風雲電影院

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン(Bridesmaids)

2013年7月7日
WOWOW放映録画

 日本人にはアメリカの花嫁介添人という習慣なんて知る由もないが、この映画を観ていると、アメリカって疲れそうだなぁと思う。まあ、日本でも派手な結婚式をやりたがる人もいるけれど、こんな結婚式をやっているのはアメリカでも、ごく一部なのかもしれない。

 主演のクリステン・ウィグ自らが脚本に参加しているとあって、彼女のパワー全開といった趣き。去年『ヤング≒アダルト』を観て以来、崖っぷちアラサー女性ってカワイイなと思っているのだが、この映画のクリステン・ウィグ演じるアニーはアラサー通り越して、もうアラフォー間近。事業に失敗して宝石店の売り子をやっていても、客とトラブルばかり起こす。どう見たって使えんだろう、こんなやつ。即、クビでしょ。
 つきあっている男は彼女をセックスの対象としか見ておらず、なんだかいい様に利用されているだけ。痛すぎるわ、こりゃあ。
 友人が結婚するために、花嫁介添人のリーダーを頼まれて引き受ければ、セレブな介添人仲間にリーダーシップを横取りされそうになって張り合ってしまう。なんか、女性同士の見得の張り合いというのは、端で見ていると可笑しいが、もうドロドロじゃん。映画の中では最後に和解するが、現実世界って、きっと女同士の泥沼ってもっと奥が深そう。

 映画は、無事に結婚式が成功し、女同士のわだかまりも晴れ、アニーは新しい恋に向って一直線って、もう見事なくらいのハッピーエンドなのだが、これで済むとは到底思えないんだけどねぇ。アニーみたいな面倒な女はきっとまたトラブルを起こすと思うし、まず第一に、その態度改めないと、どんな仕事も長続きしないと思うし、男も彼女をうんざりだと思うようになりそうな気がするのだけど。

 アラサーは、結構カワイイところがあるけれど、アラフォーっていうと日本で言えばオバサンだからねぇ。

7月8日記

静かなお喋り 7月7日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置