April.21,2003 第3週 愛の誓いは花火のように

4月14日
        先週の終わりに隅田川に飛びこもうとした女子中学生は、実は仲村トオルの娘(黒川智花)だとわかる。自殺しようとしたのではなくて、父親との待ち合わせ場所のメモを川に落としてしまったので取ろうとしたわけだが、その時点で、あれ? ひょっとしてこの子、仲村トオルの娘って設定なのかな? と思ったのだが、そんな都合がいい偶然はないだろうと思ったら、やっぱりそのとおりだった。

        仲村トオルには中学生の娘と、まだ幼稚園に通う息子がいる。仲村トオルに言われて弟を幼稚園に迎えに行く娘。急いで走っていくと、反対側から来たこころと正面衝突。あら、また逢ったわねと、ふたりで喫茶店へ。ドラマだから偶然が続いてもいいけどさ、あのね、きみきみ、あんた弟を迎えに行くんで、そんなに急いでぶつかったんでしょ。喫茶店でかき氷食べてる場合かい?(笑)。

4月15日
        今度はまた、こころが仕事に遅れそうになって浅草の街を走っている。こんなのばっか(笑)。それはいいんだけど、「遅れるー」と呟きながら急いで走っているというのに、街でキョロキョロしているかとうかずこの姿をチラッと目でとらえると、おせっかいにも引き返してきて「どこかお捜しですか?」。結局かとうかずこは、こころのうなぎ屋を捜していたのだが。あのさあ、そんなの放っておいて、さっさっと職場に行きなよ(笑)。

        店の客で三遊亭円龍さん。今回はセリフあり。「うな重二丁!」

4月16日
        仲村トオルの家で、家族3人とパパイヤ鈴木が焼肉を食べている。フローリングの床に低いテーブルを置き、床に腰を下ろして食べている。この家ではそういう食事の仕方をするのかと思ったら、翌朝のシーンでは、別にダイニング・テーブルがあり、椅子も4脚あった。なんで夕食は床で食べたんだろうと想像するに、幼稚園の息子も焼肉を取りやすいようにという配慮だったとしか考えられない。幼稚園の子供には危ないから、お肉は大人が取ってあげようね(笑)。

4月17日
        仲村トオルがどうやら再婚を考えているらしいと気が付く娘の黒川智花。どうやら再婚に反対らしく、家出をしてしまったようだ。仲村トオルは、こころに電話をかけて、娘を捜しに行くから息子のベビー・シッターに来てくれと頼む。浅草の街を走るこころ。タクシーで仲村トオルの家へ向うらしい。こころの家は浅草の藤棚のある路地だから、国際通りに出ればすぐにタクシーがつかまるのに、なぜか遠い雷門まで走る(笑)。タクシーをつかまえようとすると、タクシーは走り出してしまう。「停まってー!」と叫ぶこころ。普通これでタクシーは気が付くって!(笑)。バックミラーに写るんだから。しかも可笑しいのは、そのこころの後ろに空車ライトを点けたタクシーが2台客待ちをしている(笑)。

        8月という設定なので、こころはTシャツ姿。でも撮影は冬だったらしく、走るこころの息が白い(笑)。

        翌日は花火大会。うなぎやのおばあちゃん岸恵子は従業員に天然特上のうな重をふるまう。土用の丑よりも忙しくなるんだそうだ。働いていても天然特上なんて食べたことがなかったという従業員たち。喜んで食べるのだが、食べ終わって、そのまま帰ってしまう。おいおい、ちゃんと食べたもの片付けてから帰りなさいよ。あんたたち、従業員なんでしょ(笑)。

4月18日
        花火大会当日。こころが台車にビール・ケースを乗せて運んでいる。あのねえ、ビールなんて酒屋に運ばせなさいよ(笑)。

        土用の丑よりも忙しいというはずのうなぎ屋、どうやら営業は昼だけにしてしまったらしい(???)。おばあちゃんとおかあさんは着物自慢をしている。こころも浴衣に着替えて花火を見に出ていってしまう。すごーくヘンな話だが、まあいいや、百歩譲って許すよ。でも、船宿の娘小池栄子まで浴衣着てチャラチャラ歩いているのはどういうわけ? 花火大会っつうたら屋形船の稼ぎ時でしょ。画面にも花火が上がっているシーンで川に屋形船がたくさん出ている。そんなところで遊んでいる場合かあ(笑)。働けよ、少しは(笑)。

4月19日
        仲村トオルが花火大会の夜に、こころにプロポーズする感動的(?)な回となった。一方、これまたこころに恋心を抱く花火屋の息子阿部サダヲは、「今夜の花火はオレが上げる」と宣言する。ところが、父親は息子に上げさせようとしてくれない。寺尾聰がこの大会用に作った花火を、阿部サダヲが上げさせてくれと言っても、これは作った人間が上げろと、寺尾聰自身に上げさせる。まあ、それは当然だわな。それはどうでもいいのだが、この花火の打ち上げ、総て機械操作になっていてボタンを押すだけなのだ。誰が押したってあまり変わりない気がするのだが(笑)。

        昨日、今日とロケ・シーンが多い。真夏という設定だから通行人もみんな半袖姿で歩いているが、撮影したのは真冬。ご苦労様。ときどき長袖姿の人が後ろに写り込んでしまうのが可笑しい(笑)。ただ、このドラマ、暑いという表現が不足しているような気がする。陽射しがどうも夏という感じではないのはしょうがないが、暑くて汗を拭くというようなシーンがない。うなぎ屋の厨房なんてそうとうに暑いはずなのに、みんな涼しい顔でうなぎを焼いている(笑)。


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