風雲電影院

ブレイキング・ニュース(Breaking News 大事件)

2014年9月22日
三日月座BaseKOMシネマ倶楽部

 2004年作品だから、もう10年前になるのかぁ。当時、香港映画が日本でほとんど公開されなくなってきていて、公開されても香港で上映されてから一年以上先。下手すると数年後に突然DVDが出るなんて状況だった。痺れを切らして、2003年ごろからは香港版のDVDを買うようになっていた。これで香港映画の最新作が、中国語・英語字幕ではあるけれどいち早く観られるようになった。もっともそれだと日本のプレーヤーではリージョンコードの関係て再生できないから、どんなリージョンコードのものでも再生できる中国製のプレーヤーを格安で手に入れて、それで観ていた。さすがに安物で何年かしたら壊れちゃったけど。

 ジョニー・トーは、『ザ・ミッション/非情の掟』、『暗戦 デッドエンド』、『デッドエンド 暗戦リターンズ』あたりで夢中になっていたから、新作が出たらすぐに観たい。最初に買った香港版のジョニー・トーは『ターンレフト、ターンライト』。恋愛ものだったが、「うまいなぁ」と感心して、話もわかりやすかったから何回か繰り返し観た。そのあとに確か『PTU』を買って、『柔道龍虎房』で「なんじゃこれ」になって、そして『ブレイキングニュース』になったんだと思う。

 冒頭の七分間のワンカット長回しに気が付いたのは、台詞の部分になると一時停止をして確認しながら観ていたということもある。「あれ? これカット変わらないじゃん」と驚いたことを憶えている。カットが変わるところまで観て、それから何回この冒頭のシーンを観ただろうか? 興奮してホームページに書いたものだった。今回、また観て「すげー」と改めて思った。

 この冒頭のシーンを含めて、やはり銃撃シーンの迫力は凄い。この手の事に詳しい人たちに言わせると、モデルガンを持った人が多いとか、ポンプ式のモデルガンを使っているからポンプが見えないようにするのに、動きが不自然なところがあるとか、排莢が無いとか、あるいはいろいろアラがあるらしいのだが、そんなことは私には気にならない。あるいは手榴弾ではコンクリートに穴が開かないとかいうのも、それはそうなんだろうけどさ。

 もうひとつワンカットで長回しをしようとしたミニバスのシーンも凄い。あの狭いミニバスの中で、よくぞ撮ったと思う。追いかけてくるオートバイが一度消えて、しばらくしてうまいタイミングで登場させる見事な段取り。どういう合図だったんだ?

 携帯電話の使い方もうまいなぁ。レベッカ(ケリー・チャン)が繋がっている携帯から聞こえてくる音を手掛かりにユアン(リッチー・レン)の居場所を特定していくところ。うまく撮ってる。

 ジョニー・トーは食事のシーン多いね。『ブレイキング・ニュース』の男の料理のシーンは、『エグザイル/絆』にも応用されているしね。

 最近のアメリカ映画って、監督の個性が出ている映画が少なくなっているような気がするけれど、ジョニー・トーはちゃんとスタイルを持っているから好きなんだよなぁ。

9月23日記

静かなお喋り 9月22日

静かなお喋り

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