大学の若大将


若さだ 恋だ 太陽だ! 魅力加山雄三の痛快カレッジ・ライフ!!

データ
1961年7月8日封切
併映作品/香港の夜(監督:千葉泰樹)
カラー/東宝スコープ/82分2253メートル/モノラル


スタッフ
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三、田波靖男
監督:杉江敏男

キャスト
田沼雄一・・・・・加山雄三
星由里子・・・・・中里澄子
田沼久太郎・・・有島一郎
田沼リキ ・・・・・飯田蝶子
田沼照子・・・・・中真千子
石山・・・・・・・・・田中邦衛
多胡  誠・・・・・江原達怡

解説
記念すべき第一作。スポーツ万能、歌もうまけりゃ気っぷもいい快男児というキャラクターなど、シリーズの基本設定は既にここで確立されている。戦後の東宝カラーの推進者である娯楽映画の手練・杉江敏男が監督にあたり彼が手がけたお姐ちゃんシリーズの第一作「大学のお姐ちゃん」の男性版リメイクの趣もある。水泳部の猛者にふんした加山は初々しいかぎり。彼は「夜の太陽」で歌手デビューも果たした。

楽曲リスト
・大学の若大将(作詞/岩谷時子 作曲/広瀬健次郎 歌/デュークエイセス)
・夜の太陽(作詞/三田恭次 作曲/中村八大)
・俺たち河童の子(作詞/梶田興治 作曲/広瀬健次郎)

音楽解説
「夜の太陽」 商売仇のステーキハウスに敵情視察に行った久太郎の前で、内緒でアルバイト中の雄一がステージで歌う曲。シリーズで初めて加山の歌声が聴けるのがこの曲。
「俺たち河童の子」 京南大水泳部の面々が合宿所で放歌高吟する水泳部の歌。この場面のにぎやかなイメージは「アルプスの若大将における山小屋での「走れドンキー」の大合唱に引き継がれる。作詞は、本作のチーフ助監督をつとめ、後に「ウルトラQ」「ウルトラマン」などのテレビドラマも手がけた梶田興治
加山は本作でのハワイアンバンドでスチールギターを担当している。

あらすじ
水泳部の至宝・田沼雄一は、石山製菓のキャンディー・ガール・澄子と知り合う。店から肉を持ち出したため久太郎から勘当された雄一は、湖のボートハウスでアルバイトを始める。雄一は湖で溺れたところを助けた野村社長の娘・千枝子との見合いに出席。
水泳大会の日、雄一の縁談とすっかり誤解した澄子は、青大将とドライブへ。その途中、彼らの車が雄一の祖母リキをはねてしまい、雄一が輸血した。病院から百メートルリレーに急ぐ雄一は、澄子の声援を受けて見事優勝した。


興行成績
推定番組配収:2億8900万円
推定入場人員:387万人

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