25 NIJYU-GO 2014年11月15日 新宿バルト9 東映Vシネマ25周年記念作品。 年金基金60億円を横領した男が、その大半を使い果たしてなお、残り29億円とともに逃亡を続けている。29億円のうち4億円は持ち歩いていて、あとの25億円はと゜こかに隠し持っているらしい。 って、この設定からして豪気なものだが、いったいどうやったら30億もの金を使いきることができるか、そんなレベルの金額を持ったことも無い私には想像もつかない。目の前に30億円置かれて、好きに使えと言われたって途方に暮れるだけだろう。別に豪邸に住みたいとも思わないし運転手つき高級車にも乗りたいと思わない。どんなに金のかかる趣味だとしても、そんなものもそれほど楽しいとは思えないだうし。 そしてこの男、見かけも貧相なら、来ている服も安物。どうしてそんな金を持っているなら服くらいいいものを買わないのか(笑)。しかも手にしているのはすべて現金というのも何なんだろうか? もちろん警察だって、泳がせているわけではなくて捜査しているんだろうけど捕まらない。それでもこの男、さすがにやばいと思ったのか海外逃亡を画策しはじめる。バーのママに相談すると、そういうヤバイ計画はヤクザに任せるしかないということでヤクザの組事務所を紹介。ところがヤクザが25億円も持っている男を、そのままにしておくわけもなく、その金を全部いただこうとしていることは当然。しかもヤクザに紹介したママだって、ヤクザから分け前を貰おうとしているといった具合。 一方で池袋の所轄署に悪徳刑事がいて、たまたまこの横領逃走男を車でハネてしまう。なんとも凄い話だが、このへんの描写もコミカルになっていて暗い話にはならない。しかも何しろ悪徳刑事だから、この男を逮捕して警察に連れて行くなんてこともしない。25億いただいてしまおうという寸法。ひでー話だけどね。 ところが、25億を狙っている人間は他にもいて、若いゴロツキ集団はいるわ、何やら正体不明の不死身の殺し屋は出てくるは、それに中国マフィアは絡むは、ややこしいことに潜入捜査官も出てくるといった状態。 なんともいろんなものを放り込んでごった煮にしちゃった感じ。もっと絞り込んだ方がよかったんじゃないのとも思うけれど、Vシネマの25周年のお祭りみたいなものなんですね。 最後は全員が廃屋に集結して、バトルロワイヤル。もうあらかたの人物が死んじゃう。生き残るのはほんの一握りなんだけど、なんとなく想像がついてしまうんだよね。 30億円あったら。そうだなぁ、映画を作るのもいいかな。 11月16日記 静かなお喋り 11月15日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |