August.27,2003 第20週 子故に迷う親心

8月11日
        こころの友人、銭湯の娘羽田実加が、こころのうなぎ屋でアルバイトをしている。突然気持ちが悪くなって吐いてしまう。心配して駆け寄ってくる人々。パパイヤ鈴木の診療所に連れて行くと、妊娠だとわかる。まあ、若い主婦が食べ物を戻すというのは、ほとんどツワリだろうなあ(笑)。みんなで、そんなに意外そうに驚かなくてもいいんじゃない?

8月12日
        さっちゃんが進級テストの答案を白紙で提出する。進路のための三者面談の通知もこころに渡さない。先週まではとてもいい子だったのに、ガラリと態度が変わっている。反抗期なのね。でもさっちゃんっていう子はよく性格がわからない。ものすごくいい子のときと、悪い子のときが周期的にやってくるようだ(笑)。

        ランチタイムが始まろうとするときに、さっちゃんの学校から電話がかかってくる。さっちゃんが校則に違反して学校に化粧をしてきたのだという。注意すると飛び出して行ったとのこと。「私、学校に行ってきます」と言って出ていこうとしているこころ。おーい、これから忙しいランチタイムなんだろ? せめてお昼だけ仕事してから出かけてもいいんじゃないの? それが下町の飲食店のおかみさんの現状。しかも洋服に着替えてから、さっちゃんの部屋に寄る。そこで、さっちゃんの生みの母である財前直見からのハガキを見つけて、読んだりしている。おーい、早く学校に行きなさーい!(笑)。財前直見は2週間ほどの予定で、ドイツから帰国すると書かれている。そんなこんなしているうちに、さっちゃんは帰宅。なら、さっさと仕事しなさい。

8月13日
        勝俣州和は、女性に受けそうな、うなぎ懐石のようなメニューを作れないかと考えている。そこで、こころのかつての同僚一戸奈未に自分の考えたメニューを試食してもらう。うな丼に、吸い物、新香、ゴボウのマヨネーズサラダ、アンコたっぷりのデザート付き。ようするにセット・メニューね。老舗のうなぎ屋がセット・メニュー出したりしたら、また料理評論家に何か言われるぞお(笑)。一戸奈未の感想は、サラダはノンオイルの青しそドレッシングにして、デザートはアイスクリーム。それも紅茶アイスがいいと言う。うーん、和食のデザートが紅茶アイスねえ。まあ、いいけど、アイスクリームは溶けちゃうから最初からお膳に乗せるわけにいかず、あとから出す手間が大変そうだなあ(笑)。

8月14日
        財前直見、帰国。歓迎会を、こころのうなぎ屋で開く。午後6時からだって。うなぎ屋の営業時間だから、こころたちは仕事で忙しいはずだけど、一緒に盛りあがっている。お店、お客さんいないの?(笑)

8月15日
        歓迎会で酔っ払ってしまった財前直見。旅行中の友人の家を借りているからそこへ帰るというが、今夜は泊まっていけと、無理矢理にうなぎ屋に泊めてしまう。本郷だっていうから、タクシーに乗せて帰した方がいいような気がするが・・・、まっ、いいか。

8月16日
        迷い続けるさっちゃん。あれほど医者になろうと決心していたのに、「私は医者になんかならない!」と言い出す。医者は人を助けて幸せにする仕事だというのに、父の中村トオルは人を助けるために遭難して死んでしまい、残された自分たち家族が不幸になった。母の財前直見は医学の研究のために子供を残してドイツに行ってしまった。結局自分の家族すら幸せにできなかったじゃないかという論理。パプリックとプラベートということを考えればわかりそうなことなんだが、さっちゃんにはわかんないのね。あれだけ頭のいい子だったのに。

        観ていてつらくなる1週間だった。お盆休みの時期だというのに、暗い展開。あーあ。


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