記事タイトル:ぶどう畑をめぐる冒険 


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お名前: 管理人    URL
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[2005年12月3日 8時43分37秒]

お名前: トド   
5月20日(金)朝晩は涼しい、晴れ

近くのスーパーマーケットまでは、トコトコと坂を下って13分ほど。
衣料品や本屋さん、レストランなどもあってちょっとしたショッピングモール
といった風である。

ちゃんとした野菜の売り場の他に、農産物の直売所がソトにもある。
近在の百姓や半百姓が気軽に出荷できて、価格も安めだから、生産者にも
消費者にも人気がある。店内の野菜コーナーの売り上げに影響があるのではと
心配したが、さほどではないらしい。量が違うのと基本的に旬のモノしか
出せないからである。
それよりも、これを目当てにお客さんも集まってくるから、お店側にも十分な
メリットがある。
強弁するなら、全国の「農」の現場で今一番活気があるのはこうした「直売所」
だけのように思う。

今日、そこにグリンピースを小袋で10ケ出荷した。
アシカ(妻)がトド母に「出荷してみたら」とソソノカしたら、
急にその気になったのだ。ポリフィルムの袋に100gほど入れて、
アシカが描いた「ちえこばあちゃん」のイラスト入りの小さなシールを張った。
それを近所のオジさんが作ってくれたカゴに入れて、手書きのPOPの
「今日は豆ごはん!」を付けたらできあがり。
値段はどうしよう?150円だと高いかなぁ。じゃ130円だ。と決定。
ところが売場には、他の人のグリンピースが出ていて100円で売っていた。
このグリンピースはこだわって作ったわけでもないし、特に美味しいわけでもない
(たぶんね)。
なにより、向こうの方が粒が大きくて色もいい。見た目で負けているのだ。
うーん、急きょ100円に値下げする。

売場に並べた途端、お客さんが袋を手に持って「ほら、これ一袋で2合炊けるんだって」
と声がした。スーパーの売場はPOPが効果的とは知っていたがこれほどとは思わなかった。
現場は勉強になるなぁ。

2時間後、たまたま姉が通りがかって発見。「2袋しかなかったよ」と報告が入る。
母とアシカに伝えると大きな歓声が上がった。

*この直売所の手数料は売り上げの12%。だいたいどこも15%位らしいから
 ちょっと安めである。
*価格設定は自分で決める。POPなどの販促物は自由。
*百姓は出荷するまでで、販売は店側がやってくれる。

「ちえこばあちゃん」のシールを見たい方はこちらへ、どーぞ。
            ↓
http://farm-todo.cocolog-nifty.com/diary/
[2005年5月21日 6時41分22秒]

お名前: トド    URL
2月12日(土)
地方で生活すると決めた時に一番気にかかったのが、演劇を観る機会が減ることだった。
かつては「つかこうへい」「東京キッドブラザース」「遊眠社」「自由劇場」
「こまつ座」「天井桟敷」などなど、お金と時間の許す限り仲間と足を運んでいた。
それでも、引っ越した当初は出張に引っ掛けて出かけたり、大阪、福岡、大分、広島、
姫路まで行ったこともあったが、最近はおとなしくしている。
その当時いっしょに見ていた、こころやさしい友人たちが、時々DVDやビデオを
送ってくれるので、今はそれを見ているくらいである。

ところで、ふふふ、今日は農作業をサボって昨秋から期待していた
「なにわバタフライ」をかみさんと見に行くのだ。
このプラチナチケット2枚を手配してくれた友人に深く感謝!!

朝メシを食って、下のバス停まで坂をイノシシのように駆けおりる。
岡山まで50分、「のぞみ」にのって50分。久しぶりの大阪である。
まずは「ジュンク堂」に行って新刊本のシャワーを浴びる。
昼飯は地下のロシア飯屋で巨大メンチカツ、極熱ボルシチと格闘。

歩いて「ドラマシティ」に向かう。途中、大きな古書店街あり。
10年前だったら、ここで3時間は引っかかっていたろうけど、
買っても読めないから横目で見るだけ、最近は農業関係の本しか
読む気になれない。

開演30分前の入り口は大阪のオバさんたちであふれていた。
かき分けて前から5列目の19、20の席に着く。
なんて素晴らしいイイ席なんだろう。友人に再び感謝。
でも、なんか毎回思うのだけれど、この前の方の席って東京だと役者の
関係者かなぁーって人が多くて、大阪だとお水っぽい人が多いような気がする。
いや、気のせいだろうけど。うん、きっと気のせいだ。
後ろを振り返ると、大量のオバさんに混じって、若い人やオジさんの姿も
ちらほら見えるが、やはり年齢層は少し高めである。

やがて開演時間になり「ケイタイやポケベルの着信音にご注意」のアナウンス。
最近はどこの芝居でもコレを開演前に面白く効果的にやってくれるので
コレもちょっと楽しみ。
この日も三谷さんがあやし気な大阪弁で注意を呼び掛け、生瀬勝久が正しい
大阪弁に訂正し、それをもう一度三谷さんがくり返して笑わせてくれる。

さて、芝居は戸田恵子演ずるミヤコ蝶々の楽屋に、彼女の半生記を書きたいと
記者が訪ねてくるところから始まる。
ひとり芝居なので、舞台上には存在しない相手に向かって話しかける。
むろん、見えない相手からは何の返事も返って来ないが、会話は続く。
相手が話す内容は観客が想像して補うことになる。
戸田さんは安心して見ていられる役者だし、小道具の使い方が
面白くてどんどん観客を引っ張って行ってくれる。
大阪のお客さんも、はなっから笑いっぱなしである。
7才から50代半ばまでを演ずるのだが、後半は戸田さんの顔に
ミヤコ蝶々がダブって見えた。
いや、それ以上に舞台の上に居たのは戸田さん一人だけだったはずなのに、
「気の利かない付き人」や「使えない相方」や「老いたダンナ」の風貌を
今もシミジミ思い出せる‥‥ような気がする。

そして、一番最後には三谷さんらしいヒッカケが用意してあって、
なーんだそう来たかと笑わせてくれる。
幕が降りると大きな拍手がわき起こり、戸田蝶々さんが何度も出てきては
手を振って歓声に答えていた。

十分に笑わせ楽しませてくれて、申し分ない芝居だったのだけど、
なぜかちょっとだけ物足りないように感じた。
シミジミ感動していればいいものを、なーんか「オケピ」のドーンとした
カンドーと比べちゃうんですよね。
比較するべきではないと思うのだけれども。
ココがイカンかったのでは?ってとこは無いのですが
でも、再演したらもっと良くなるのではと思うなぁ。

など、アシカとしゃべりながら梅田から電車で天満に移動。
じゃりんこチエやテツが出て来そうな、せまい路地をごそごそ抜けて、
さとなお氏おすすめの焼肉屋「玉一」にたどり着いた。
ビール少々、マッカリ1本を頼んでじっくりメニューを見る。
どれも美味しそう。

ええっとね、塩タンでしょ、上ミノにテッチャンにハラミとぉ
ナムルの盛り合せも、そんで最後はサムゲタンを持ってきてー。
塩タンはすっげー紙のようにウスかったけど美味しかった。でもウス過ぎー。
サムゲタンはなるほど滋味あふれる美味さ。一冬に三回も食べれば
寒さをぶっ飛ばし、勢い余って健康になってしまうって感じ。
本場韓国ではどんな味なんだろうと興味深々。
どの料理も鶴橋の某有名店よか美味しかったですばい。
こんど大阪でミーティングする時はココに行きましょう。井上さん、生嶋さん。
入って30分もすると満席になって、食べ終わって店を出たs時には
表に行列が出来ていた。

そうそう、マッカリは口当たりはイイのだけれど、このところ飲んでいる
友人の作る甘酒に比べると軽くて物足りない。
なーんて思っていたら新幹線に乗ってっから、すぐにグーグーと
眠ってしまった。
あぶなく夜食に広島のお好み焼きを食べるところだった。
[2005年2月15日 16時58分48秒]

お名前: トド    URL
こんにちは(^^)/ ベルリンさん

>ドイツもほかの先進工業国と同じで、野菜類は大型の工場生産品が多く、自国の工場だけ
>でなく、そういうのが得意なオランダからの輸入も多いです。
 オランダはハウスなどの施設園芸の最先端の国ですね。
 多雨の国、日本では「これからの農業は施設園芸だ」の声もあります。
 オランダ製ハウスは高価なので国内の業者も参考にして作り始めています。

 花の球根なども良いようで、機会があればライデンに行ってみたいと思っています。


工業製品化している農産物
日本でもその動きはあります。大手町の銀行の地下金庫後を利用して
米や野菜を作る工場が今月オープンします。

発光ダイオードなど人工的な照明だけを使って野菜をつくる。完全制御型の植物工場は
全国で15カ所あり、そのほとんどは郊外。
コンピューターで室温を調節し、培養液や二酸化炭素を吹きつけることで、
農薬を使わないで栽培をする。基本的に土をあまり使わない水耕栽培が中心。
以上、4行は記事を抜粋しました。
宇宙船のコロニーでの野菜作りのシミュレーションとしては
面白いかもしれません。それに将来の人口増への対策として
このような方法しかないのかも知れません。
しかし、代用の太陽、代用の大地ではどうしてもミネラルの欠落などが
考えられます。それはそれで培養液などで補えばいいと考えているのでしょうが、
完全にカバーできるのでしょうか。
やはり、太陽と大地の恵みを活かした農法の方がローコストで
美味しいモノができるように思います。
[2005年2月3日 7時27分1秒]

お名前: ベルリン   
今日はちょっと長め。

>ン?酒の粕を食べるのは関西の方だけかと思っておりましたが関東の方も召し上がる
んですね。

こちらもその、基本的には西の人間でして・・・。

>うちは作り酒屋が近くにあったせいか、新酒をしぼる頃の期節には「酒の粕」が身近な
ものとなっておりました。

いいなあ・・・。

>子供のころ「粕汁」や「酒の粕」を火鉢で焼いたモノをおやつとして食べておりました。

そういうの食べたことあります・・・。

>>季節に伴う伝統の食べ物って、最近どうなっているんでしょう。
> ・・・塩の前に酵母がまぎれ込んだら‥‥それは醗酵するかしらん?
> えっまたそんなバカなことをよく思い付くね、あんたは。うーん、そりゃ醗酵する
だろうね。でもそりゃオイシイかどうかはわからんよ!って返事でした。
> ついイケナイことを考えてしまうワタシです。

って、研究心のある友達が井上さんには多いようなんですよ。そこが強み。かく言う
私も・・・。

> *日本はアルコール醗酵は個人に許されていないという世界でもあまり例をみない
不思議な国です。

改めて言われてみると、そうなんですか・・・と考え直してしまいます。ドイツ人は
外国に引っ越して現地にアルコールが全然無いと、自分たちでビール作ったりする
こともあるようなのです。ワインを自分でという話はそれよりやや頻繁に聞いたことが
あります。

ドイツは一時期まで産地直送が菜食主義思想などと一緒に受けていました。ところが
最近の報道を見ると、菜っ葉類などでは大手の工場で作った大量生産の方を推薦して
います。近所(地元)の小規模農家で作った菜っ葉には残留化学物質(恐らく農薬のこと
だと思います)があるので健康に悪いのだそうです。そんなのんきな事言って
いないで、さっさと小規模農家にも化学物質を減らす方法教えればいいのに、とつい
ハッパをかけたくなってしまいます。

ドイツもほかの先進工業国と同じで、野菜類は大型の工場生産品が多く、自国の工場だけ
でなく、そういうのが得意なオランダからの輸入も多いです。品物はサイズがどんどん
大きくなり、味はどんどん大味になります。私としては付近の小規模農家を応援したい。
付近の州の産業はつぶれほしくないです。あれこれ言ってないで、国や州がどんどん害の
少ない農業を奨励すればいいのにと。

ベルリンの付近は壁が開いて15年の現在も広々と野原が広がり、延々と緑の地域が続き
ます。井上さんも見たことがあります。都会のちょっと先があまりに田園風景なので
東京のような大都会から来ると驚く人が多いです。昼間見るとそこには何か植えてあって
時期が来ると収穫できるのです。道端にはりんごや梨の木もあり、極端な話、車を止めて
その辺に落ちているりんごを拾って帰ってもいいのです。

実は去年近所のスーパーで、6.5キロ入りのりんごを格安で売っていたので買ったのです。
近所の州の物だなどと書いてあったのにも惹かれて。最初は毎日ガリガリかじっていま
したが、6.5キロともなるとやはりいつか飽きます。それでりんごが可愛そうだと思い
ながらも暫く放りっぱなしになっていました。ドイツのりんごというのはかなり長持ちし
しなびることはあっても腐りません。さて、週末突然思いついてジャムみたいなのを
作ってみました。たまねぎのみじん切り器に皮をむいたりんごを入れ、細かくなったら
鍋に。そこへ砂糖を入れ、それだけでは物足りないというので、おろした生姜、ラムに
漬けてあったレーズン、ニッキの粉を。出来上がってからバニラ・ソースをかけました。
ドイツ人はこういう時すぐバニラ・ソースと言い出します。日本人だったら、りんごだけ
でも結構行けます。どうやら生姜とそのほかの味が競合するようなので、次回は生姜だけ
か、レーズン+ニッキだけにします。

ベルリンはITの都市にするんだなどと意気込んでいる人が多いのですが、そういう人こそ
栄養のある物を食べ、余暇には付近の農家に散歩に行ったりしないと。というか、産業が
全部 PC、メイル、アマゾン、UPI(宅急便)、配達ピザ、ファーストフードになって
しまうと、何かあった時に人間は生きて行けなくなるのではと心配しているのです。
外国人が横から口を出すべきではないとは分かっているのですが。
[2005年1月30日 14時41分9秒]

お名前: トド    URL
「黄金のカマは‥‥」
木鎌(キガマ)という道具がある。肉厚の刃をしており小木を切ったり
枝を払ったりと山での作業にはタイヘン使い勝手がよろしい。
ナタと同じような用途でもあるが、ナタよりも刃の部分が湾曲しており
対象物を逃さないように切るという点ではナタよりも使いやすい。

さて、去年山の畑でジャマな木を燃やして炭にしていた時のこと。
火付け用の段ボール箱を車からおろしていて、その中にいくつかの道具も
放り込んで一緒に運んだ。
前日に積み上げていた竹や木に火を付けて、他の作業を始めしばらくしてから
くだんのキガマが無いことに気付いた。おやおや車から降ろし忘れたかと
車にもどってみたが見あたらない。
何としたことだろう、確かに積んで、確かに運んだのに、と思い出しながら
やっと、段ボールごと燃やしたのではないかと思いが到った。
でもまさかそんなバカなことはやるまい、やるはずがあるまいと
燃え盛る業火に目をやりヒッシに記憶を呼び覚ます。

数時間後、大量のスミが出来上がってから、マダ信じられぬ思いで
太めの枝を持ちスミの中を探る。
コツリと音がして金属片を探りあてるのに大した時間はかからなかった。

自分では慎重な方であると思っている。いやそう思いたいのであるが、
時としてとんでもないポカをやるのだ。
ジイちゃんのころから三代に渡って大事にダイジに使っていた、
最も使いやすいカマはこうして灰になり、後にはナマクラになった
刃だけが残った。

それから、あちこちの金物屋に行っては、カマを手に取ってみるのだが、
刃の部分はともかく柄の握り具合が全くフィットしない。
使いこなれていないセイもあるのだろうが、グリップエンドのふくらみが
小さすぎて気にいらないのだ。
これでは長時間の作業をしていて、握力が弱くなった時に
手の中から抜け出てしまう。ストッパーの役をなさぬではないか。
「量産性の前にはいかに優れたデザインでも屈してしまう」
ということなのであろうか。
いやそのようなことを嘆く前に、まず自らのウカツさを呪わなければ
なるまい。

これ、そこのオッサン、そなたの燃やしたカマはこの黄金のカマか?
それとも‥‥
はいはい、そのうす汚い使い込んだフツーのカマであります。
ゴショウですから、そのカマを返してください。火の女神さま。
[2005年1月30日 8時4分42秒]

お名前: トド   
こんにちは(^^)/ ベルリンさん

ン?酒の粕を食べるのは関西の方だけかと思っておりましたが
関東の方も召し上がるんですね。
うちは作り酒屋が近くにあったせいか、新酒をしぼる頃の期節には
「酒の粕」が身近なものとなっておりました。
子供のころ「粕汁」や「酒の粕」を火鉢で焼いたモノをおやつとして
食べておりました。
お餅のように少しふくらんで、そこがコゲて良い香りだったのを
記憶しています。酒の粕自体がアルコールを含んでおりますので
たくさん食べると赤い顔になります。もちろん‥なっていたと思います。


>季節に伴う伝統の食べ物って、最近どうなっているんでしょう。
山梨のぶどうの先生からいただいた「手作り味噌」が大変に美味しくて、
今年は自分でも作ってみようと思っております。
大豆を柔らかく炊き込んでツブして、コウジを混ぜて、塩を入れて‥‥
いや、いや、塩の前に酵母がまぎれ込んだら‥‥
それは醗酵するかしらん?
さっそく、そちらの方面をキチンと勉強された農大卒の知人に電話。
醗酵するんでしょうか?
えっまたそんなバカなことをよく思い付くね、あんたは。
うーん、そりゃ醗酵するだろうね。でもそりゃオイシイかどうかは
わからんよ!って返事でした。
ついイケナイことを考えてしまうワタシです。

 *日本はアルコール醗酵は個人に許されていない
  という世界でもあまり例をみない不思議な国です。

日本でもスローフード運動の後押しを受けて伝統的な食文化を
見直そうという動きはあります。
まあ、そんなに大上段に構えなくても、流通ルートに乗っている
大量生産の品よりも、自分で材料を吟味して作ったモノの方が美味しい
とはみなさん気付いているようですね。
それが「産地直送」が受けている原因になっているとおもいます。
[2005年1月30日 7時47分10秒]

お名前: ベルリン   
>今は友人の作ってくれた自家用米の酒にすっかりはまっていて日々、米のうまさを
味わっています。

酒を取った後の粕にはまっていて、今年は粕汁と甘酒(?)が実現しました。材料が
揃わないので入れた魚はしゃけではなく、こちらで手に入る白身の魚でしたが、それでも
粕汁もどきの味がしました。子供の時は色々な具の入ったおいしいかす汁をほとんど
毎年正月の頃に一、二度食べていました。甘酒もどきは粕を溶かして、砂糖と生姜を
入れるだけ。本物の甘酒はもっと複雑なことをするのかもしれませんが、そこまでは
知らない。でも私の生活条件の中ではうれしい出来事でした。季節に伴う伝統の食べ物
って、最近どうなっているんでしょう。特に若い人たち、都会に住んでいる人たちは?
[2005年1月29日 14時41分22秒]

お名前: トド    URL
1月28日(金)
本来はもう少し暖かい時期にすませておきたかったのだけれど、
今ごろになってセッセとぶどうの剪定をしている。

うちのぶどうの木は1.8mの高さで左右に分けて、両方向にに7.5mほど枝を伸ばしている。
上から見ると、その太い枝にムカデの足のように、およそ20cm間隔で
元の直径15mm長さ1mくらいの枝が出ている。
その枝にはもう節ごとに芽が出る準備が整っているのだが、
元に近い1芽だけを残して枝(ムカデの足の部分)を切り落としてしまうのだ。

春になると、残した1芽が育ち、再び1mほどの枝になり、その枝に1房だけ
ぶどうの実をつける。以後は毎年この繰り返しをすることになる。

ところで、枝の切り口はそのまま放っておいても治癒するのだが、
あまり大きな切り口には乾燥防止のために「○○○」を塗ります。
さて、この「○○○」って何でしょう?
ちゃんとした薬品もあるのですが、一般的には木工用のボンドを塗ります。

これはぶどうの木だけじゃなくてサクラや他の木でも同じです。
そうそう、庭木を切る場合、特に太い枝を切る時には
水平に切らないように、地面に対して垂直にノコを入れてください。
これは水平だと、どうしても雨がたまって、木がくさりやすくなるからです。
もちろん切り口には木工用のボンドを塗った方がいいですし、
できれば雨除けのカンカンでもかぶせると尚いいですね。

ってことで、ぶどうが終わったら樫、サクラ、ビワの木に登らなくては
ならないのであります。


こんにちは(^^)/ ベルリンさん
>Sideways
>ストーリーは独身最後の1週間を
>友達とワイン、ゴルフ三昧で過ごそうと思い立った中年男2人のロード・ムービーです。
こっ好みです!見ます。見ます。
カリフォルニアのぶどう畑も見たいですし。

ワインと言えば、一時かなりワイン好きになりかけていたのですが
小休止しています。
今は友人の作ってくれた自家用米の酒にすっかりはまっていて
日々、米のうまさを味わっています。3月には気温が高くなって
変質するらしいけど、それまでは他の酒を飲む気がしません。
[2005年1月28日 23時16分37秒]

お名前: ベルリン   
お久しぶりです。

この間とても地味な Sideways という映画を見たのですが、オスカーやゴールデン・
グローブにどんどんノミネートされ、いくつか賞も取ってしまいました。この作品の中に
カリフォルニアのワイン畑とそこで取れたワインがどんどん出て来ます。食用の葡萄
ではありませんが、外のロケも多く、トドさんには楽しいかもしれません。

とても地味なので一般向きの映画ではないと思っていたら、賞をどんどん取る様子
なので、DVDになる日も近いのではないかと思います。ストーリーは独身最後の1週間を
友達とワイン、ゴルフ三昧で過ごそうと思い立った中年男2人のロード・ムービーです。
[2005年1月28日 16時18分4秒]

お名前: とど   
わが家のぶどうは栽培方法がちょっとまわりとは違っている。
主たる違いは「減農薬」「低肥料」「小木・草生栽培」てなところだろうか。
美味しいぶどうを作るには、この栽培方法が最適と思っているから
ヘーキな顏して栽培している。それでも時々は不安にかられる。

ワタシの場合は熟れ始めた時、よその畑のぶどうの房のみごとさ、
ツブの大きさに圧倒されて寡黙になって帰ってくる。
うむむ、あのように大きくて立派なぶどうを作りたい。と切に思ってしまう。
うぬぬと煩悶してしまう。
対処方法はその「大きくて」「立派な」ぶどうを口に入れてみるコトだ。
のどに詰まりそうなほど大きくてプリプリのツブを口に入れたとたん、
ナンダこんなもんかと思ってしまう。見かけほど美味しくはないのだ。
これはワシラが目指すぶどうじゃない。とひと安心する。

かみさんは外見はもう一切気にしていないのだが。
それでも不安になる時はあると言う。
収穫が半ばを過ぎる頃、
うちのぶどうはこんな味でいいのかしらん?
初期のころに比べて味が落ちてきているのではないのかしらん?
とフト思うらしい。
この場合も解決方法は同じで、やっぱり他所の畑のぶどうを食べてみる。
いくつかの園のぶどうを食べて、なーんだやっぱりうちのがいっちばん
美味しいじゃん。と安心するのである。

へっ?自分とこのぶどうを自慢してるだけじゃないかって?
はいはい、自慢しているのであります。あはは。

毎年、8月の終わりから約一ヶ月くらいは、味見と不安解消のために
ひたすらぶどうを食べ続けております。
[2005年1月28日 7時38分50秒]

お名前: トド    URL
「藤の木を庭に植えるもんじゃない」
‥‥‥‥‥と言う言葉がある。
これをワタシは「藤」はツタ系の植物であるから、他の木に巻き付いて、
その元木を枯らしてしまう。「元木」=「家」に災いを成す存在である
ということなのかと推測していた。
母は藤の花は下がっていて、その「下がる」って語感のイメージが悪いからでは、
と考えていた。

ところが先日、松の剪定を頼んだ庭師のキイチさんに聞いてみたら。
まあ、そんなような意味合いもあるのかも知れないけれど、だいたい藤の木は
大変に勢いがある旺盛な木なんだよ。
株元を掘って見とーみぃ。よー根を張っていてしかも太ぇから。
ちょっと幹から離れたところを掘っても、でえれえ太い根が出てくることもあるんじゃ。
じゃからなぁ藤の木を屋敷に近いところに植えると、そん根は家の下にもぐり込むじゃろ。
最初はどうって事はねーけど、次第に太くなってくると、家が傾くことだって
あるんじゃ。そいじゃけー、庭なんかに植えんほーがええんじゃ。

なるほど、納得した。
そんなわけで、わが家の玄関ワキの軒の下、コンクリートを敷いた部分がひび割れている
原因がやっとわかった。
[2004年12月7日 23時16分47秒]

お名前: とど    URL
久しぶりの書き込みです。

なんだか夏から秋にかけての季節はドトウのように過ぎ去ってしまった。

今年からぶどうの通販を始めたのだが、多数の友人・知人に助けられて発送の
1ヶ月前の7月末には完売通知を出さざるを得なかった。
大好評で‥‥と言うよりも、まだ収穫量が少なかったというのが真相である。
数人の方にはとうとうお届けできなかった。すまんかったです。
はなはだ面目ない。
しかし、襲いかかるいくつもの台風の中、予約いただいた方々にはなんとしても
届けなくてはならないと思い、風の力を削ごうとヒッシでジタバタした。
今年は収穫までハラハラの仕通しだった。

反省すべき点がもう一つ。
「渋みやエグ味を極力なくした、自然でピュアな味」と言っているにもかかわらず
一部の畑でシブいぶどうが出来てしまった。
もちろんこのぶどうは一切、外部には出さなかった。
しかし、原因の見当がつかなかったので、九月末に山梨の老師に相談に出かけた。
老師は「特定の時期に水分が足らなかったんだろ」と明解に答えてくれた。
さすが、我が師である。自分一人では十年かかっても分からんかったであろうな。

その他にもいくつかアドバイスをいただいたので、それを試してみたくて
今は早く春にならないかと心待ちにしている。
[2004年12月1日 8時31分38秒]

お名前: とど    URL
カラスは白い色が好き?

ぶどうの袋かけ作業が完了した。
熟期まであと55日ほどあるのだが、緑の葉の中の白い袋は目立つらしく
カラスがちょっかいを出してくる。
せっかくキチンとかけた袋をあちこちで破ってくれる。
でもぶどう自体には被害がない。
袋を開けたものの「な〜んだ、まだ熟れてないじゃないか」って思っているようだ。

そういえば、イノシシ除けになると聞いてセッケンを苗のそばに置いたら
すぐにカラスがくわえて持ち去ってしまった。
カラスって白い色が好きなんか?ピカピカのモノを集めるとも聞くし、
白ピカは好奇心を刺激されるんかな。

通常、このあたりのぶどう園では、鳥害には「鳥よけネット」で
畑全体を包んでいる。
最も効果的な方法であるが、デメリットとしてコスト、手間そして
風通しが悪くなって病気発生の原因になるコトもある。
なにより見た目がブサイクじゃないか。
だから、うちはネットはしない。

去年のカラスやひよどり対策はCDと磁石を2mおきくらいで、枝に下げた。
全体では効果は有ったと思うが、畑の端っこの房はやられた。
カラス連中のなかにも、磁力で頭の中をぐしゃらぐしゃらに引っ掻き回されても、
もーワシええもんね。ぶどう好きなだけ喰うたるもんねの決死隊が居るに違いない。

で、今年は木酢液(モクサクエキ)を試してみた。
一年分集めたシャルドネチューハイの缶に、ニンニクフレーバーの木酢液を
20cc入れて枝の間に下げた。
そしたら、なんとパーフェクト。一切の被害がなくなった。
カラスはシャルドネ缶、ニンニク、木酢液のいずれかがキライらしい。

ぶどうの甘い香りがあたりに漂うころには、磁石さんとCDさんにも
加勢してもらうつもりである。

次はイノシシ対策。こ奴は手強いぞ!


*ベルリンさ〜ん 元気ですよ〜。映画の話楽しく読んでま〜す。
[2004年7月1日 23時15分58秒]

お名前: ベルリン   
お元気ですか。記事楽しみにしています。
[2004年6月30日 23時35分58秒]

お名前: とど    URL
タイトルの「ぶどう畑をめぐる冒険」はもちろん村上春樹センセの「羊をめぐる冒険」に
あやかりました。
でも、ここには「ぶどう男」も「ぶどうホテル」も出て来ないし、
要するにぶどう畑をめぐってのスリリングな冒険譚には‥‥きっと‥‥なりません。
強いて言えばイノシシさんやタヌキさんカラスさんとの攻防くらいでしょうか。
だいたいは単なる農作業日誌です。‥‥たぶん。

ぶどう作りのシーズンインは、心情的には芽が出始める5月の連休のころなので、
そのころからこの小文もスタートしようと毎年思うのだけれど、毎年出遅れてしまう。
去年だって「キャッチャーインザぶどう畑」を7月からスタートしてるってことは、
この時期のワタシはすっごく忙しいからなんだ。きっと。


さあ、ぐずぐずしている間に、早いぶどうはすっかり大きくなって直径20mm以上の
粒になってしまった。20mmってサイズは十分食欲をそそる大きさだ。
あと50日もすれば、もっと大きくなるし、柔らかくなって色も付いて
ちゃんとしたぶどうになっているはず。

今は房の形や粒の数をチェックして袋を次々にかけている。
かっちりとした形にまとまっていて、32粒ってのが理想の房形なんだけど、
もちろん、うちのぶどうは個性豊か‥‥って言うかマチマチの形である。
正直言うと技術的な問題なんだけど、そんな事より、より健康的で
より美味しいぶどうを作りたいから、見かけはあまり気にしていない。

このところ2回続けた苦土(マグネシウム)の葉面散布のせいか
葉っぱが分厚くてしっかりしている。これにはとっても満足。
葉は分厚くて小さいのが理想とされている。
厚い葉っぱは病気に強く、小さければ重なりあった下の葉にも陽光があたり
光合成がしやすいと言う理由である。

去年の悪夢のような長雨に比べ、今年は順調。
太陽の恵みを浴びて、どこの畑も美味しい果物ができるはず。
[2004年6月30日 14時19分30秒]

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