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コンビニ探検隊



石臼挽き蕎麦粉の八割蕎麦 198円 セブンイレブン

 大晦日に、どこで年越しそばを食べようか迷っていた。

 有名店はおそらく一日中満員だろうし、そういうところに一人で入っていくのも気が引ける。また例え座れたとしても、周りが騒がしいだろうから、落ち着いて食べられない。

 かといって、大晦日に立ち食いそばも味気ないではないか。

 どこかの店で持ち帰り用のものを買ってくるという手もあるが、ほとんどの店が2〜3人前単位でしか売っていない。私のような一人暮らしの者にとっては、いささか量が多い。

 スーパーやコンビニに行けば、これまた商機到来とばかり、年越しそばとして、茹で麺や、レンジに入れるだけのものが売られている。もちろんカップ麺という選択もある。

 しかし、長年そば屋をやってきた私としては、これらのものはやっぱり抵抗感がある。「どうしよう」と思っていたところに、[セブンイレブン]で生のそばを売っているのを見つけた。しかも一人前ずつで売っている。これだ! 今年の年越しそばはこれにしよう!

 鍋にお湯を沸かして、麺をほぐしながら入れる。説明によると茹で時間は2分30秒から3分。2分30秒の時点で、箸ですくってみて柔らかさを確かめる。いいみたいだ。ヤカンの蓋を開け、ザルを上に乗せて鍋の中身を空ける。ヤカンには蕎麦湯だけ入り、ザルには麺が残る。麺を水で洗う。冬だから冷水を用意しなくても十分に冷たい。水をよく切ってお皿によそう。袋に入ったそば汁を猪口に入れて完成。

 そばの量は思っていたより多い感じ。私の好みからすると、もう少し細い方がいいのだが、それは人それぞれの好みだろう。結論から言うと、198円というこの値段からすると、もう、そば屋はお手上げだ。かなりおいしい。夢中で食べてしまった。

 食べ終えてから、ヤカンに入れた蕎麦湯を、さらに沸かして、汁に入れて楽しんだが、汁にはダシがよく出ている。決していやな風味がしない。市販のそば汁はがっかりすることが多いが、これは及第点だろう。甘みがやや強いかなとも思ったが、これも人それぞれの好みだろう。

 冷たいそば用と、暖かいそば用の二種類があって、冷たいそば用にしてみたが、来年も販売するなら、今度は暖かいそば用を試してみたい。

 と言うより、これ、一年中売ってくれないかなぁ。

2013年1月1日記

静かなお喋り 12月31日

静かなお喋り

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