風雲電影院

エレベーター（Elevator） ２０１３年１２月８日 ＷＯＷＯＷ放映録画 　超高層ビルのエレベーター。最上階で投資会社のパーティが開かれていて、そのエレベーターに参加者が集まってくる。エレベーターの前にはガードマンがいて、乗り込んでくる人をいちいちチェックしている。超高層ビルならばこれ一基ということはありえないが、セキュリティのためにこの日はこれ一基だけしかパーティ会場に上がれないようにしていたのかも知れない。そうとでも思わなければ、どんどんツッコみたくなってくる。でもそんなにセキュリティを厳重にするなら、爆弾を身体に巻き付けたおばあさんをチェック無しにエレベーターに乗せるなよ。さっさとエレベーターを上げちゃぇばいいのに、どんどん乗り込ませて９人乗り込んだところでエレベーターは動き出す。超高層ビルのエレベーターにしてはちっちゃくないかい？　←って、まだ言ってる。 　エレベーターの中には、この投資会社の社長と孫みたいな小さな女の子、先ほど書いたおばあさん、社員たち、警備員、パーティに呼ばれたコメディアンといった雑多な人が乗っている。 　と、女の子はイタズラ好きの嫌なガキで非常停止ボタンを押してしまう。するとエレベーターは途中で停止。「おいおい、そんなエレベーターが、超高層ビルに取り付けられているのかぁ？」とツッコミをまた入れたくなる。最寄階まで動いて行って停まるとかの装置が付いていそうなものだが、ただその場で停まっちゃうの。しかも今度はそのまま動かなくなっちゃう。エレベーターの定期点検してるのかぁ？　まあ、そうでなきゃ映画にならないのだろうけど。 　警備員にエレベーター内の電話から連絡したり、果てはケータイで警察に助けを求めたりするが、なぜか誰も来ない。なんじゃこりゃ？ 　そうこうするうちにおばあさんが心臓発作を起こして死んでしまう。この太ったおばあさん、誰あろうシャーリー・ナイトだ！　シャーリー・ナイトといえば、私にとっては大好きな映画『雨のなかの女』（フラシスフォード・コッポラ監督）だよ。私がまだ若かった頃これを観てすっかりシャーリー・ナイトにイカれてしまったものだ。あのころシャーリー・ナイトは30代。きれいだったんだよなぁ。そうだよなぁ、あれから40年経っているんだ。シャーリー・ナイトだってもう70代も後半だもんなぁ。 　それで、このおばあさん、ここの投資会社に大損させられて、怒りにまかせて爆弾抱えて乗り込んできたわけだ。爆弾には時限装置が仕掛けてあり、このままではエレベーターに乗った乗客の命は無い。さあ、どうするか。 　低予算で作ったらしくて、有名な俳優も出て無いし、ほとんどのシーンがエレベーターの中。ツッコミ所はまだまだあるのだけれど、84分というかなりコンパクトな映画で、退屈しないであっという間に観終ってしまった。 　投資会社のいいなりになって出資する方も悪いのだけど、なんだか怪しげな会社で、しかもその社長と、そもそもの元凶のガキは助かり、おばあさん以外のある人間が、ある理由から命を落とすという結末もなんだかなあ・・・。いいけどさ・・・って、よかないよ！　←まだ言ってる。 １２月９日記 静かなお喋り １２月８日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る

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