風雲電影院

ブリングリング(The Bling Ring)

2014年1月4日
丸の内TOEI

 ハリウッドのセレブ宅に侵入して空き巣を繰り返していた若者たちの実話の映画化。

 これが本当にあったとは信じられないのは、セレブたちのセキュリティーがこんなにズサンなのかという事。全てのセレブがこんなにいい加減なのかどうかはわからないが、家の鍵を玄関前のマットの下に入れて置いたり、自動車のドアの鍵は開けっ放しでキーは差したままって、ありえる? 少なくとも日本ではありえないでしょ。ハリウッドの治安がどうかは知らないけれど、なんだか日本よりも危ない気がするんだがなぁ。

 さて一方、空き巣を繰り返した若者たち。これがもう観ていてバカばっかり。「友達は選ばなければいけません」なんて最初の方で説教されるシーンがあるが、類は友を呼ぶということわざもある。結局、そういうやつばかりが集まっちゃうんだよね。自分の容姿にコンプレックスを感じている男が声をかけられたというだけで女の子に夢中になっちゃって、その子の言いなりになってセレブ宅空き巣って、悲しすぎる。そこに集まってくる女の子たちもみ〜んなバカ。集団で空き巣して、ブランド品を盗みまくり、一部は叩き売って遊ぶ金にする。ぜーんぜん悪びれてない。だいたい私などブランド品に目が無いやつのほとんどはバカだとしか思えないから、彼女たちの行動は理解できないほどバカに思えてならない。

 全員が盗んだサングラスをしてブランド品の服着て歩いているの。セレブの真似しているんだろうけど、もうそれこそバカ丸出し。かといって家に帰ればセレブでもなんでもない一般家庭のすねっかじりだから、そのギャップに矛盾を感じないのかねぇ。

 そして最後は捕まっちゃうのだけれど、まるで悪びれていない。むしろFaceBookにいろいろ書いたり、友達申請がドッと来たって喜んじゃってる。裁判に行くときだってスター気取り。ほんとバカ。弁護士だって、どうしてこれを無罪だって主張しなきゃいけないの?

 懲役くらって、前科もらって、そのうえに何千万円もの罰金。親が払うのかもしれないけど、こんな子供がいたら、親はたまったもんじゃない。

 まっ、どちらにしても私は金持ちでもないし、若くもないし、不良の子供がいるわけでもなく、まったく関係ない世界ではあるけど、バカにだけはなりたくない。傍で見ていると実に面白い疑似ドキュメンタリー映画。

1月5日記

静かなお喋り 1月4日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置