復活!!LIVE夢の乱入者2013 3日目 2013年4月28日 なんばHatch 東京に住む私は知らなかったのだが、大阪では1990年から1997年まで『夢の乱入者』というテレビ番組があって、毎回渡辺香津美がホストという形で、いろいろなミュージシャンとセッションをしていたとのこと。大阪ローカルのみの放送で、私たちは知ることがなかった。観たかったなぁ。 その番組を元にした形式のライヴが17年ぶりで行われたというのが、今回の催し。三日間のうち、渡辺香津美、山岸潤史、石田長生の三人が顔を揃える、この最終日はだけは是非とも観たくてチケットを取って東京から泊りがけでやってきた。この三人といえばギター三重奏の勉強トリオ。おいおい、勉強トリオって何年ぶりだぁ。いや何十年ぶりかも。1980年代には、ときどき集まってはやっていたもので、ライヴハウスや学園祭で勉強トリオが出ると勇んで聴きに行ったものだった。中でも1986年4月23日[シアター・アップル]での、寺内タケシをゲストに呼んだ『大江戸花の勉強会』は、よく憶えている。 今回の構成は、ギターに渡辺香津美、キーボードに島田昌展、ベースにナニワエキスプレスから清水興、ドラムスに同じくナニワエキスプレスから東原力哉という夢乱BANDがメインになり、そこにゲストとして押尾コータロー、石田長生、山岸潤史、Charが加わっていくという構成。ゲストそれぞれが自分の音楽に影響を受けた曲を一緒に演奏しようという企画。 Walk Don't Run (ベンチャーズ) 夢乱BAND 原曲を大胆に変えた、ジャズのアレンジが面白かった。 Unicorn 夢乱BAND お馴染み渡辺香津美のオリジナル。 Y.M.O.メドレー 夢乱BAND+押尾コータロー 押尾コータローとイエロー・マジック・オーケストラというのが意外。 戦場のメリー・クリスマス(坂本龍一) 渡辺香津美+押尾コータロー ギター・デュオでこの曲って、結構合う。 Fantasy 宇宙のファンタジー(アース・ウインド・アンド・ファイヤー) 夢乱BAND+押尾コータロー これをギターサウンドでっていうのもよかった。とてもきれいな感じになった。 What's Going On (マーヴィン・ゲイ) 夢乱BAND+石田長生 私はこの原曲が嫌いなのだが、この演奏はよかったなぁ。 Soul Shadow (クルセイダース) 夢乱BAND+石田長生 これも、この石田版の方がいい。 Round Midnight (セロニアス・モンク) 夢乱BAND+石田長生 モンク先生も目を覚ましそうな爆音ギター炸裂。 Born Under A Bad Sing (アルバート・キング) 夢乱BAND+山岸潤史 ニューオリンズからわざわざ山岸参加。歪んだギター健在。 Drown In My Own Tears (レイ・チャールズ) 夢乱BAND+山岸潤史 ウエストロード・ブルース・バンド時代からのお得意のナンバー。 ?(マルディグラ・インディアンの曲) 夢乱BAND+山岸潤史 翌早朝はニューオリンズのフェスティバルに戻るという山岸の現在の元になった曲。 Zinbabwe (ラリー・コリエル) 勉強トリオ 渡辺が3月にラリー・コリエルとデュオでやってきたばかりだというこの曲を今回はトリオで。 Take Five (デイヴ・ブルーベック) 勉強トリオ 放っておいたら、いつまでも演奏していただろう熱演。時間の関係で早く切り上げた感じ。もっと聴いていたかった。 Crossroads (ロバート・ジョンソン) 夢乱BAND+Char 「Smoke And Water でも演るか」と言いながら、実際にやったのがこれ。こういうとき、Charはよくこの曲を演るようだ。 Light My Fire ハートに火をつけて(ドアーズ) 夢乱BAND+Char Charが小学校のときに、イントロのオルガンをギターで弾こうとして懸命に練習したとのこと。 Pipeline (ベンチャーズ) 夢乱BAND+Char 「世界で一番難しいと言われている曲」と言って始めたのがこれ。ハハハ。 Satisfaction (ローリング・ストーンズ) 夢乱BAND+Char+石田+山岸 ギター4本の爆音大会。 Soul Sacrifice (サンタナ) 出演者全員 ついにギター5本。となればサンタナでしょ。しかもこの曲、盛り上がるからねぇ。 <アンコール> Get Back (ビートルズ) 出演者全員 これも放っておくと、いつまでも続いてしまいそうだった。観客総立ち。 19時開演、22時25分終演。たっぷり。テレビカメラが入っていて、6月9日に放送されるそうだが、はたしてどれくらいの放送時間なのか。しかもおそらくまたローカル。DVD、出してくれないかなぁ。 4月30日記 静かなお喋り 4月28日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |