ブラボー!若大将
華麗な恋とスキー南半球に大ロケーション!
| データ |
| 1970年1月1日封切 併映作品/新撰組(監督・沢島忠) カラー/東宝スコープ/89分/2443メートル/モノラル |
| スタッフ |
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制作:藤本真澄 ・大森幹夫 ・安武龍
脚本:田波靖男
監督:岩内克巳 |
| キャスト |
田沼雄一・・・・・加山雄三
森川節子・・・・酒井和歌子 田沼久太郎・・・有島一郎 田沼リキ ・・・・・飯田蝶子 田沼照子・・・・・中真千子 石山丹次郎・・・田中邦衛 江口 敏・・・・・江原達怡 |
| 解説 |
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社会人編3作目にしてついに若大将は猛烈社員から社長に就任するまでに至った。観光地としてブームになりつつあったグアム島にいち早くロケを敢行。前作に続いて喜劇的要素が濃い一編だが、その反面、天真爛漫・明朗快活な万能選手の若大将が、失業・失恋という人生の苦渋と挫折を初めて味わうシリーズの異色作。これは、高度経済成長の歪が現れてきた70年という世相と決して無関係ではないはずだ。若大将の微温的・無菌的な世界にもついに「現実」が進入してきたといえるだろう。作品自体は喜劇調を心がけ、精一杯明るくしているが、どことなくブルーなムードが漂っている。「ゴーゴー若大将」でランチャーズの一員で初登場した大矢茂が二代目若大将としてクローズアップ。 |
| 楽曲リスト |
| 恋のコンパス (作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作)
世界のどこかで (作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作)
淋しい二人(作詞/岩谷時子・作曲/弾厚作) その訳は云えない(作詞/岩谷時子・作曲/弾厚作) |
| 音楽解説 |
「恋のコンパス」 タイトルバック、劇中、エンディングと3回流れる主題歌。伸びやかなメロディーが印象的。
「世界のどこかで」 グアムの浜辺で雄一が物思いにふける場面に流れたメランコリックなナンバー。
「淋しい二人」 京南テニス部の部室を訪れた雄一と江口が後輩達と合唱する楽しい曲。
「その訳は云えない」 失業した雄一の孤独感を表す寂しげな曲。
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| あらすじ |
三矢物産営業部の雄一は、熊井鉄工の熊井社長から売り込み、積極的に計画を進める。だが、企画案はボツになり、恋人百合子もかれの元から去る。ところが会社はその企画を元に大手と業務提携を。会社のやり方に激怒した雄一は辞表を叩きつけると単身グアムに飛んだ。そこには、青大将が専務を務める石山エンタープライズ傘下のブティック店員、節子が遊びに来ていた。雄一は節子と恋におちる。雄一は多能久で働くことも考えるが、江口のことも考えて家を出た。熊井と再会し、彼の会社に就職する雄一。一方住宅事業が進展しない三矢物産は熊井鉄工と合弁会社を起こし、雄一は社長に就任する。
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| 興行成績 |
推定番組配収3億3000万円
推定入場人員132万人 |