コンビニ探検隊

レンジで温めみたらし団子　１６０円 温めて美味しいとろけるスフレショコラ　１９５円 セブンイレブン 　『初天神』という落語を御存知だろうか？ 　おとうさんが息子を連れて天神様にお参りに行くと、物売りの屋台が出ている。子供がやれ飴玉を買ってくれだの、団子を買ってくれだのとせがむ。子供に負けて買ってあげるのだが、団子屋の屋台の前で、蜜にするか餡子にするか訊かれ、父親は蜜は垂れるので着物を汚しかねないと餡子を注文する。ところが子供は蜜の方を食べたがる。子供に負けて蜜にするが、やっぱり垂れてくる。父親は蜜だけを全て舐め取って子供に渡すという場面がある。 　ここでいう蜜とは、普通に考えると、みたらし団子のことではないかと思われる。私も子供のころは、団子といったらみたらし。餡子の団子は好きではなかった。それでもやっぱり串に刺さったみたらし団子は食べにくいものだった。蜜は垂れてくるし、串から団子を引き抜くと口が蜜でベトベトになったりした。串を掴む手までベトベトになってしまう。それでもみたらし団子の魅力は今でも私を惹きつけてやまない。 　セブンイレブンが暖かいスイーツというコンセプトの商品を始めた。その中のひとつが、レンジで温めみたらし団子。これは盲点を突かれた思いだった。これまでみたらし団子というと、温めずにそのまま食べていた。もちろん熱い日本茶は欠かせないが。 　この商品の凄いところは、『初天神』のような心配を一気に解決してしまったところにある。なるほど串に刺してあるのではなく、カップの中に団子を入れ甘辛いタレがかかっている。レンジで温めて串や楊枝やフォークでを使って食べればいいのでだ。これなら手は一切汚れない。 　しかもお値段が１６０円という手ごろさ。スーパーなどで売られているみたらし団子は、だいたい３本程度をパックにしている。３本は多いんだよなあと思う私にとっては、この量も値段も手ごろな商品はうれしい。 ２０１１年１１月１３日記 このコーナーの表紙に戻る

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