February.14,2003 ズンドコ節・・・!!

        ギター・トリオといって思い出すのは、我が国のユニット[勉強トリオ]。渡辺香津美、石田長生、山岸潤史。そういえば、最近このユニットは活動していないようだけど、以前はよく聴きに行ったもので・・・。ギター・トリオというのは面白いと思うんですけどねえ。

        キング・クリムゾンのロバート・フィリップの弟子のようなギタリスト3人が集まってユニットを組んだカリフォルニア・ギター・トリオの最新作は、『カリフォルニア・ギター・トリオ・ウィズ・トニー・レヴィン、パット・マステロット』。略して『CG3+2』。ようするにカルフォルニア・ギター・トリオに、キング・クリムゾンのトニー・レヴィン(ベース)とパット・マステロット(ドラムス)が加わったユニットという、「なあんだそのままじゃないか!」という突っ込みを入れたくなるアルバム。そのままと言えば、CDに付いているタスキには「このCDを手になさったお客様へ:本作はジャケットそのまんまの音がします」と書かれている。



        うーん、はたして、こんなイメージなのかどうかなのだが、いつものようにオリジナル以外にもカヴァー曲が何曲か入っている。マハビシュヌ・オーケストラの『ダンス・オブ・マヤ』とかイエスの『燃える朝焼け』といったプログレッシブ・ロック好きにはたまらないカヴァーもあるのだが、『HANAGASA』 『ZUNDOKO−BUSHI』という英語のタイトルを目にして、どう思うだろうか? そう、これは『花笠音頭』であり、『ズンドコ節』なのだ。おいおい、これがジャケットそのまんまの音かあ?

        『花笠音頭』はパット・マステロットが結構日本の太鼓の拍子を真似てくれていて面白い。ときどき入る銅鑼のような効果のシンバルが気になるが、変なお囃子の声が入ったりしてニンマリしてしまうのだ。

        そして、『ズンドコ節』だ。元は作者不詳の海軍小唄なんだそうだが、小林旭、ドリフターズ、氷川きよしと歌い継がれてきて、日本人の耳には世代を超えてお馴染みの曲。ところが、これをかけてみると、まず飛び込んでくるのはロック・ファンにはお馴染みのキング・クリムゾンの『21世紀の精神異常者』のイントロなのだ! 日本版のタイトルも『21世紀のズンドコ節』。いきなりのことで戸惑っていると、すぐに曲は『ズンドコ節』になる。ホンワカと一緒に頭の中で『ズンドコ節』の歌詞を思い出して歌っていると、また突如『21世紀の精神異常者』が襲ってくるといった具合。このなんだかミスマッチに思えることが、案外合ってしまっているのだから面白い。

        それにしても、こんなダイナミックな『ズンドコ節』は初めてだ。つうかあー、これからは『21世紀の精神異常者』を聴くたんびに、『ズンドコ節』を思い出してしまうようで、やだー! 

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