July.18,2002 冷やっこスープ

        本当に旨い豆腐屋に行くと、「何もかけないで、召し上がってください」と言われる。そう、そういう店の豆腐は醤油などかけなくても自然な甘味などがあって、十分に美味しい。ただ、そういう豆腐が近所で簡単に手に入るわけでもないから、普段はネギ、おろし生姜、鰹節、紫蘇などを乗せ、醤油をかけて食べる。ところが以前から思っていたのだが、生醤油というのは冷やっこには少々きつい味だ。豆腐の風味が殺されてしまう。だいたい醤油も豆腐も原材料が両方とも大豆というのが不思議な感じがしたのだが、こんなこと思うのは私だけか? それが、最近気がついたのは豆腐屋さんに置いてある[冷やっこスープ]なる商品。



        これが冷やっこに実によく合う。生醤油と違って、マイルドな口当たりなのだ。生姜、鰹節、昆布のだしなどを使って醤油と合わせたものらしい。以来、冷やっこにはこれが欠かせなくなってしまった。インターネットで製造元のヒガシマル醤油を検索してみると[ひややっこつゆ]となっていたが、おそらく同じ商品なのだろう。瓶のラベルを見ると、「鰹のたたき、焼き魚、焼きなすなどにもどうぞ・・・」と書かれていたので、さっそくなすを焼いてかけてみた。これにもバッチリ合う。こうなると今まで生醤油をかけて食べていたものがみんな気になってくる。強すぎるんだよね、生醤油って。

        湯豆腐というのも、前から生醤油は強すぎると思っていた。それで私は蕎麦汁で食べていたのだが、聞くところによると、蕎麦屋によっては蕎麦汁で出しているところもあると言う。やっぱりなあ。

        というわけで、現在ウチでは夜のおつまみのメニューとして、冷やっこには[冷やっこスープ]、湯豆腐には蕎麦汁を温めてお出ししている。今回はちょっと宣伝みたいになっちゃったかな?


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