ビッグハンマー・マサカー 血しぶきの狂宴(Sweatshop) 2012年11月28日 DVD これは凄いというか、酷いというか、とんでもないスプラッター映画。 監督の名前も聴いたこと無い。役者もひとりとして知ったのが出て無い。ストーリーらしきものもほとんど無い。登場人物たちには知能も知識も理性も、人間らしさが何も無い。無い無い無い無い、な〜んにも無い。襲ってくる化け物にも、殺されていく若者たちにも、こちらの思い入れはまったく無〜い。あるのはただただスプラッターのみ。 廃工場でドラッグ・パーティーを企画した若者たち。と言っても、みーんなパンクロッカーたちばかり。まともな恰好をしているやつはひとりもいない。先乗りした九人が早くも、大音響でデスメタルを鳴らして、酒を飲むは、ドラッグはやるは、セックスはやるは、やりたい放題。 そこをどういうわけで住み着いているのか、まったく説明のない殺人鬼がひとりひとり捉えては殺しまくる。それも理由なんて無い。ただただ苦痛を与えて死に至らせるという凄まじいもの。 殺人鬼は大男で、溶接用のマスクをつけていて顔も表情もまったくわからないし、言葉もひと言も発しない。最大の武器は、いったい何に使うhttp://animalcage.at.webry.info/201212/article_1.html道具なのかよくわからない巨大ハンマー。普通の人では持ち上げることすらできないだろう。これを振り回してパンクロッカーたちをグチャグチャに叩き潰す。なんなのこれ〜。 この殺人鬼以外にも、とても人間とは思えない獣のような女がふたりいる。これも襲い掛かってくる。ほんと、なんなのこれ〜。 やがて、パンク仲間がたくさん集まってきて大パーティー。大音響のデスメタル、ドラッグのせいか、次々に犠牲者が出ていくのに誰も気が付かないよう。あっけなく殺されていくので、観ている側としては怖いというより、残酷ショウを見せられている感じで気持ち悪いだけ。 中でいくらかまともそうな女の子が、この殺人鬼の手から逃れられるかいなかが、この映画で一応サスペンスとして見られる程度かなぁ。 やっぱりアメリカのホラーって、金髪でスタイルがよくて、適度に頭良さそうな若い女の子が逃げ回るっていう決まりきったパターンじゃないと面白くないという向きには、とても辛い映画ですね。 12月1日記 静かなお喋り 11月28日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |