茶の種類。


お茶の種類。


||| 種類 |||



種類製造法代表的な銘柄
青茶半醗酵茶凍頂烏龍茶・鉄観音
緑茶非醗酵茶西湖龍井・黄山毛峰
白茶弱前醗酵茶白毫銀針・白牡丹
黄茶弱後醗酵茶君山銀針・霍山黄芽
黒茶後醗酵茶プーアル茶
紅茶完全醗酵茶祁門紅茶

<青茶>
 半発酵茶で、おなじみの烏龍茶が青茶です。代表的なものは福建省の武夷岩茶(大・小紅袍、鐡羅漢、白鶏冠、水金亀など)、安渓鐡観音、広東水仙、単叢、台湾凍頂烏龍茶(これ有名ですよね)、東方美人、文山包種などがあります。烏龍茶の魅力はまずその香り!そしてマイルドな甘みとしっとりとした口当たり。烏龍茶の主要産地は福建省、台湾と広東省です。


<緑茶>
中国で一番生産量 が多く、一番広く渡って作られているお茶は緑茶です。中国茶の全生産量 の約7割を占めています。摘んだ茶葉を直ちに加熱(炒める)して発酵を止めて作るのが緑茶です。代表的なものは浙江省の龍井茶や江蘇省の碧螺春などがあります。浙江省杭州市の西湖のある泉に湧く水で入れる龍井茶は、絶品とされています。

<白茶>
 発酵の過程を経ず、摘んだ茶葉を揉まずにその場で乾燥させてしまう、いわば日干しのお茶。新芽はうぶ毛のように白い毛がある品種が多いことから白茶と呼ばれます。代表的なものは白毫銀針や白牡丹などがあります。中国では、体内の悪い毒を取り、解熱作用があるとされ、夏にも好んで飲まれています。

<黄茶>
 非常に入手が困難といわれるお茶。白茶よりも古い唐の時代から、黄茶の代表茶である「君山銀針」「霍山黄芽」「蒙頂黄芽」などは存在が確認されています。唐の時代、湖南省洞庭湖にある君山という名の島で、毎年4キロ程度の「君山銀針」がすでに作られており、皇帝へ納められていました。また、清時代、「君山銀針」を気に入った皇帝が命じて40キロ程度を貢茶として納めさせていたそうです。 代表格である「君山銀針」の茶葉が金色(実際には黄色)をしているので「黄茶」と総称するようになったと言われています。

<黒茶>
 緑茶、紅茶に続いて中国で生産量の多い黒茶は、後発酵茶です。独特の古びた香りが特徴。体内の脂肪を洗い落とし、血液中のコレステロール値を下げ、血液循環がよくなると言われています。もともとは雲南省の「西双版納」(シーサンバンナ)に残っているような大型の樹から取れる茶葉を利用して作られていたが、現在では小型化され茶畑で栽培されるものから作られています。プーアル茶では他の茶と違い「陳年」と呼ばれる年月を経たお茶が好まれます。余談ですが新陳代謝と言われるように陳には古いという意味があります。


<紅茶>
 世界の三大紅茶と呼ばれている紅茶がありますが、それは 「中国産キーマン紅茶」「インド産ダージリン紅茶」「スリランカ産ウバ紅茶」です。紅茶というとインドの方を思い出す人が多い中で、中国産の紅茶はちょっとマニアックなものになってしまいました。中国の緑茶がイギリスへ運ばれる途中で高温多湿により醗酵してしまい紅茶が生まれたなどという話を信じている人がいますが、これはまったくの嘘です。中国にはそれ以前から紅茶が存在しました。紅茶のルーツは中国福建省で16世紀頃と言われています。しかし、19世紀にはインド・スリランカに持ち出されて生産されるようになり、中国のものよりも有名になってしまいました。実際のところ、中国国内でどのような過程で紅茶が生まれたのかは不明です。


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