エレキの若大将

2年ぶりだぜ若大将!夏のしぶきを浴びて歌いまくるぜ 泳ぎまくるぜ!

データ
1965年12月19日封切
併映作品/怪獣大戦争(監督:本多猪四郎)
カラー/東宝スコープ/94分2568メートル/モノラル


スタッフ
製作:藤本真澄
脚本:田波靖男
監督:岩内克巳

キャスト
田沼雄一・・・・・加山雄三
星山澄子・・・・・星由里子
田沼久太郎・・・有島一郎
田沼リキ ・・・・・飯田蝶子
田沼照子・・・・・中真千子
石山新次郎・・・田中邦衛
江口   ・・・・・江原達怡

解説
世界中の若者達の間で熱狂的なブームを巻き起こしていたエレキ・サウンドが今回のテーマ。加山はオリジナル「夜空の星」「君といつまでも」をひっさげて、寺内タケシとブルージーンズと競演。特に「GO!GO!エレキ合戦」の演奏シーンはシリーズでも白眉。今回はアメリカンフットボールのキャプテンに扮している。また加山雄三は生涯の伴侶となる松本めぐみと出会っている。監督は「恐怖の時間」で加山雄三と組んだ新鋭岩内克巳。ロケ地は日光・中禅寺湖。

楽曲リスト
・ブラック・サンド・ビーチ(作曲/弾厚作)
・ランニング・ドンキー( 作曲/弾厚作)
・夜空の星(作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作)
・君といつまでも(作詞/岩谷時子 作曲/弾厚作)
・日光和楽踊り(民謡)

音楽解説
「夜空の星」 記念すべき弾厚作のKナンバー1。中学生で作曲したとか。タイトルバックでのエレキ(ヤマハブルージーンカスタム)による演奏。GO!GO!エレキ合戦で歌い出す場面はシリーズ最高のカッコ良さ。
「君といつまでも」 300万枚の大ヒットを飛ばした加山雄三の代表曲。澄子とデュエットする映画バージョンは、レコードとメロディーが微妙に違う。
ランニング・ドンキー」 ランチャーズとの共演アルバム「恋は紅いバラ」にも収録されたインスト。エレキ合戦とアメラグの練習風景とのリズムカッティングが印象的。
ブラック・サンド・ビーチ」 弾厚作のインストの中で最もポピュラーな1曲。’94にもハイパーランチャーズとセルフ・カバーしたが、’66年1月には本編未使用の「ヴァイオレット・スカイ」とカップリングでシングルリリースされている。
「日光和楽踊り」 ブルージーンズの面々と演奏旅行に出かけた若大将が陣笠姿で演奏する、和製エレキナンバー。他に「ウイリアムテル序曲」、「ドナウ河のさざなみ」エレキ合戦でアイビー・シスターズが演奏する「金髪のジェニー」、のエレキアレンジが劇中使用されている。また、ジェリー藤尾率いるシャークスのエレキ合戦での演奏曲は、これまで「曲名不明」とされていたが、寺内タケシが「若大将のブルース」として作曲したエレキ・インストと判明。

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控え室からエレキ合戦へ出場するシーンの青大将のエレキ・ギターは「TESCO WG4L」なのに、ステージではいつのまにか「TESCO TG64」になっている???。

あらすじ
アメラグキャプテンに就任した雄一の祝賀会の後、石山の車が澄子のライトバンと衝突。青大将は同乗していた雄一に身代わりを頼む。示談にしてもらったものの、支払いを父に断られた石山は大弱り。雄一の発案でテレビの「エレキ合戦」に出場して賞金を狙う事にした。ついに決戦まで進むが、ライバルに脅かされた石山が演奏中にアンプのコンセントを外してしまうが、雄一は機転をきかせて歌いだし、見事に優勝。ところが、経営不振の田能久が倒産の危機に。窮地を救うため雄一は、休学してプロデビューを決意した。

興行成績
推定番組配収:4億700万円
推定入場人員:328万人


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