January.14,2006 C‐Butt Rock/Chris Duarte Group (Texias Sugar/Strat Magik)

        午後5時開場、午後6時開演というので、横浜に早めに向う。4時45分、Thumbs Upの前に到着。するとドアの前に貼り紙。開場時間が30分遅れるとのメッセージだ。中ではリハーサルが行われているらしく、けっこうな音量の演奏が漏れてくる。時間潰しに相鉄ムービル内をうろつく。そろそろ開場だろうとThumbs Upの前に戻ると、リハーサル風景の撮影を終えたUtamさんが出てきた。なんでもバンドの到着が1時間半遅れたとのことで、Utamさんも撮影までだいぶ待たされたとのこと。「でも、Chrisって、性格的にとてもいい奴」とのこと。

        5時30分、開場。Thumbs Upは、ライブハウスとしては、しっかりした食事が楽しめるのでうれしい。去年来たときには、アジアン・プレートなるものを頼んだのだが、これが物凄い量。とてもひとりでは食べきれない。今回はバリバリ・ライスなるものを注文してみたが、これは正解。ドライカレーの上にアーモンドをまぶして揚げてあるチキンが乗っている。カリカリの食感がうれしい。

        開演も30分押し。6時30分、Chris Duarteと、Bluestoneのメンバーが出てくる。Bluestoneの実態は日本の5人編成のバンドSavoy Truffleのこと。ヴォーカルが活動できなくなって他の4人だけで活動を続けている。これにChrisが加わって、ツイン・ギター、ツイン・ドラムスというAllman Brothers Bandスタイルが実現した。これは強力だ。

        で、1曲目が、これもChris Duarte Groupのファーストに入ってたインスト『C‐Butt Rock』。Chris Duarte Groupはトリオだから、音がシンプルなのだが、ドラムスとベースが結構強力。Stevie Ray Vaughanの影響をもろに受けたという曲だが、一度聴くと忘れられない印象を残す。シンバルのカウント音から入って行く構成で、この音が入ると、「うむうむ、始まるぞ」という期待感がパブロフの犬状態になってしまっている。さて、この日のライブの方はというと、いきなり始まってしまったという記憶がある。最初に飛び込んできたのは高藤泰三のドラムスの音。ミキサーがまだ安定していなくて、ドラムスの音ばかりが大きく耳に飛び込んできてしまう。「ギターとベースが聴こえないよう」と心配したら、その後安定。ChrisはちゃんとSavoy Traffleのギター住友俊洋にもソロを回す。それにしも音がでけえ!


January.6,2006 Shiloh/Chris Duarte Group (Texias Sugar/Strat Magik)

        いよいよ、今週末にはChris Duarteの公演が行われる。昨年末に、チラシを見たときには「面白そうだなあ」と思ったのだが、クリス・デュアーテって何者?という感じでもあった。それが、ご本人のホームページへ行ってディスコグラフィーのCDジャケットを見て、唖然。おいおい、この人のChris Duarte Groupのファースト『Texas Sugar/Strat Magik』って、確か、買っているぞ! 慌ててCDラックをチェックしたのだが見当たらず。こりゃあ、押入組かなと、おそるおそる押入に積み上げてある段ボールに手を伸ばす。全てチェックしてみたのだが見つからず、う〜ん、買ったというのは記憶違いだろうかと思い直した瞬間に、ボトッと落ちているCDを発見して、拾ってみれば、ビンゴ! 買った時期は憶えていないが、かれこれ10年近く前のことだろうと思う。「時代を切り開く、ニュー・ギター・ヒーロー誕生!! レイ・ヴォーン鳴き後、テキサス魂を継承する超新星、ブルースのニュアンスとパンクのスピリットを秘めるアグレッシヴなギタリスト、クリス・デュアーテ登場!!」という腰巻に惹かれて買った記憶がある。この日本版、BMGビクターが出しているのだが、すんげーリキが入っているのだ。解説に対訳、それになんと、ギター譜までついている。

        中でもこの5曲目のインスト『Shiloh』には痺れまくった。微かに聴こえてくるギターの音色からジャズ風のドラム。ベースが合わせてきて、トレモロの俄然と盛り上げていくギターの音色には陶然となってしまう。そこから一気怒涛のソロが始まっていく。『Shiloh』は、どう読むのかと思ったら、日本版では『シャイロ』となっている。この曲は Dedicated Jimmie and Stevie とクレジットされているから、ヴォーン兄弟に捧げられているのだろう。それにしても泣けるんだよなあ、この曲。Stevie Ray Vaughanを喪ったショックは大きかったけど、この人がいればという気にすらなってくる。とりあえずこの週末に向けて、私のテンションは上がりっぱなし(笑)!


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