昨年8月、まだ劇場で公開されていない時に見る機会があったのですが、そのうち公開されるだろうと思い、その日は別な映画を見ました。公開されたのはいいのですが比較的早くまた引き上げられてしまい、結局見ることができませんでした。ですから珍しくビデオで見ました。

まずはすばらしいカメラに感心します。英国の映画らしく派手さはありませんが、堅実な作り方です。4人の生徒が行方不明になり、その後1人だけ生存、3人は死体で発見されます。フーダニットとワイダニットの両面から、生存者の回想という形で話が進みます。容疑者も警察に捕まっています。

ちょっとブレア・ウィッチ・プロジェクト風に始まりますが、話は全く違う形で展開します。ひねりも加えてあって一部羅生門のような手法も使われています。ミステリー・ファンも多い人形町長屋。あまり筋を明かしてしまわない方がいいのでこの辺にしておきます。というわけで普通の内容紹介は割愛。ハリウッドでは考えられない、しかしミステリー・クラブやSRのメンバーなら納得する結末です。どこかで見る機会があったらぜひお勧めします。