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Every Day I Have the Blues

ブル松原&ハブ・ブルース・マングース

2015年4月23日
浅草HUB

 普段はニューオリンズ・ジャズのライヴハウスという形態で営業している浅草HUB。時にニューオリンズ・ジャズ以外のジャンルのライヴも入ることがある。ブルースのバンドも二ヶ月に一回くらいの割合で呼ばれるようだ。

 ブル松原という人のライヴを聴くのは初めて。Utamさんから、バックに鬼ころしブルースバンドのメンバーも入っているから一緒に観に行きましょうと誘われて出かけた。

 今日のバンドメンバーは、ヴォーカルのブル松原に、ピアノが小林創、ドラムスに藤井マサユキ。そして、鬼ころしブルースパンドから、ギターの庄司厚人(タメ)、ハーモニカの鈴木司、ベースの藤沢健一(ふじけん)という構成。

 開演前は少なかったお客さんも、第1セットが始まるときにはほぼ満席。Hoochie Coochie Man から始まって、I Just Want a Little Bit , Stormy Monday, Messin' with the Kid といったブルースのスタンダードが中心。ピアノの小林創(はじめ)という人は初めて聴いたが、とてもファンキーなピアノを弾く人で気持ちがいい。やはりこういうハコには、こういうピアノが良く似合う。

 客層は、中央線沿線などにある、どこかインテリジェンスを感じさせるような人たちとはちょっと違った雰囲気の人たちが多い(失礼)。静かに音楽に耳を傾けるというよりは、音楽を聴きながらも、ちょっと静かな曲になると、一斉に雑談が始まる。年齢層も高め。高齢者の姿も多い。安易に「イエー」なんて低い声でつぶやくカッコつけなんていないのが、気持ちよくライヴを楽しめていい。

 第2セット後半で盛り上がったところで、Route 66。ここで客席の奥にいた白人の若い男女数人が立ち上がって踊りだした。すると、その近くにいた高齢の日本人の男女も次々と立ち上がって踊りだす。とてもよそのブルース・ライブではありえない光景。いいなぁ。

 第2セットが終ったところで、高齢者のみなさんはお帰りになった。早寝早起きなのね。そうかと思うと第3セットから入って来たお客さんも。なんと第3セットからだとチャージが無料になるんだそうだ。

 第3セットも白人の若者たちの踊りは止まらない。当然、バンドもますますエキサイトしていくのがわかる。Smoke Gets in Your Eyes や Georgia on My Mind のような曲は座って聴くし、Every Day I Have the Blues のようなアップテンポの曲になれば立って踊りだす。きっとバンドとしても、とてもやりやすいお客さんだったに違いない。

 アンコールは「2ビートです! 何をやるかわかりますね?」と、Got My Mojo Workin' を客席と大合唱してお開き。やっぱり浅草のライヴハウスは一味違う。

4月24日記

























静かなお喋り 4月24日

静かなお喋り

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