December.28,2000 憧れの[ししっぽ]

        輪島の[しゃもじ屋]という料理屋が、テレビのグルメ番組で紹介されていた。何でも朝市などで買ってきた魚介類を料理してくれたりもするらしい。レポーターは、[ししっぽ]なる魚を持ちこみ、炭火で塩焼きにしてもらっていた。

        この[ししっぽ]なる赤い魚、エビしか食べないそうなのだ。そして、何と、この魚を食べると、エビの味がするというのである。面白いではないか! 是非食べてみたい! 「ばか、何言ってるんだ、エビの味が好きならエビを食べればいいじゃないか」と言われてしまいそうだが、それじゃあ、元も子もない。

        これは、さっそく問い合わせねばなるまい。毎度お馴染み、金沢の下地さんである。さっそくメールを打つと、返信してくれた。それによると、輪島の[しゃもじ屋]は観光地化されていて、お薦めできない。金沢にも[しゃもじ屋]はあって、こちらは地元の人しか来ない安くて旨い店だから、さっさと金沢へおいでとのことでした。

        よおし! 来年は金沢に行くぞお! 果たして[ししっぽ]に出会うことは出来るだろうか?


December.24,2000 黒米アイス

        順序が逆になってしまったが、最初に口に入れた黒米はこの黒米アイス。持って帰ったら溶けちゃうもんね。修善寺の参道のベンチに腰掛けて、いただきました。いかにも穀物って感じの味のするアイスクリーム。派手な味じゃありません。でも、お寺の木のベンチで太陽を浴びながら、のんびりと食べるには最適。

        原材料名を読んでみた。[生乳・生クリーム・黒米・糖類(水アメ・グラニュー糖・ブドウ糖)]はいいとしてだ、最後の[赤カブ]って、どういうことだ?


December.20,2000 黒米粥

        黒米を買って帰ろうかと思ったのだが、なんだか炊くのが面倒くさいなあと思ってしまった。そのとき、ふと目に止まったのが、[黒米粥]なるレトルト食品。これなら、暖めるだけだから手間いらず。

        このまま、お湯の中に入れて暖めればいいかなあと思ったのだが、調理法が一切書いてない。封を切って鍋にあけた方が、温まり具合が見れていいやと、小さな鍋にあけて暖める。ふつふつと煮立ってきたところで火を止め、お茶碗によそう。

        これ、舞茸入りとなっているけれど、原材料名を見ると、「黒米(玄米)・烏骨鶏スープ・クロレラ・白米・ハト麦・くこの実・舞茸・塩・日本酒」となっている。どうやら一般的に、黒米を炊くときは白米と一緒に炊くものらしい。白い米もチラチラと見える。どうやら上の方に浮かんでいるのが黒米らしい。黒米は玄米のままで炊くのが、これまた一般的らしい。普通の玄米は茶色をしているが、なるほど黒米は黒い。というより小豆色。お汁粉みたいな色合いだ。

        黒米を何粒か集めて食べてみる。普通の玄米の味だが、なんだか味が濃いような気がする。ふうん、これが黒米かあ。私が20代前半のころ、我家では玄米食だったから抵抗はない。美味しいですよ、これ。烏骨鶏のスープも、よくダシが出ていて美味しい。くこの実が口の中に入ると、アクセントが効いて、うれしくなる。なんとなく体にいいお粥を朝からいただいたなあという感じ。もう少し買ってくればよかった。


December.15,2000 黒米ビール

        西伊豆の帰りに修善寺に寄ったのだが、駅前の土産物屋で、こんなものをみつけてしまった。

        [黒米ビール]? 何だこれ? 店員さんにさっそく訊いてみた。
黒米って何ですか?」
「黒米って、黒米ですよ。ほら、それ」

        見ると、やはり店先で[黒米]なるものが売られていた。

        何なんだろう、これ? とにかく、珍しいものが好きな私は、[黒米ビール]を買って帰った。冷蔵庫で冷やしておいて、数日後に取り出した。ラベルを見ると[御殿場高原ビール]の文字が見える。ははあ、あそこで作っているのかあ。裏に解説が書いてある。

「黒米ビール」とは・・・
古代の息吹きを感じさせる深い色合い。原料に滋養強壮効果の高い黒米をブレンドした、体にいいビールです。

        うーん、よくわからん。そんなことは、どうでもいいかと飲んでみる。なかなか香ばしい味わいの美味しいビールです。でも、いったい[黒米]って何だ? ここは、伊豆出身であり、しかも農作物に詳しい金沢の下地さんに問い合わせるのが一番! というわけでメールをしたら、さすがですね、こんなホームページを教えていただいた。なあるほど、古代米の一種で、静岡にその生産者のひとりがいるのね。下地さん、どうもありがとう!

        でもこのホームページでは黒米で作った食品として、黒米うどんと黒米そうめんしか出ていない。黒米ビールはどうしたのだろう? 実は私は黒米ビール以外にも黒米を使った食品を修善寺で目にした。それは・・・・・・・・・次回のお楽しみ。


December.10,2000 修善寺駅の[あじ寿司]

「ねえねえ、これ、帰りのオードリー航空で出た機内食の[あじ寿・・・」

ぼかっ!

「い、痛てー!」


December.8,2000 [ときわや]の朝食

        おはようございまーす。[ときわや]で出た朝食でーす。

乳酸菌飲料
あじのタタキ、イカ刺
あじの干物
茶碗蒸
蒲鉾、山菜
しらすおろし
ひじき、絹さや、エビ
ハムサラダ
海苔
梅干
漬物
味噌汁(エビの頭ねぎ

        さすが港町。朝から刺身が付くのはうれしいなあ。あじの干物だって、その場で焼いて食べる方法だから、あったかいのが食べられる! よく、つめた〜くなっちゃったのが出てくるでしょ。こういう自分で焼く方式の旅館が最近増えてきたのは、本当にうれしいですね。それと、[ときわや]さんで感心したのが、写真左下に写っている乳酸菌飲料。健康のことを考えてくれている細かい心遣い、感謝、感謝! えらい!

ご馳走様でしたー!


December.5,2000 [ときわや]の夕食

「いやあ、ロスの夜は楽しかったなあ。トキワーヤ・ホテルの名前が入っているハウスワインを飲んでさあ」
「・・・・・・・・・・・」

「いい気持ちになって、何だか外へ食事に行くのが面倒になっちゃってね、夕食はルーム・サービスで済ませることにしたんだ」

「お前さあ、そういう事言っていて、自分で虚しくならないか?」
「――――――――――――うん。――――――――あーあ、たまには海外旅行でも行って、自分のホームページにドカーンっと載せてみたいなあ」

        [ときわや]の夕食は豪勢でした。
付出し(むかご、栗、ゼリー、かんぴょう)
高足ガニ
てんぷら(トロボッチ、シシトウ)
舟盛り(まぐろ、エビ、鯛、サクラエビ)
エビ塩焼き
ホイル焼き(エビ、ホタテ、白身魚、うずらの卵、シイタケ、ピーマン、タマネギ)
尻高の煮物
エビサラダ
タコと食用菊の酢の物

これらのあとに、さらにまぐろのずけ寿司
味噌汁(ギンダラ、渡りガニ、白菜)
漬物

これで終わったと思ったら、さらにフルーツの盛り合わせ、餅菓子。
さすがに、全部は食べきれなかった。大満足。

        エビがいろいろな調理法で出てきて、うれしかった。ただですね、[ときわや]に限らず、戸田の町は、高足ガニとトロボッチという名の深海魚を名物にしているのだけれど、それほど美味しいものとは私には思えない。高足ガニは確かに大きいし見た目が派手なのだけれど、味がなんかツマラナイんです。やはり、ズワイ、タラバ、毛がにに較べちゃうと落ちる。またトロボッチも珍味ではあるのかも知れないけれど、それだけのことでした。特別に旨いとは思わなかった。まあ、それ以外のものが及第点以上の味でしたから、文句はないですけれどね。


December.2,2000 鶏ごぼうおこわ弁当

「これね、オードリー航空で出た機内食」

「おい、昨日に続いて何言ってるんだよ! これはどう見たって電車の中じゃないか! 左側は電車の窓だろ! 飛行機の窓はこんな形してないぞ!」
「あっ、あの、あのね、オードリー航空は最新型のジェット機だからさ・・・」
「う、嘘つけ! だいたいだな、こ、これが機内食であるわけがないだろうが! おい、[鶏ごぼうおこわ弁当]って書いてあるぞ。ああー! これは東京駅で売っている駅弁だろうが!」
「えっ! そうなの? そうかあ、日本の駅弁もついに機内食に採用されるようになったか」
「こ、この! よくも白々しく・・・・・・・」
「それでは、恒例の駅弁・・・・・・じゃなくて機内食チェッーク!」
「勝手にやっとれ、ばか!」
「ええっとね、オカズがタラの粕漬、カマボコ、ホタテの煮物、それとこれはバイ貝かなあ。それとね、野菜の煮物がカボチャ、サヤインゲン、里芋、コンニャク、レンコン、昆布、ニンジン。ね! なかなかヘルシーな弁・・・機内食でしょ」
「・・・・・・・・・・」
「それになんと言っても、おこわめしが旨い! ボクさあ、おこわって大好きなんだよね。もち米が好きなのかなあ。赤飯とかさあ、好きだなあ」
「お前みたいのを、おめでたい奴って言うんだよ! ばか!」

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