October.23,2002 毎日飲むもの

        この夏、休日に外出するときなど、ミネラル・ウォーターやスポーツ・ドリンクのペットボトルを買って持ち歩いていた。脱水症にならぬようにと意味もあったが、血圧を下げる薬の副作用で空咳が出る。そうすると咽喉がいがらっぽくなってしまう。これを治すには水を飲む必要があるというわけ。そのうちに、毎回ペットボトルを買うのは、バカにならない出費だと思うようになってきた。

        そんなある日、ラジオで水筒を持ち歩く運動をしている人の話を聞いた。今のように、自動販売機やコンビニが普及してしまうと、簡単に缶やペットボトルの清涼飲料水を買う人が増えてしまう。缶やペットボトルはリサイクル.に回すこともできるが、ゴミになって捨てられてしまうことも多い。そのたびにゴミを出さないように、昔やっていたように水筒を持ち歩こうというわけである。これには大賛成だ。かくて外出するときには、[南アルプスの天然水]のペットボトルをバッグの中に入れるようにしているが、中身は違う。水道水を浄水機に通した普通の水である。ペットボトルは使いまわし。この夏の初めに買ったものをいまだに何回も使っている。特別に水筒など買わなくてもこれで十分の役目をしている。

        一日にどれだけのものを飲んでいるのだろうか? 平日、朝4時30分に起床して、調理場の釜に火を入れると、仕込みの準備の始まりだ。釜の湯が沸いたところでインスタント・コーヒーをいれる。休日はコーヒー・メイカーでコーヒーを作るが、平日はそんな暇はない。この、朝1杯のインスタント・コーヒーが目覚まし。続いて、中国茶を1杯作って飲む。これを飲むと、なぜか気分が落ち着くんだよね。

        ホームページを作るために、朝の仕込みは一時中断。キイボードを叩きながらコップに水を1杯。アップさせると朝食。朝は和食派だから、味噌汁は欠かせない。食事の終わりには牛乳をコップ1杯。それと十年くらい前から飲んでいるドクダミ茶。健康にいいと言われてから、毎朝ドクダミの葉を煮出して飲んでいる。最初はその味に抵抗があったけれど、そのうちに慣れて気にならなくなった。習慣とは恐ろしいもので、これを飲まないと朝食が終わった気にならない。朝食後には血圧を下げる錠剤を1錠、水をコップ1杯と共に飲む。

        忙しいお昼時が始まる前にティー・タイム。お茶菓子に合わせて、日によって日本茶だったり、紅茶だったり、ウーロン茶だったり。お昼が一段落したところで昼食。たいてい、もりそばだから、食後はもり汁に蕎麦湯を入れて1杯。蕎麦湯は血圧を下げてくれる。お昼にたっぷり釜に溶け出した蕎麦のルチンは、すごく濃くなっている。蕎麦屋の役得ね。濃い蕎麦湯を飲みたい人は、お昼が終わるころがお薦めですよー。

        夕食が終わると、また蕎麦湯を1杯。そば汁なしで蕎麦湯だけ飲んでも、慣れると美味しいんだよね。そのあと、皮膚アレルギーの薬を1錠、コップ1杯の水で。乾癬というやっかいなアレルギー性皮膚炎と付き合って、もう二十年経つ。なかなか治らないんだよなあ。夜の仕事が片付いたところで、缶ビールをひとつウグウグウグ、プッハー! これが旨いのなんの。これが好きで仕事しているんじゃないかと思うくらい、至福の境地になれる。

        これで止めておけば、健康的な生活が送れるはずなんだけど、そのあとがいけないんだ。ついつい、日によって、日本酒だの、焼酎だの、ワインだの、ウイスキーだのに手が伸びてしまうんだなあ。♪わかっちゃいるけど やめられない


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