June.19,2001 長老古酒15年もの

        沖縄といえば泡盛。寝酒は泡盛と決めて酒屋へ。いろいろと試飲させてもらったが、やっぱり古酒になるほど味もまろやかになるし、風味もよくなる。ついに少々高いとは思ったが[長老]という銘柄の15年ものを買ってしまった。これは本島の北谷(ちゃたん)で作られている泡盛。

        これまで、泡盛なんて呑んだことがなかったのですが、いやあ、いいもんですねえ。ウイスキーなんかより、よっぽど旨い。もっともウイスキーもそれなりの値段を出せば、いいものが手に入るのかもしれないけれど・・・。沖縄の若者が泡盛に戻ってきているというのも、うなずける旨さだ。そういえば沖縄サミットでも、各国の記者用にワインやら日本酒やらを用意したそうだけど、意外と泡盛に人気があったという話を聞いた記憶がある。東京に帰っても、ちょっと泡盛にハマってしまいそうで怖い。古酒っていい値段するんだ、これが。

        [長老]呑みながら、眠りの世界へ。翌日は沖縄本島観光だ。


June.14,2001 那覇の夜は[百甕]で決まり!

        源ちゃんから、沖縄へ行くなら是非ヘリオス・ビールを飲んで来いと言われていた。沖縄のビールといえばオリオンと相場が決まっていると思っていたから、ヘリオスって何だ?と不思議に感じたものだった。まあ、ビール好きの源ちゃんのお薦めとあれば間違いないだろう。国際通りの中ほどに直営店があって、生ビールが飲めるという。2階は沖縄料理も出す居酒屋になっているからと言われ、これなら一石二鳥。よおし、沖縄初日の夕食はここでとることに決定!

        店はすぐに見つかった。トントントンと2階へ。[百甕]と書いて、[モモガーミ]と読ませる。さっそく生ビールを注文。バイツェン(白生)、ペールエール(赤生)、ポーター(黒生)、酵母入りラガーと飲んでみたが、どれも凄く旨い。私、オリオン・ビールの大ファンなのだが、これは寝返りたくなってしまうほど。特に私のお薦めは、フルーティなバイツェンとコクのある黒生ビール。つきだしには冬瓜と鶏の味噌煮。酒のみの気持ちをくすぐってくれるじゃないの!

        沖縄にきたからには、まずはこれ。ゴーヤチャンプルーだ。

        市場でゴーヤを見たら、物凄く安い。東京で買う半値以下。逆上して荷物になるというのに買い込んでしまった。それとフチャンプルー。これは、麩と野菜を炒めたもの。フイリチィーともいう。これも逆上して帰りがけに沖縄の麩を購入。これらの料理は帰京後作って食べたのだが、それはまた後日書きますね。

        あと美味しかったのが、青パパイヤと海老の生春巻。そして極めつけはこれ。[その場でゆし豆腐]

        豆乳の入った鉄鍋を食卓で火にかけ、ニガリを入れて煮たてる。豆乳が固まったら出来上がり。アツアツのドロドロ豆腐なんですが、甘くて美味しい。へえー、豆腐って出来たてのアツアツ状態の方が旨いんだ。普通、こういうの食べられるの豆腐屋さんだけだよね。いいなあ、豆腐屋さんに知り合い欲しいなあ。ウフフ、でもね、ボクの作る卵焼きも実は焼きたてが旨いんだよなあ。店に出すのは冷めてキチンと固まっているやつ。本当は、まだ固まりかけのアツアツなのが旨いんだよ。


June.10,2001 海の香りがたまらなく旨いシャコ貝

        那覇の牧志第一公設市場の1階の魚屋で好きな魚を購入して、2階の食堂に持ちこむと、お好みに応じた調理をしてくれる。お客ひとりにつき500円。まず、エビかカニが食べたかった。店の人は伊勢エビを薦めてくれたが、伊勢エビはそう珍しいものでもないし、せっかくだからまだ食べたことのないアサヒガニにする。ちょっとヘンな格好のカニだけれど旨いんだそうな。

        それと、是非食べてみたかったのがシャコ貝。これも初めて目にした。

        魚屋のお姉さんに、あと何か刺身にできる魚は何かと訊いてみたら、赤くて大きな魚を持ち上げて「これが旨い」という。「じゃあ、それちょうだい!」

        名前の知らないその魚は、半身を刺身、もう半身はあんかけ炒め、アラはスープにしてもらう。オリオンビールの生を飲みながら待つこと久し。刺身が到着する。

        サービスでマグロとアオブダイ、それに海ぶどうとモズクを付けてくれる。名前の知らない赤い魚は、決して不味くはないのだが2〜3切れ食べたら、「もういいや」という味。なんかつまんない味なんですよ。アオブダイに到っては、もう二度と食べたいと思わないくらいヘンな味。サービスで付けてくれたマグロが実に旨く感じる。やっぱりマグロは偉いなあと思う。ひょっとして刺身にして旨いのは北の方の魚で、南海の魚は刺身に向いてないのではないかと思えてくる。

        シャコ貝は・・・そうですねえ、海の香りがするというのでしょうか。好き嫌いが出ちゃうところでしょうが、私はこの、海臭さが気に入りました。こうなるとビールじゃ物足りない。「おねーさん、泡盛ちょーだい!」。[菊の露]の古酒を水割りにして呑む。かーっ、うめえー!

        沖縄のモズクは本土のものと違って徹底的にヌメリを取ってある。これがまた旨いのだ。沖縄の人に言わせると、「なんで本土の人はあんなヌルヌルのものを食べるのだ」と言うらしいが、あのヌルヌルはヌルヌルで旨いんですがね。まあ、沖縄式の食べ方も、これはこれで旨いと思う。

        写真中央に乗っているのが海ぶどう。これはたいそう気に入ってしまって、帰りがけに買って帰った。東京で刺身のツマにしようと、冷蔵庫から取り出したらしぼんでしまっていた。あとから沖縄出身の人に聞いたら、海ぶどうは冷蔵庫に入れてはいけないんだそうな。そうかあ、南国のものだものなあ。寒さには弱いんだ。可哀想なことしちゃったなあ。

        アサヒガニが茹であがってきた。身がビッシリ付いていて、ミソもたっぷし。身はしっかりしていて・・・何と言うのだろう・・・ちょうどエビとカニの中間のような味がする。これには大満足。とても甘みがある。ワサビをちょいと付けて食べてみたらどうだろうと瞬間的に思いつく。刺身に付いてきたワサビを付けて食べてみたら、これがまた大正解。カニの甘さが、より増した感じ。

        魚のあんかけとスープが出てくる。やっぱり、南国の魚は火を通した方が旨い。このあんかけはもう中華料理なのだが・・・そうだよなあ、もう台湾に近い位置だもんなあ、沖縄って。スープは味噌汁。甘みの強い味噌で、これがまた旨い。食卓に置かれたコーレーグース(島とうがらし)をかけて食べる。これは沖縄の唐辛子を泡盛で漬けたもの。これを数滴たらすと、締まった味にって旨い。こんなものは各家庭で唐辛子と泡盛を買ってきて作るんだろうが、私も沖縄土産にひと瓶買ってきた。これがまた病みつきになる味で、いろいろな料理にかけて食べている。ふわあ、酔っ払っちゃったよお!


June.5,2001 サーターアンダギー

        那覇の街でサーターアンダギーを見つけて食べたときは、妙に懐かしい想いにかられてしまった。まあ、ようするにドーナツなんですがね。まあるくて、ゴツゴツしてるの。

        今みたいに[ミスター・ドーナツ]なんかが無かった頃は、ドーナツといったら菓子パンの一種で、パン屋で買ったもの。ねじれドーナツやら、あんドーナツなんていうものもあったけれど、普通は真中に穴が空いてるのが一般的。

        普段は、そういうものを買って食べていたのだけれど、時々、母がドーナツを揚げてくれるときがあった。なにしろウチは蕎麦屋だから小麦粉は大量にある。油だっていつでも天ぷらを揚げられるように用意してある。ウチでおやつというと、母の作ってくれたドーナツを食べるのが圧倒的に多かったような気がする。小麦粉に砂糖、卵、牛乳、ベーキング・パウダーを混ぜて練り合わせる。あとは適当な大きさに丸めて、油に入れて揚げるだけ。そう、このサーター・アンダギーそっくりの味してましたね。

        市販のドーナツは表面がシットリして柔らかいのに、母の作るドーナツはゴツゴツしていた。「ねえ、母さんの作るドーナツは何で真中に穴が空いてないの?」と言って困らせた記憶もある。そういえば最近作らなくなっちゃったなあと思いながら母とサーターアンダギーを齧りながら歩いていたら、「今度久しぶりに作ってみようか」と母が言いだした。今度は沖縄流に黒糖を使ってみよう。

このコーナーの表紙に戻る

ふりだしに戻る