ホーンズ 容疑者と告白の角(Horns) 2015年5月21日 ユナイテッドシネマ豊洲 スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒル原作の映画化。 恋人を殺したんじゃないかと思われている青年がいる。ある朝目覚めてみれば額から二本の角が生えている。しかもベッドの隣には入れ墨をした女が寝ているという有り様。外に出れば記者たちが取り囲み、質問攻め。しかし彼には恋人を殺したという記憶がないらしい。そしてこの角はなんなのか。やがて彼には近くにいる人間の本心がわかる能力が身についてしまっていることがわかってくる。しかも、彼の一言で近くの者たちは、その本心をさらけ出すようになる。この角は、彼が悪魔なのだという証拠なのか? このアイデアは面白い。さすがにスティーヴン・キングの息子が書いた小説の映画化らしい。そういえば、スティーヴン・キングを思わせるシーンもたくさん出てくる。青年と恋人がいつも逢っていた場所は森の中のツリーハウスだとか、このふたりと周りの友人たちの少年時代のエピソードなんて『スタンド・バイ・ミー』を思い出すし。 角の力も利用して、恋人が殺された夜に何があったのか調べていくうちに真犯人に行き付く。いったい何があったのかという真相も上手く出来ていて、さすがだと思われるのだが、ここから、いかになんでもただの普通の人間に対して悪魔の力を呼び起こして復讐するというクライマックスは、「なにもそこまで」という気になってしまう。これもお父さんゆずりと言われればそうなのだけどね。見せ場としては派手だからいいのだろうけど、これだとアトラクションになってしまって、映画本来の面白さに欠けてしまう気がするのだけど・・・それも観る側の好き好きってことなんでしょうか? 5月22日記 静かなお喋り 5月21日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |