Everyday I Have The Blues
| リトル・ウシャコダ・ボーイズ Little Wshakoda Boys ２０１３年１月５日 人形町・365（サロンゴ）カフェ 去年の5月18日以来の、［365］でのライヴ。前回は藤井康一にライオン・メリーという組み合わせだったが、今回は恵福浩司とのデュオ。それに第３セットでは、久し振りに若山光一郎が加わってトリオになる。 藤井康一（Vo.Ukulele.Ts） 恵福浩司（B） 若山光一郎（Key） 19時定刻スタート。去年の５月のときより30分早く開演。 『月光値千金』、『チャタヌガ・シューシャイン・ボーイ』、『プリーズ』、『君去りしのち』、『Ｌｏｖｅ』と、古い歌が並ぶ。 日本語にした歌詞で歌う藤井の歌声はわかりやすく楽しい雰囲気にさせてくれる。藤井のウクレレ、恵福のウッドベースがそれぞれ柔らかな音色で、とても家庭的でリラックスしたライヴになっている。 第２セットは『スキャットマン』から。藤井と恵福のスキャット合戦が聴けた。恵福がどさくさまぎれに「猫ふんじゃった」と入れるところが可笑しい。 このセットからは、一緒にスキャットを楽しんだことからか。一段と活気が出てきた。これは余所のライヴハウスなどでは、ほとんどありえないほどの盛り上がり方。なにしろいくら入れても30人は無理だろういう店内。そこにほとんど身内みたいなお客さんばかり。しかも乗りのいいお客さん。こんなに気持ちいい自然な乗りのライヴは滅多にあるもんじゃない。 お酒の酔いが回ってきた勢いで、ここからは飛行機旅行に出発。まずはブラジル。早くも出ました365恒例『ピンガでへべれけ』。ピンガはブラジルのスピリッツ。これを「ライム、砂糖、クラッシュアイスで飲みやすくして致死量に達っする（冗談）」カイピリーニャというカクテルが演奏中に売られる。私も今回は買ってみたが「うへー」って味。こりゃへべれけにもなりそうだわ。もっこりさんの振り付け指導で、お客さんも踊って大合唱。 ♪誘われたら 断れない！ 飲み出したら 止まらない！ いつまでたっても 帰れない！ 飛行機の次の着陸地点は長崎。ということで『チャンポンダマンボ』。これも、もっこりさんのダンス付。ああ、この曲 You Tube で観られますね。 次は松戸へ。松戸の、ゲンコツ（減CO2）大使に選ばれたウシャコダ。CO2削減を訴えるために作った『愛のゲンコツ』も、ダンス付きで。 ついに飛行機は飛騨の山奥に不時着。こちらも You Tube を観てもらいたい『バンバケンジ』。なんだか意味不明のバンバケンジ！と叫んでいると不思議と気分が明るくなってくる。ここで恵福今年の太神楽、荒業が出る。ウッドベースを持ち上げ、首の後ろに廻しての演奏、初上げ式とござい！ 大盛り上がりの第２セットに続き、第３セットはゲストの若山光一郎を加えてのセッション。ウシャコダ結成以来のメンバーでありながら、最近バンド活動からは遠ざかっていた若山。しかしウシャコダにはやっっぱり若山のファンキーなキーボードが合っていると思う。去年ご結婚されたとかで奥様同伴で客席におられたが、いよいよ登場。藤井たちに「新婚さん」とからかわれるたびに、『結婚行進曲』を弾いてみせるお茶目ぶり。 まずは『レッツ・ザ・グッド・タイム・ロール』を演っって、そのあとは何も決めてなかった様子。なにかおめでたい曲はないかと迷っているところで恵福から『ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソウ』という提案があり、「しばらく演ってないからなぁ」と三人がそれぞれ頭の中で浚っている様子。それでも始まってみれば、自然に指が憶えているのか絶妙のグルーヴが生まれるのはさすが。 ここで『ダークエンド・オブ・ザ・ストリート』のリクエストがあり、藤井から「こんな不祝儀な曲はない」と言いながら、以前頼まれてこの曲を披露宴で演ったことがあったとのカミングアウトがある。次に『ウー・シュビ・ドゥビ』を演って新婚さんがキスをするという事でスタート。日陰の道を行くふたりを歌った歌のあとで、藤井の披露宴向き唯一のレパートリーという『ウーシュビ』。新婚さんのキスシーンに一斉にカメラのシャッターが切られる。一瞬にしてここは披露宴会場のよう。 その後もリクエストに答えて『サムシング・ユー・ガット』、『メンフィス・テネシー』。そして『エイント・ノーパディ・ビジネス』で〆た。 もろんこれで終れるわけもない。アンコールはこれしかないでしょと、『何年たっても』。そしてさらに予定になかったもう一曲ということで『サニーサイド・オブ・ザ・ストリート』。 終演22時30分。まだまだこのあと余韻に浸っているお客さんたちが多い中、失礼する。 次はいつかなぁ？ こんなに心待ちになるライヴは、そう無いんだよねぇ。 １月６日記 |
静かなお喋り １月５日
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