June.10,2008 飾りじゃないのよデトロイト

        GO!GO!7188のカバー集『虎の穴』が出たのが2002年だから、第二集『虎の穴2』は6年ぶり。あいかわらず、歌謡曲(今はこういう言葉は死語になったようだけど、ようするに60年代〜80年代の日本の流行歌)、アニメソング、GSをGO!GO!7188流にアレンジしたもの。

        今回の収録曲は『渚のシンドバッド』(ピンクレディ)、『ジェニーはご機嫌ななめ』(ジューシー・フルーツ)、『飾りじゃないのよ涙は』(中森明菜)、『アタックNo.1』(大杉久美子、アニメ主題歌)、『恋の季節』(ピンキーとキラーズ)、『ギンギラギンにさりげなく』(近藤真彦)、『スパイダー』(スピッツ)の7曲。

        前作ではなんでかんでどんな曲でもGO!GO!7188風にアレンジしていたような印象を受けたが、今回は結構変化球を織り交ぜてきた感がある。前作のラストはチューリップの『心の旅』で、これをアップテンポで立て乗りリズムに仕上げていたが、今回のラスト『スパイダー』は原曲よりもテンポを落として感があって、よりキレイなサウンドにしているのにびっくり。

        思わず笑ってしまうのが『飾りじゃないのよ涙は』だ。何とバックで演奏しているのはKissのDetroit Rock Cityなんだもん。それに『飾りじゃないのよ涙は』を乗せて歌うって、このアイデアは可笑しいけれど、すんげえー! Detroit Rock Cityのお馴染みのイントロが流れたあとに、突然「♪私は泣いたことがない」だもんねえ。それに『恋の季節』はJimi HendrixのPurple Hazeに乗せて歌うんだから、もう聴いていて大笑い。でもこれが合うんだなあ(笑)。

        ヴォーカルもいつものようにユウだけがリードを取るだけではなく、あとのふたりも歌っている。アツコが『飾りじゃないのよ涙は』、ターキーが『ギンギラギンにさりげなく』。ふたりとも楽しそうに歌っているなあ。


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