楽解説 |
「走れドンキー」 オープニング、マッターホルンで歌われる軽快な曲。苗場の合宿所でも効果的に使われている。 「君といつまでも」 言わずとしれた大ヒット曲。ローマのホテルの部屋で歌われている。“幸せだなぁ”のフレーズを巡る青大将とのやりとりは、作り手たちの意識がうかがえて楽しい。 「ブライト・ホーン」 前半のローマのカフェと後半の自分部屋で雄一が歌う。 「夕陽は赤く」 帰国した雄一が自分の部屋で歌う曲。 「モンテ・ローザ」 スイスの名峰の雄大さ、豊かさを表現した、加山雄三苦心の名曲 「蒼い星くず」 苗場のホテルで歌われる曲。「夕陽は赤く」と両A面扱いでシングル発売された主題歌。 「クレイジー・ドライヴィング」 同じくホテルで演奏されるインスト・ナンバー。 「スキー・ア・ゴー・ゴー」 山小屋での京南大スキー部のコンパで一同が「ランニング・ドンキー」を熱唱した後、夜のスキー場で花火が炸裂し、松明を持ったスキーヤー達がゲレンデを滑走してくる。その場面に流れるゴキゲンなエレキサウンドは、あの寺内タケシとブルー・ジーンズの演奏。シングルリリースされていたウインター・エレキインストの名曲。イントロ部分のオルガンがぬくもりを感じさせる。 |
あらすじ |
スキー部の雄一は建築学の論文が欧州の学会に認められ、勝手についてきた青大将とともに招待旅行に出かけた。スイスで航空会社に勤務する澄子と知り合った彼は、彼女とヴィーン、ローマの市内見物を楽しむ。帰国した雄一は青大将に泣きつかれて、日本にやってきたパリジェンヌのリシェンヌを一時、家に下宿させる事になった。
やがて雄一はスキー選手権に向けて合宿に入った。澄子も後を追って山に来るが、令嬢の知子と雄一の中を誤解する。傷心の彼女は赤田という不良に危うく襲われそうになり、澄子を助けるべく奮闘した青大将は彼女に求婚する。だが、雄一を忘れられない澄子は断り、単身ヨーロッパに旅立つ。選手権で見事に優勝を決めた雄一は、澄子と仲直りし、スイスでスキーに興じた。
|
興行成績 |
推定番組配集4億7300万円
推定入場人数380万人
|